2.0
透けて見える大人の事情?
霊能力を見込まれて、「死者が通う学校」で教師(でありながら死者たちを成仏させる役割も担う)を務めることになった主人公の話。
最初に、根拠も何もない陰謀論みたいなものを書いて申し訳ないが、評価が高すぎて、怪しい。
あまり露骨なことを言うとレビューが消されるような気がするのでやめておくが、【完全独占配信】の謳い文句があって、何か、そういうことなんじゃないの?と勘ぐってしまうくらい、正直、酷かった。
設定としては悪くないが、展開としては凡庸の一言に尽きる。
そして、とにかく主人公のキャラが、もう訳がわからない。
基本線は、愚直なまでに真摯に生徒に向き合う、というキャラなのだろうけれど、いきなり「死者の通う学校」に放り込まれて、校長の「あなたならできる」「あなたの真面目さがいい」とちょっとおだてられただけであっさりその気になっちゃう。
大丈夫かこいつ。
変な壺とか買わされるタイプなんじゃないの?と不安になる。
まあ、百歩譲って順応性の高すぎる善良すぎる人物なのだろう、と思いきや、いじめの果てに殺された生徒の霊と話す中で、突然、復讐の鬼のような形相に変わり、「その恨みを晴らしましょうか。私たちで」などと言い出す。
あれ?私は何の漫画を読んでたんだっけ?とマジでわからなくなった。
続いて、誰に教わったわけでもないのに「死導」「狂育的指導」などというパワーワードを振りかざす。
何なんだお前は。
しまいには、いじめた生徒たちへの罰として、「生涯、霊の玩具になる」という終わらない悪夢を科す。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムかお前は。
私の評価と世間の評価が割れることなんかまあ、多々あるし、何の世界でも作品に対する評価というのはそういうものだということは重々承知しているが、いくら何でも、これはおかしい。
うーん、やっぱり消されるか?このレビュー。
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生徒死導