Mayayaさんの投稿一覧

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評価1 2% 24
1 - 10件目/全907件
  1. 評価:1.000 1.0

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    これは、残念すぎる…

     主人公トールの経験値が倍増してなんちゃらという設定はさておいて、この作品が、「少年漫画」というジャンルで紹介されていることに、ものすごく違和感を感じている。
     それは、トールの恋人を奪い、パーティーから追い出した勇者セインの「勇者」とは思えぬ所業。「誘惑の魔眼」とかいうレアスキルを使って、パーティーの女性たちをその虜にするところまでは、よくある話だが、そのエピソード紹介のために、醜悪なアダルトシーンを入れる必要が、本当にあったのだろうか。
     それが、ただのアダルトシーンではなく、女性たちが、おそらくは本来の意思とは別のところで、セインの欲望の対象になっているという設定が、何ともやり切れない。残念ながら現実世界でも、薬物を悪用して女性の尊厳を奪う事件があるだけに、それを連想させられて、大変不快に感じた。
     いくら他の場面が、ワクワクして心躍る展開であったとしても、ただ一度の不誠実な表現で、その作品に対する評価が激落ちしてしまうケースもある。青年漫画と少年漫画のボーダーラインが、どこにあるのか詳しくは知らないが、いっそ「青年漫画」にカテゴライズしては?

    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

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    植え付けられた劣等感は、簡単には消えない

     真琴が、同棲相手の勇人から、無理を押し付けられても、まともに言い返せないのは、自己肯定感が満たされない人生を送ってきたから…その、主たる原因は毒親。性格的に、人と争わない道を歩んできただけに、隼人に言われ放題なのは、見ていて重苦しい。そのくせ、人に頼ることを知らないものだから、一人で悩んで、いろいろつけ込まれて、ヒロイン的には、かなり残念だと思う。毒母親の下に生まれてしまったのは、決して真琴のせいではないのに、これが「親ガチャ」ってことかぁって、ちょっと納得。
     そんな中で、小田切部長は、捨てる神あれば、拾う神ありの、もちろん拾う神のほう。真琴に対して、本当の意味で、人を信じるってことを、絶賛教育中!毒親から傷付けられ続けた真琴が、信じる心を手に入れて、少しずつ強くしなやかに変化していく様子は、見ものです。たとえ、その小田切部長に、人には言えない大きな秘密があったとしても…で…す。

    • 2
  3. 評価:3.000 3.0

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    このネタは、もういいわ…

    「ごくせん」は大好きだったけれど、もうお伽話で夢見る年頃は、とっくに過ぎてしまっている。現実的にはあり得ないと思ってしまう、反社ネタ。ただ、時々読み返しては、奇想天外な展開を、頭を空っぽにして楽しんでいる。
     残念ながら、本作は、そこまで頭を空っぽにできず、いろいろ突っ込んでしまう。一番のツッコミどころは、「そんなんで、本当に『カタギ』になれると思ってんの?」
     真剣にカタギを目指すなら、「お目付け役」なんて付けない、付けさせない。本当にカタギに見られたかったら、バイクなんかで大学に乗り入れない。本当にカタギになりたかったら、そもそも、なんらかの方法で籍を抜いて、組と無関係になろうとするよ。だから、柚香が本気でカタギを目指しているようには、今のところ感じられない。これは、柚香のせいではなく、設定のせいだから、ヒロインにはどうしようもないことなんだけれど…
     カタギ云々ではなく、世間知らずのお嬢様柚香と、それを世話する執事様的立ち位置の迅との、ムズムズ恋物語と思えば、これはこれで楽しめるのかな?個人的には、安易にネタにして欲しくないジャンルです。

    • 1
  4. 評価:3.000 3.0

    NEW
    イライラさせられるところが、逆にリアル

     ヒロイン沙雪、32歳、恋愛経験なしかぁ…。昭和だったら、「行き遅れ」とか「売れ残り」なんて言われただろうけれども、これだけ生き方が多様化している現在なら、もはやそれほど特別なことでもない。にも関わらず沙雪の態度は、石橋を叩いているようで、まどろっこしくて、イライラさせられることばっかし。これも、沙雪を「初めて異性と付き合った子」として見れば、この泥臭さと可愛らしさは、十分に納得。ただし、そこに「年上女のプライド」みたいなもんを介在させてくれば、それはそれで、面倒くさい。
     堅太の年下らしい、男あざといアプローチの仕方は、お子ちゃまだなぁと思いつつ、まあ認めてやらないこともない。ここで悩ましいのは、まだ結婚を急いでいない年下彼氏と、正直、年齢のことを考えてしまう年上彼女との、時間感覚ギャップ。ここを乗り越えないと、逆年の差カップルは、なかなか続かない。
     お隣さんとの恋を見積もれていなかったのは、沙雪?堅太?あるいは、二人とも?決してスマートではないところが、逆にリアルで、そんな沙雪の頑張りに背中を押される一作かも…

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    NEW
    約束をしたのは、あなた

    「神」とは、一体何なのでしょう。イメージとしては、全知全能とか、崇高とか、慈悲深いとか…。けれども、ギリシャ神話の神々に代表されるように、大体は我儘で、自分勝手で、その偉大なる力を気まぐれに使う困ったちゃん。本作の「神」も、自分の思いどおりに動かなかった竜とその末裔に、過酷な宿命を負わせる、八つ当たり野郎のようです。
     世界樹の花が満開になったら、完全な竜へと変化し、人間としての理性を失ってしまう…その宿命に立ち向かおうとしているのは、竜の末裔カイル本人ではなく、身代わり聖女のエレナ。自分が生き残るためでもありますが、それ以上に、犠牲をカイル一人に負わせたくないという誠実さに、彼女の芯の強さを感じます。そして、聖女である自分たちが双子として生まれたこと自体がイレギュラーで、そのため、竜の末裔の運命が変わりつつあるのではないかと考える冷静さと賢さ。このヒロイン、身代わり聖女以上の存在になりそうです。
     息子カイルを消耗品のように扱う父皇帝、密かに皇位を狙う弟シェイン、日和見主義の家臣たち、強い権力を欲する神殿側、敵国エスペラの王子エドウィン…エレナとカイルの状況は、まさに四面楚歌。ここから、どのように逆転していくのか、興味津々です。
     エレナ、カイルの命を奪う約束をしたのは、確かにあなたではないかもしれない。けれども、魂の片割れ、カイルの「イマーゴ」になると約束したのは、きっとあなただったはず。二人の記憶が交わり、お互いを「イマーゴ」と認め合ったとき、きっと奇跡が起こると信じて、星5です。

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    NEW
    君たちはどう生きるのか

     自らの命を顧みず、体を張って守ってくれた相手が、そのせいで大きな障害、あるいは命の危機に瀕したとき、守られた側は何を考え、どう行動するのでしょうか。
    「キャンディ・キャンディ」のテリュースは、キャンディとの愛をあきらめ、自分のせいで車椅子生活となったスザナの側にいることを選びました。
    「はいからさんが通る」の忍は、彼をかばって命を落としたラリサの、最後の言葉に背中を押されて、紅緒の下に戻る決心をしました。
     では、本作のヒロイン、春香の選ぶ道は…?償い、悔恨、義務感、同情、依存、そして、愛情。事故さえなければ、ごく当たり前の恋人同士になれていたかもしれない二人にとって、綺麗事では済まされない現実が横たわります。
     障害のある皆さんを「不自由」という言葉では、括りたくない。それでも、その恋愛事情については、想像の域を超える課題が、幾つもあるのでしょう。春香と音弥を通して、世界の見方を広げることができたらと、願っています。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    「嵐が丘」…拗れすぎた二人

    「荒地に吹く春」というタイトルから、すぐに連想したのはブロンテの「嵐が丘」。ヒースクリフたち同様、この物語のヒロインエセンとヒーロークリフも、見事に拗れ切った二人。ロミジュリは、思い込みと先走りで、悲劇を生み出してしまったけれど、この二人は、「憎み合うこと」を自らに課してしまったが故に、がんじがらめに…。まるで、「言霊」が力をもったかのようです。
     従来の転生物語と趣が異なるところは、ヒロインが、自分の死後の顛末を知り、自らの死を後悔して、回帰を望んだこと。そして、そうまでして回帰したのに、クリフに対する自分の気持ちを、今一つはっきりさせられないこと。死を経てもなお、二人の関係がままならない原因の一つです。
     対するクリフは、究極のツンデレ男。強い言葉で、自分を武装させなければ、愛する女性と向き合えない不器用さ。言葉では、エセンを攻撃しているのに、行動で愛を語ってしまうところが、哀れを誘います。
     1周目、我が子を残して命を断ったエセルには、絶対共感できないけれど、それでも生き直しの可能性を与えられた2度目の生。二人は、真実の言葉で語り合えるのか、そして、エセルは自分が見た悲惨な未来を変えることができるのか…クロフト家とムオ家を縛る恩讐の彼方に、今度こそ春がやってくることを期待し、星5です。

    • 18
  8. 評価:3.000 3.0

    また日本女子風腹黒聖女が召喚された⤵️

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     ヒロインの意思はさておき、結果的にクズ男(元婚約者エイダー)を踏み台にして、よりハイレベルな男(勇者アレク)に乗り換える、わらしべ長者物語です。あ、もちろんヒロインのラネは、腹黒いところなど微塵もなく、裏切ったエイダーさえも祝福しようとした、とっても良い子ですよ〜。時々、鼻が消えるのが、気になるところではありますが(笑)
     それにしても、召喚された「聖女」のほとんどが日本人で、わがままし放題なのは、何故?現代日本の子供たち、もう少しまともな教育を受けていると思いたい。それとも、分不相応な力を得て、みんな勘違いするようになったってこと?
     この手の物語にしては、さくさくストーリーが進み、元婚約者のへなちょこ剣聖エイダーと我儘聖女アキにも、きちんと罰が下ります。そこんとこ、なあなあにされる流れが多い中、かなりスッキリ展開です。
     ところで、現在配信の最終話で、完結してもよさそうなのに、どうもまだ続く様子…最強ペアとなったラネとアレクのこれからの活躍を、期待していいんだよね?

    • 0
  9. 評価:2.000 2.0

    現実逃避かなぁ

     様々な転生物語を読んできたけれど、かなり厳しい目で、この作品を読んでしまっている。人生を諦め、無気力に生きてきた主人公、事故で命を失い、転生した世界で、新しく生き直す決心をする…よくある「勝手に人生リセット物語」なんだけれど、現実世界を諦めた人間が、異世界で都合よくやり直す決心をするって、あまりにも現実逃避で、都合よすぎる。
     ただ、多少は忖度して、異世界でもハンデありの再出発。それでも、お世話係と婚約者というタイプの異なる可愛い女の子を身近に置き、おまけに「無属性魔法」とやらを大化けさせられる設定になっているあたり、微妙にイージー。全てをリセットして、新しい存在にならなければ、人生やり直しができないのかと、皮肉な目で見てしまう。
     ちなみに、線が細く硬めなためか、画全体が地味な印象になり、「派手さがない」と思ってしまう自分は、この作品に対して、少々あたりがキツ過ぎるのだろうか…

    • 1
  10. 評価:3.000 3.0

    忘れそうになるので…

     読んでいるときは面白い、でも、一度休めば、どんな話だったか忘れてしまうってタイプの、社畜日本人転生物語。
     独身アラフォーが、15歳の少年に転生させられたり、チート能力を与えられたりっていうという設定は、他作品でも散見している。日本の企業、それほどブラックばかりで、社畜さんたちが、当たり前のように棲息しているのかしらん?
     なぜ転生することになったのかという初期設定は、しっかりしているので、親切。たとえそれが、女神ノルンの手違いから起きたことだったにしても…。その後の、加護?付与?サービスのユルさは、えげつない(笑)
     ヒーローが、錬金術師という設定は、生産系では多分最強。「錬金術」という名のもとに、何でも作れてしまう。テイムできるのは、おまけ?なぜ、キラースパイダーという、一般ウケしないビジュアルのものにしたかは謎だけど(笑)
     それなりに面白いし、画もすっきりしている、でも、間をおくと何故か忘れてしまう…ノルン様が嫌っているあの国vsタクミという構図でももってくると、またスリリング度アップなのかな?忘れないうちに、また読みにこよう。

    • 0

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