Mayayaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全841件
  1. 評価:3.000 3.0

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    「王道」だからこそ、気になる…

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     マーマレードコミックスならではの、「途中横槍は入るけれども、最後は収まるところに収まる、王道のシンデレラストーリー」です。それはそれでよいんだけれども、王道だからこそ気になる「違和感」を、いろいろ感じた作品でした。
     まず、「交際期間0日」とあるけれど、知り合ってから数か月経っているし、二人で何回か出かけてもいるのだから、あえて強調するほどでもなかったかなと。同様に「子づくり婚」とタイトルに挙げるほど、子づくりに励んではいなかったような…
     それから、ヒーローの一弥だけれど、花澄に対する言葉遣いが、初めっから常体語っていうか、ぶっきらぼうでびっくり。今どきの社長、部下に対しても丁寧語使うことが多いよ。自分の親や花澄の祖母には、丁寧語で対応しているから、年長者限定なのかもね。
     鳳城家は一見、ビジネスライクな家庭なのに、一弥の異母妹美代莉の、なんと素直に育ったことか…。作中では悪役の義母も、美代莉にとっては、よい母親だったのかね。
     一弥は、父が実母を追い出したと思っているけれど、実は、実母の浮気が原因。事実を伏せているのは、一弥の気持ちを慮ってのことだけど、30男にそれは過保護。ましてや、まだ「赤の他人」の花澄に、真相を教えるなんて、それでいいーんかい?
     でも、一番もやもやしたのが、一弥の祖父と花澄の祖母のエピソード。結婚を約束していたのに、ある日突然姿を見せなくなって、その後、良家のご令嬢と結婚して婿養子だってぇ?なんたる不誠実!再会後、双方とも普通に昔話をしていましたが、そこ、謝るところでしょっ!
     ハッピーエンドだからこそ気になって、重箱の隅をつついてみました。こんなことが気になるのは、自分だけかな?

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

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    何故に「ワン・ペア」?

     謎・謎・謎…とにかく、謎の多い作品です。作中で説明されるゲームのルールと同じくらい、理解不能!?
     まず、アデルの本当の顔はどれ?って混乱するくらい、ヒロインの顔が定まらない。本来のアデルは、黒髪翠眼なんだろうけれど、金髪のメイベルや栗色のセラも、それぞれ捨て難い。見かけを変えるのも、賭博師を続けるためには、必要なんだろうけどね。
     それから、アデルが10年後に「とんだ」のは、ルーディ・リオネルの「指輪」のせいなんだけれど、そもそも彼って何者?単なる能天気な魔法使いというだけでは、なさそうです。
     一番の謎は、エドウィン・エルシー・エルフィンハイムの存在。彼が「とぶ」前の「エド」であることは、大方の推察どおりだし、アデルひと筋という点も推せるけれど、他にどんな力を隠している?「運命のペンデュラム」をはじめとして、多くの謎がとっ散らかっているこのお話…無事伏線回収ができているのか、ちょっと心配です。
     ところで、なぜタイトルが「ワン・ペア・レディ」なのでしょう。ワン・ペアって、ポーカーでは、最弱の役のことだよね?それ以下は、ハイカード勝負。アデルの腕と人の心を読む能力、そして運を考えれば、とてもじゃないけれど「最弱」とは思えない。読み進めるうちに、タイトル回収があると信じて、謎解きに挑みたいと思います。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

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    フルカラーで、ぐっと読みやすく⤴️

     大好きな作品のフルカラー版ということで、期待しながら読み始めました。心配していた雑な色付けなどはされておらず、ある意味、モノクロ版より見やすくなっていると思います。もちろん、その分10ptお高いのですが…(笑)
     もともとヒロインのユイが、白髪な上にトパーズ色の瞳であるために、モノクロ版だと、表情が分かりにくかったり、背景に溶け込み過ぎたりしている印象がありました。その点、カラーだと、ぐっと認識しやすくなりました。ただ、白黒の線ならではの、繊細な世界観は、やや失われたかも…要は、好みですよね。これから読み始めるのなら、フルカラーのほうが読み易いかもです。
     さて冒頭では、ユイがとっても辛い目にあっていて、目を背けたくなるほどです。でも、ここで諦めずに、ぜひ読み続けることをお勧めします。因みにモノクロ版では、コミカライズならではのオリジナル展開多めの領域に入っていて、目が離せない状態。こちらのフルカラー版も、早くそこまで追いつきますように…。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

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    稀にみるミステリアスファンタジー

     先を読み易いか、そうではないかで仕分けをするならば、この作品は、明らかに後者。展開を予想し易くても、予想し難くても、読者の評価は低くなりがちだから、その匙加減が難しい。
     タグには、「ファンタジー」とあるが、本当にそれに分類してもよいものか。明るく見える背景に潜む、妙に張り詰めた空気感…何か、不気味なモノが進行しているのに、敢えてそれに気付かぬようにさせられているというか…オカルト的ともいえるミステリアスな雰囲気が、全編に漂っている感がある。
     カリナン島、カイルム教、ウィンド、ベンガルバラのバラ茶…物語の鍵となりそうなワードは、いくつかあるものの、中でも重要な意味をもつ言葉は「レマディ」ヒロインアンジーが、ヒーローカイレックの「レマディ」となるか否かで、物語の向かう先も変わりそうだが、そもそも「レマディ」が何を意味するのかさえ、明らかになっていない。
     冒頭のモノローグにあった「唯一無二の謎」…これは、カリナン島のことか、あるいはブラックウェル公爵家そのものか、父公爵がその天寿を祈った「カイル」とは、カイレックなのか、それとも…。そして、タイトルにある「あなたの破滅」の「あなた」は、結局誰を指すのか…とにかく謎だらけのミステリアスファンタジー、アンジーの真摯さとカイレックの誠実さに、大化けを期待して、星5の評価を。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

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    おいば花歩先生の画が、いとよろし(笑)

    「本」と「鳳」、大切な結婚式での字の間違い、親族として不思議に思わんかーいとか、「結婚」を夢見ていた幸乃、たったの8時間(往復16時間)をケチって、親族間の顔合わせを一度も済ませずに、結婚式しようとするんかーいとか、そもそも、家族を悲しませたくなくて、「仮」の人と結婚式挙げるんかーいとか、ツッコミどころ満載ですが、現代の結婚に関する意識って、そんなもん?親としては、娘に悲しい嘘つかれたり、1年後離婚されたりするほうが、よっぽどダメージ大きいわ…
     だからこのお話、最初の取っ掛かりはさておいて、ヒロインを好きでたまらなかったのに、彼女の幸せを最優先に考えるとか何とか、カッコつけちゃっていたヘタレ御曹司と、身分違いと初めから壁を作って、ヒーローを寄せ付けなかった鈍チン+勘違い秘書の、大人っぽくない大人の新婚生活(もどき)から始まるラブストーリーと思えば、佳き作品と認識できまする。
     それにしても、二人の関係、牛歩?でんでん虫が這っている?そのレベルの進みの遅さ…ま、「勘違い」している幸乃のせいもあるけどね。でも、ヘタレ御曹司拓也も、「待て」の姿勢を貫いて、偉い!(笑)
    「結婚」に至る過程が?なので、星4かとも思ったのですが、おいば花歩先生の作画がツボにハマって、やっぱり星5。今後の拓也副社長の奮闘ぶりを、大いに期待致したく候…です!

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  6. 評価:3.000 3.0

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    ちょっと苦手かも…

     本物の恋愛を夢見る芽衣と、女性に幻滅している遥真と…華やかな業界に身を置きながら、それぞれの事情で実は恋愛ベタという、どうにも不器用な二人の手探り恋愛道です。破れ鍋に綴じ蓋ではないけれど、案外この二人の相性は、悪くなさそう。自分にはないものを、お互いの中に見出しながら、関係を深めていけそうな予感がします。
     ただ、画と人物像が、ちょっと好みから外れているかも…。例えば、ヒロインの芽衣。恋愛経験はなくても、仕事で恋愛記事を扱っているのだから、少しは恋愛の駆け引きができてもよいのでは?人前で、グスグス泣いているようでは、25歳の大人の女性の名折れでしょ。何より、下まつ毛バッサバサ、白目剥き出しの瞳の表現が、かなり気になります。
     ヒーロー遥真は、注目のインフルエンサーらしいけれど、中肉中背、この程度のルックスで、何故もてはやされるのかが分からない。発言とスペックが魅力的なのかね。
     ストーリーは、大いに期待できそうだけれど、画がちょっとなぁ…と感じてしまう自分、我儘なんでしょうか。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    あなたのせいです!(笑)

     前世の記憶をもって生まれたヒロインが、自分の生き残りをかけて、父親や兄たちを懐柔しながら、あざと可愛く生きていく…なんて設定のお話は多々あるので、どうしても二番煎じ感は否めない。ただ、今作のヒーローは最強(恐?)執事!ん?血の繋がりがないのなら、これはLove まで発展するのかな?剣が少年執事でもない限り、アリスとは相当な年の差になりそうだけれどね(笑)
     でも、アリスはとっても愛らしい赤ちゃんで、美少女になること必至だし、剣は、絵に描いたようなスーパーハイスペックイケメン執事。この二人なら、年の差Love も推奨したくなるかも?駆け引き+生き残り+溺愛で、この先の展開、大いに期待できそうです。
     ところで、毎度決まりきったように「どうしてこうなった!?」と叫んでいるヒロインさん、それは、そもそも冒頭で、何の力も意図もない、ただ後継者に生まれたというだけの赤ん坊を、いきなり死なせるというトンデモ設定の脚本を書いた、自分自身の浅薄さを嘆くべきでしょう。

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  8. 評価:2.000 2.0

    王太子妃がシンディである必要は?

     このお話、根っこのところで、設定に整合性がとれていないと感じました。それは、王家と教会が和解するための婚姻が、なぜ王太子カイルとエレノーラ家の庶子シンディの間で、行われたのかということ。
     エレノーラ家には、ダイアナという嫡子がいたのだから、むしろ、そちらが選ばれるはずでは?少なくとも、化けの皮が剥がれるまでは、カイルは猫被っていたみたいだし、ダイアナの高慢ちきな性格からして、王太子妃の座を、素直にシンディに譲ったとは思えない。
     もっとツッコむと、教会との結び付きを強固にするのなら、最初っから聖女アイネと結婚したほうが自然。カイル的には「結婚後知り合った」と言っているけれど、シンディ的には、既に1年前には知り合っていたとのこと。ここも、整合性とれていないけどね。
     果たして、ダイアナやアイネを抑えて、シンディを選びたかった理由が、カイルにあったのか…1周めと2周めのカイル自身が、もしかしたら「別人格」なのかもしれないけれど、そこんとこが、今一つ回収しきれていなくて、モヤモヤ…シンディの爆発頭と同程度に、謎多き作品です。

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  9. 評価:5.000 5.0

    前途多難の恋(の予感)

     前途多難の恋の予感…っつーか、前途多難でしょ、これわ!
     あらすじに「身分差」とあるけれど、現代において、それは考えたくない。でも「家格差」は、あるんだろうな。京極家御曹司の涼介さん、さあ、どーする?
     冷酷御曹司という触れ込み、でも、咲はその奥にある優しさに気付いているから、そこは大丈夫として、ともすれば、いろんな意味で誤解を招きそう。結構、不器用な涼介さん、さあ、どーする?
     ハイスペック御曹司ならば、家同士の目論見で婚約者の一人や二人は、いるでしょう。マジ本気モードの舞音嬢に、ロックオンされた亮介さん、さあ、どーする?
    「社長にご恩返し」と意気込んでいた立花咲ちゃん、「お慕い申し上げます」が、変質してきたことは、想定の範囲内。そもそも、そんな人が社長秘書なんて目指しちゃ、ダメよ〜、公私混同になりかねないよ〜。で、どーする?咲ちゃん!
     ヒーロー涼介氏の微妙なポンコツぶり、そして、ヒロイン咲の推しっぷり&葛藤が、前途多難な二人の恋に彩りを添えています。シンデレラ?ロミジュリ?しばらくこの二人から、目が離せそうにありません。

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  10. 評価:4.000 4.0

    ヒロイン早期退場!?(笑)

     ヒロイン不在っていうけれど、ヒロインククリカ、確かに存在してました。でも、とある理由から、件のバロック王太子と出会う以前に、ルート回避!?見事な早期退場っぷりです。ヒロインヴィアラに言わせると、「ククリカも転生者!?」う〜ん、真相は藪の中…かくして、ヒロイン不在の悪役令嬢孤軍奮闘、獅子奮迅の活躍!となるわけです、ざっくりいうと(笑)
     公爵令嬢であるヴィアラが、バロック回避のためにとった方法というのが、これまた、この手の物語には珍しい「逃亡」という手段。確かに、「逃げ恥」という言葉もあるくらいだから、成功する可能性がない訳でもない。でもねぇ〜…ただ、その過程での、従者シド(←ヒーロー)を巻き込んだ、いえ、巻き込まれたすったもんだが、痛快且つ楽しい作品です。
     さて、王太子のバロックをねじ伏せれば、何とかなるかと思われたこの婚約破棄騒動、さらに、ラスボス的存在がありました。そして、公爵令嬢であるヴィアラと、魔導士最高位の「紫」といえども「ただの」従者であるのシドとの、この大きな身分差…様々な難題にどう落としどころをつけたのか、シドの忠犬ワンコっぷりとあわせて、お楽しみください。

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