Mayayaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全883件
  1. 評価:5.000 5.0

    偶然と必然を味方に、運命を切り拓け!

    「マイ・フェア・レディ」或いは「プリティー・ウーマン」的な、何も知らない普通の女の子が、裕福で酔狂な紳士の手によって、美しい女性へと変身を遂げる物語かと思ったら、全然違いました。これは、アデル・ビビ、又の名をアデライデ・ブオナパルテが、命をかけて戦い抜くサバイバルストーリーです。
     残念ながら、ヒーローのチェーザレは、今のところクズです。目的のためなら、手段を選ばない冷酷な男。政略結婚なんて、ササッと受け入れてしまいそうなのに、何としてでも拒否ろうとする相手のルクレなんちゃら?…きっと、その上をいくトンデモ女なんだろうな…(笑)
     その分、ヒロインのアデルが、とっても素敵。醜く変装して美しさを隠しつつ、地道に真っ当にここまで生きてきました。自分にできる方法で知識を身に付け、今、生き残るチャンスを掴もうとしています。その美しさ、賢さ、大胆さ…貧民街で育っただけの、並の孤児とは思えません。チェーザレの両親が失踪した時期や、彼と彼女の瞳の色を考えれば、彼女の出生の秘密「よもや…!」とも思いますが、まさかアデル&チェーザレルートを潰すことは、あり得ませんわね。
     さて、アデルがこれまでの女性とは、全く違うことに、本当に気付き始めたチェーザレ。このまま計画どおり「上流社会」を騙し切るのか、それとも、「真実の愛」とやらに目覚めるのか…全ての鍵は、アデルが握っているような気がします。

    • 152
  2. 評価:5.000 5.0

    愛しさと、刹那さと、

     冒頭から悲劇の予感…「真実の愛によって かけられた魔法が解けるのは お伽話の世界だけ」
    これは、ラビとステラの行く末を、暗示した言葉なのでしょうか。
     100年に一度供せられる「生贄の花嫁」に、妹の代わりに志願したステラ。家族を失った経験があるが故に、家族の大切さを知っている彼女、そんじょそこらのお嬢様とは、肝の座り方が違います。ラビが陰なら、ステラは陽。ともすれば、暗くなりがちなストーリー展開を、彼女の明るさが救っています。
    「青い薔薇」が、とても印象的。自然には決して発生しないという、その色の薔薇は、不自然に生かされてきたラビそのものを、さりげなく象徴しているのでしょうか。契約で始まった二人が、信頼し合い、やがて、愛し合うようになる中で、「呪い」を解こうと奮闘しますが、そこには、様々な障害が。
    「メテオール」とは、フランス語で「流れ星」を意味するとのこと。あまりにも長い間、全てを諦めてきた吸血鬼と、自由な心をもち、生きる力に溢れた貴族令嬢との恋物語。それは、流星のように美しく輝き、そして、儚く消えていくのか、それとも…。冒頭、ステラが残した言葉「二人一緒に 太陽の下で笑い合う夢を 諦めないで」に繋がることを信じて、星5です。

    • 111
  3. 評価:5.000 5.0

    開き直りの美学

     流されるまま受け身で生きるか、目標を定めて主体的に生きるか、どちらの生き方でも構わないと思う。ただ、もし同じ人物が、二つの生き方をどちらも経験できるとしたら…きっとその二つの生は、大きく違ったものになるだろう…「千鶴の夜明け」これは、そんな物語。
     1周目の千鶴は、自分が「育ててもらった」引け目から、全て周囲の意のまま、流されるままに生き、その結果、大きな後悔を残して、愛する人藤四郎を失った。
     対する2周目の千鶴は、自分が生贄となる運命は受け入れつつも、そこに後悔を残さないよう、能動的に生きることを選択する。人間は、経験を重ねることによって、賢くなり、主体的に動くことによって、相手に先んじることができると、千鶴の行動から学ばされる。そして、千鶴が変わることによって、1周目では本音で向き合えなかった藤四郎との関係も、新しい局面を迎えることは、想像に難くない。何せ本当は、「一途な旦那さま」ですから。
     そもそも「生贄」とか「人柱」とかは、ときの権力者たちが、自分の都合の良いように、状況を変えるために利用したもの。ましてや、たかが村長程度の娘の香織某とやらに、大きな顔をさせる程度の低レベル集団。「山神」が本当に望んでいることなのか、甚だ疑わしい。
    「もういっかい きて」…1年後に迎える千鶴の夜明けは、1周目同様、生贄としての悲しい結末を迎えるのか、それとも、文字どおり千鶴と藤四郎にとっての新しい夜明けとなるのか…後者であることを、かたく願いつつ、次の配信を待ち遠しく思う自分がいる。

    • 290
  4. 評価:5.000 5.0

    ヤンデレが二人?!

     普通の女子が、悪女に転生して性格が激変、原作を改変すべく、あの手この手を繰り出して…という流れは、よくある話。でも、琴子先生にかかると、これ、面白いんです!
     まず、「ヒロイン」が、ふくよかちゃんという設定が、普通に面白い。前世で、家族や健康に恵まれなかった彼女が、健康な体を手に入れた今世、全てのことに感謝しながら、前向きに生きようとする姿に共感できます。座学、剣術、魔術、そして、ダイエット…努力の甲斐あって、家族と和解、体型はスレンダーに、親しい友人もできて、セリーヌの人生、そりゃもう順風満帆!!おまけに、聖女みたいな女神みたいな、すごい力も発現しちゃって、バッドエンド回避は確定事項?!
     このまま、ほんわか話が進んで、ヤンデレ化した第二王子ウィルさえ(第1話でネタバレ済み)何とかすればいいのかなと、高を括っていたのに、何とヤンデレが、もう一人!?そう、あの美しく完璧な第一王子ルイスも、何とヤンデレ化してしまったのです!さすが琴子先生、斜め上いく展開だわさ。
     さて、真のラスボス王子は、ウィルなのか、ルイスなのか、そして、おデブじゃなくなったセリーヌの運命は…?ということで、予測不能の前半コメディー&後半シリアスな異世界転生ファンタジー、星5で、超お薦めです。

    • 147
  5. 評価:5.000 5.0

    無料分よ、増えろ〜

     不義の罪を犯したのは、親たちなのに、なぜ子どもがそのツケを支払わなければならないのでしょう。カメリアもまた、大人の都合に振り回され、人生の方向性を変えられた主人公の一人と言えそうです。
     ただし、実の母親と引き離され、侯爵家の「次男」として生きることを強いられたカメリアは、不運で不幸だったのか…この点に関しては、判断が難しいところ…。なぜなら、あのまま貧民街にいたら、遠くない未来、かなりの確率で、彼女は母親ローズと同じ運命を辿ることになってたはず。どちらの生き方も、彼女の「人権」を無視したものではありますが、現代の基準に照らし合わせれば、衣食住+安全が保障されていたほうが、よかったような気がします。そして、例え偽りの関係であっても、イケメン公子たちと知り合えるきっかけになったのであれば、侯爵夫人の目論見も結果オーライ?!「カメリア」としての人生を取り戻そうと奮闘する彼女を、応援するしかありません。
     残念なのは、初回でかなりの話数を配信しているのに、無料配信分が雀の涙程度だということ。1話ずつ定期的に配信するのならまだしも、この話数を課金しようと思うと、ちょっと頭がクラクラします。続きが気になるこの物語の読者数を、更に開拓する意味でも、もう少し無料で読める話数を増やしてくださることを、切に願います。

    • 210
  6. 評価:5.000 5.0

    怪物公爵は溺愛公爵

     ヒロインの器ではない女子が、ヒロインに据えられて、ゲンナリすることが多い昨今、この作品のヒロインリリエは、容姿端麗、頭脳明晰、性格明朗と三拍子揃った、まさにパーフェクトお嬢様!なのに、平民出身であることと、夫二人に先立たれていることで、評価はダダ下がり⤵️信長の妹お市の方だって、お市の娘お江だって、秀頼の妻千姫だって、複数回結婚しているのにねぇ…元旦那たちが兵士だったならば、未亡人歴重ねても、全然不思議じゃないんだけどな。
     一方、怪物公爵と呼ばれるブラッドは、半人半魔故にコンプレックスのかたまり。まあ確かに、鏡に写る彼は、異形の者。戦場での活躍ぶりとは、相反して?意外とデリケートなハートの持ち主です。でも、そんなブラッドだからこそ、怪我をした部下たちを見捨てず、使用人にも障がいをもつ人々を雇っているんだろうな…。
     そんな二人が、政略結婚で結ばれたところから、物語は始まっていますが、もう溺愛の匂いプンプン。ブラッド、カワイイ系正統派ヤンデレの代表格です。「あなたのために死ぬのなら… それこそ本望です」ってぇ?くぅ〜っ、言われてみたい!
     例えリリエが呪われていたとしても?ブラッドの半人半魔パワーで、何とかなりそうだよね。世間的には爪弾きにされた二人が、逆境を逆手にとって成り上がっていくラブラブなサクセスストーリー、そんな展開を期待して、星5です。

    • 197
  7. 評価:5.000 5.0

    「答え合わせ」が楽しみです

     契約結婚〜からの期限がきて離婚〜からの記憶喪失!?う〜ん、ベタっちゃあベタですねー。それだけに、味付け次第で、大好物な流れになるっ!そんな可能性を感じさせてくれる、謎に満ちた滑り出しです。
     考察①…彰人が本当に「記憶喪失」である
     この場合は、頭を強く打ったことによって、普段理性で抑えられていた性格が、表に出てきたと考えられます。ま、冷たい態度をとっていたにしても、実は、小春が好みだったんだな。記憶を取り戻した際、記憶喪失中の記憶が残っているかどうかは、ケースバイケース。これはこれで、面白い。
     考察②…彰人が「記憶喪失」を装っている
     実は、小春のことが好きで、彼女を引き留めるために、ひと芝居うっているケース。これ、結構胸キュンのパターン。嘘がバレたときに、騙された小春がどう反応するか、そこんとこ拗れそうですがネ。
     考察③…「記憶喪失」だったけれど、割と早い段階で記憶が戻り、そのまま「記憶喪失」を続ける
     彰人の言動を深読みすると、このパターンかな?と、自分的には思っています。彼くらいの戦略家だと、交通事故も記憶喪失さえも、有効利用しそう…。その理由は、もちろん「愛」です!
     初回配信時だからこそできる、この考察ごっこ。「答え合わせ」を楽しみに、次の配信を待ちたいと思います。

    • 118
  8. 評価:5.000 5.0

    鳴り響く音は、何のために?

    「何があっても生き抜いて…」自分を律し、感情を殺して、ここまで生きてきた、美しき逃亡者ダオン。
    美しさも実力も、富も名声も欲しいままにし、自分の思うがままに生きてきた、若き公爵エクサー。
    立場も身分も違うこの二人が、戦いをきっかけに出逢ったところから、運命の歯車が回り始めます。
     全てのことに秀で、女性は暇潰しの相手でしかなかったエクサーにとって、謎に包まれたダオンは、格好の獲物。けれども、その賢さ、度胸、そして異国めいた美しさを知るにつけ、どんどん彼女の魅力に引き込まれていきます。一方、ダオンにとって、周囲は敵ばかり。それは、相手がエクサーでも同じこと。「何があっても生き抜くこと」こそが、彼女の絶対条件です。
     今は「陥落させること」しか考えていないエクサーが、どの時点で「本気」に気付けるか、そして、硬い殻に覆われたダオンの心を、どうやって解かしていくのか、今から楽しみでなりません。

     タランタランタラン…鳴り響く音は、幸福を報せる歓喜の音なのか、哀しみを報せる弔いの音なのか、或いは…。「結婚商売」のリバースから、今後の展開がもの凄く気になる、またまた新しい物語が誕生しました。

    • 270
  9. 評価:5.000 5.0

    緻密な設定と華麗な画

     確かなストーリー性とその画力で、悩める?現代女子たちを描いてきたこもも先生が、またまた素敵なファンタジーを届けてくださいました。緻密な設定と、一つ一つの小物にも手を抜かない確かな考証力は、さすがこもも先生、もう楽しみしかありません。
     異能の家に生まれたのに、その力を持ち合わせないヒロイン、それゆえに、虐げられ続ける不遇の日々、挙げ句の果ての、無体な仕打ち…確かに、似たような設定は、他にもあります。けれども、こもも先生にかかると、既定路線とは異なる展開になると信じているので、全然気になりません。(はっきり言って、ファンの贔屓目ですが…笑)
     それにしても、力のない者を蔑んで、マウントとりたがるのは、人の本能か…たまには、まともな家族関係はないものかと期待するのですが、今回の石戸家・義姉の桜も、ろくでもない人物たちのよう…今から、石戸家&水の神vs小夜&火の神・鬼灯という構図が目に見えるようです。全てのものと心を通わせられるという、凄い力を秘めた小夜を蔑ろにしたツケを、そのうち払ってほしいもんだ。
     大正溺愛ファンタジーにふさわしい華麗な滑り出し、早くデレた鬼灯さまにお目にかかりたいと願いつつ、これからの配信を、楽しみに待ちたいと思います。

    • 110
  10. 評価:5.000 5.0

    必ず最期に愛は克つ!

     3話までの憎しみに満ちたプレタと4話以降、つまり6年前の愛らしいプレタと、何故にこうも違うのか…それはひとえに、「愛」のある無しの違いでしょうか。人は愛によって変わるのか…この永遠の命題を、異世界ファンタジーの舞台を借りて取り組んだ意欲作です。
     第3皇女でありながら、その出自と風貌のせいで、「呪われた子」として、虐待を受けながら育ったプレタ。そんな「妹」のことを気にかけつつも、勇気を出せず、結果的にプレタを見捨てることになってしまった第2皇女セザンヌ。命が尽きる最後の瞬間に、二人が交わした「約束」から、新しい物語が始まります。
     プレタが救い出されて以降、ダリアン太公キリア(プレタの実母の弟)とセザンヌとの絡みは、どちらかというとほのぼの〜。なんやかやで、溺愛のにおいプンプンです。一方、獅子やらドラゴンやら「召喚獣」も登場して、異世界スペクタクルファンタジーとしての側面も楽しみ♡
     でも、この物語の一番の柱は、「愛されて育つことの大切さ」ではないでしょうか。子どもに対する虐待、大人としての責任、声を挙げる勇気、手を差し出す行動力…現代社会でも目を背けてはならない事実が、この物語の中に散りばめられている気がします。
     60ptはちょっとお高めですが、ボリュームからすると十分満足。やり直しのチャンスを与えられたセザンヌが、様々な妨害と闘いながら、プレタを守り抜くことを期待して、星5です。

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