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二元論的着地点?物語
ヒロイン転生・憑依モノの中には、全く異なる人間の「器」に、他の人間の魂だけが入り込み…という場合が、ときどきある。特に今作は、ヒーローシードレインにとって最も愛する魔法使いイリスの魂が、最も憎んでいる王妃ローズマリーの体に入り込んでしまった!という複雑さ。
ここで疑問に思ったのが、あれほどローズマリーを憎んでいたのに、中身がイリスだと分かった途端のシードの手のひら返し。確かに言動が大きく変わって、好ましいものになったとはいえ、姿形がまんまローズマリーなんだよ。そして、魂はイリスでも、DNAはローズマリーのもの。この先、生まれてくる子供もローズマリーの遺伝子を受け継ぐ子。それでも、シードは気にならなかったのだろうか…
そうなると、多分この手のお話は、プラトンやデカルトに代表される二元論的思考に支えられていると考えるべきなのだろう。ざっくりいうと、思考する精神こそが最も確実なもので、身体は物にすぎないとか?う〜ん、哲学的…(笑)
なぜタイトルが「月光舞踏会」なのかは、最終話で触れられているので、興味のある方は覗いてみるのも、また一興。でも、途中で画風が変わったのは、ちょっと残念かな。
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月光舞踏会