4.0
感情を殺しにきてやがる
先に断っておくが、「ネタバレあり」でレビューを書いているけれど、それでも、内容的なネタバレは避ける。
まだ読んでいない人には絶対にどういう話なのか伏せておきたいし、既に読んだ人はストーリーに触れずとも私の言いたいことは伝わるだろうと思うからである。
殺し屋として育てられた少女「ねずみ」の話。
ひねくれたことを言って申し訳ないが、私はこの「少女の殺し屋」という設定がそもそも苦手で、「いや、そんなもんおらんやろ」とスタートから一歩引いてしまう人間である。
そういう意味では、設定段階でハンデ戦(私のせいで)なのだが、それにしても、この漫画は結構凄いな、と思った。
殺し屋の漫画だが、間違いなくこの作者は、読者の感情を殺しにきている。
我ながら、これ、結構うまく本作の核心を言い得ていると思うので、私としては珍しく、短めのレビューで終える。
繰り返す。
この漫画は、読者の感情を殺しにきてやがる。
覚悟して読むがいい。
- 13
ねずみの初恋