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維心さん、こりゃ大変だ!
高校生の頃に、交通事故で両親を失った早坂悠里。多分、毎日を生きるだけで精一杯、愛の駆け引きどころか、異性と付き合うこと自体、異次元の出来事なんだろうな…。だから、2年間も維心さんにモーションかけられていたのに、ぜんっぜん気付かない!だいたい、メールのアドレス知らされるってことは、暗に連絡しろってことでしょ?それを、この子ってば…。そりゃ、維心さん、最終手段発動!強引に話をもっていくしかなかったよね。
悠里だって、維心さんを憎からず思っていたんだから、普通ならここで、めでたしめでたし…。けれども、相手は、悠里だったぁ〜。一人で生きてきた故に、常識人でもあり、世間知らずでもある。「体外受精」が決して珍しくない昨今、「孕ませ婚」なんて必要ないでしょ。どーして、そっちに思考がいっちゃうかなぁ…。でも、そんな健気さ、ひたむきさに、維心さんは、やられちゃっているんだろうな。
さて、拗れに拗れて、第三者から見ると、微笑ましいにもほどがあるこの二人、ここからどうやって悠里に「愛」を信じさせていくのか、維心さん、腕の見せどころでっせ。硬派な男の、伝わりにくい溺愛(相手が悠里だと尚更)を、ニヤニヤしながら楽しんでいきたいと思います。
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