Mayayaさんの投稿一覧

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評価3 22% 367
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21 - 30件目/全1,015件
  1. 評価:5.000 5.0

    さりげなく人類への警鐘物語

     神様の?都合で、異世界に落とされた主人公翔、チートレベルの魔力量と天然を武器に?異世界の「浄化」を進めます…と、ここまではよくある話。そして、そんな主人公が瘴気に塗れた「森の王」たちを浄化し、人間の王に奪われていた森の力を、次々と取り戻していく…と、ここまでも想定できる話。普通に読んで、無自覚天然日本人の異世界のんびり開拓物語として、十分に楽しめると思います。
     でも、見方を変えるとこれ、とても示唆に富んだ作品なのでは?つまり、舞台を現世界の「地球」に置き換えて、「人の王」を地球人類、「森」及び「森の王」たちを自然、あるいは地球そのものと位置付ければ、いつかは地球人類しっぺ返しをくらうぞと…そして、それはもう始まっているかもだぞと…そんなメッセージ性を感じてしまいます。うん、ほのぼのとした中にもピリリとスパイスを効かせてくるほのぼのる500先生なら、十分仕掛けてきそうかも…!
     地球から搾取し続け、我が世の春を謳歌してきた人類に、いつか訪れるかもしれない負の「返却」…この作品に登場する悪辣な「人の王」の滅びを願う前に、自分たちこそ我が身を振り返ってみるべきなのかもしれません。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    いつの間にかロミジュリ!(笑)

     吸血鬼のことを、いつから「血族」って呼ぶようになったんだっけ?今は、その言い方が一般的らしい。これは、その血族と人間族の闘いの物語…だったはずが、いつの間にかロミジュリみたいになっていた…(汗)話数が多めなので、俺様傲慢ロイがどういう経緯で幸溺愛に変貌したのか、正直もうよくは覚えていない。ただ、異なる二つの種族が、本当の意味での「共存」に向けて、歩みを進めるという展開は悪くないと思う。
     それにしても、最初の頃の虐げられていた幸と、白魔術を使えるようになってからの幸との別人のような変化は、まるで異なる物語を読んでいるかのよう。チートは、こうも人を変えるものか。
     ただし、キャラクターの区別がつきにくいのはいただけない。特に男子キャラ。ヒーローのロイは、まだ黒髪だから判別できるとして、綾だか礼だか誰だったか、次々と出てくる男子の印象があまりにも似通い過ぎていて、頭の中で大渋滞!アクションシーンなんぞは、大混乱必至だわさ〜(汗)
     ところで、自分のことを「俺様」と読んでいたロイだけど、その様子があの国民的アイドルグループのMJと重なって見えるのは、自分だけ?(笑)

    • 0
  3. 評価:3.000 3.0

    面白いっちゃあ、面白いんだけれど…

     面白いっちゃあ、面白いんだけれど…と、「but」が付いてしまうお話。
     まず、転生してチート!?までは、よくあるパターン。でも、「名付け」のあたりから、妙な雲行きに…。何?魔法を分け与える代わりに、魔力を吸収・反映?トップにいる者に、魔力が集約?それって、マルチ商法ネズミ講みたいじゃん!さらには、領主と対立?騎士爵の陞爵?城郭都市の建設?う〜ん…すっ飛ばし過ぎ。何よりも、子供たちを(中身はどうあれ、その世界での成人年齢がどうあれ、です)戦場に立たせてはいけないと思う。
     アルスの中身が現代の日本人だから、自由を求める感情は理解できる。でも、その方法が力づくというか、ゴリ押しというか、ご都合主義というか…なんか我儘自己中の垂れ流しって感じで、好きになれない。アルス、こんな「領地」の築き方を続けていたら、そのうち大きなしっぺ返しがあるかもだよ。

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  4. 評価:3.000 3.0

    そろそろ、いい加減にしてください!

     ヒロインロリーシャは、容姿端麗な上に、良識的な性格、アカデミーの入学試験で首席を取るほどの秀才肌で、ヒロインとしての条件を問題なく満たしている正真正銘の正ヒロイン…ただし、生まれが嫡出ではないということ一点を除いては。そして、非嫡出子として生まれたことは、決して彼女のせいではないのに、周囲は勿論のこと、本人でさえも事あるごとに「私生児」を連発する流れに、少々辟易しています。
     上流階級では全く認められていない位置からのスッキリ下剋上展開を、もしかしたら狙っている?それにしては、ロリーシャが苦労するイライラ展開がずっと続いていて、正直気分はダダ下がり⤵️おまけに、登場人物がほぼ全員面倒くさい、っつーか、はっきり言って性格不細工ばっかり。腹黒皇帝、第一皇子偏愛ヒステリー皇后、腹黒2号第一皇子、腹黒3号第二皇子、陰湿ロアール伯爵夫人、アホ義妹ミシャ、上昇志向成金娘アンカルト子爵令嬢etc…そして、お子ちゃま精神年齢の皇女ミリオラ。毎回、この中の誰かがロリーシャにちょっかいを出してくるので、本当にストレスが溜まります。
     彼女の味方らしき登場人物は、父ロアール伯爵と公爵令息のロカルドくらい?伯爵は正妻の意向を尊重しがちだし、ロカルドはロリーシャの能力を認めつつも、彼女を利用することを考えがちで、正直信用できないのですが…
     さて、このあたりでスッキリ展開に向かってほしいところ…このイライラ展開、そろそろいい加減にしてください!

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    ああ、勘違い…!(笑)

    「勘違いから始まる焦れきゅんラブ」ってことで、一体誰が、何を勘違いしたのでしょう…。やはりヒロイン真悠子による、ヒーロー遼輔のED疑惑?でも真悠子、「ED」の前に「下肢」という二文字が付いているのに気付いてた?もし「下肢ED」なら、全然意味が違ってくる。だって、足の血行障害による浮腫の症状ってことだもん!(笑)
     でも、いくら彼女が消化器内科の教授の娘とはいえ、そこまでの知識があるはずもなく、ほぼ第一印象がイケメン&EDときちゃあ、遼輔センセも報われない。かなりのハンデを背負ってのスタートです。おまけに、真悠子にとっては初対面の相手に過ぎない遼輔でも、彼にとっての真悠子は、半年まで上司だった教授の娘。このあたりの事情にも、二人の関係を興味深くさせる秘密が隠れていそうです。
     焦れさせる展開においては天下一品のストーリーテラー、上乃凛子先生による焦れきゅんラブ、これ、期待しない選択肢はありません!

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    最後にはそれが真実に…

     登場人物はそれなりに多いのに、結局はこの物語、ヒロインのローゼン・ウォーカーとヒーローのイアン・コナーの心理戦二人芝居、「船」という閉ざされた空間を舞台に、二人のひりひりするような駆け引きが繰り広げられます。嘘をついているのはローゼンかコナーか、騙されているのはローゼンかコナーか、それとも読者なのか、物語が終盤に差し掛かっても落としどころを読み切れない、本当の意味での「続きが気になる」作品です。
     実はこの二人、それぞれとある事情で、出会う前からお互いを認知していました。つまり、出会うべくして出会った「運命の二人」といえるでしょう。
     最終局面で主人公の一人が、もう一人に語りかけます。「この嘘がこの先も永遠に続くように…」「嘘をつき通して 最後にはそれが真実になるように…」タイトルに込められた想いが、一気に溢れ出した瞬間でした。
     全80話完となっていますが、実際は本編が75話までで、残りは後日談。あれだけ心理劇の様相を呈していたのに、最終話近くになってファンタジー要素強めに…?これに関しては、賛否両論あるようです。従って、外伝後日談も、現実なのか、夢なのか、ちょっと不思議な雰囲気。骨太の物語を求めるのなら75話完結、ファンタジーを期待するのなら80話完結と捉えたほうが良いかもしれません。あ、これだけ意味深に書きましたが、星5ですよ〜。

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    不器用ツンデレ公爵vs不器用天然侯爵令嬢

     不器用なヒロインと不器用なヒーローが政略結婚したら、世にも不器用な物語が出来上がりました、ちょんちょんでおしまい…ってぇそれじゃあ、せっかくの日車メレ先生の格調高いジレきゅん世界を楽しめない。幸せすぎる「末路」(結末なんて生易しいものでわなくてー笑)がどれほどのものか、最後まで見届ける価値はありそうです。
     とかくこの手の物語、ヒーローかヒロインのどちらかは一般的なバランス感覚を有しているものですが、この二人、王家に次ぐ身分のせいか教育のせいか、どうも思考と行動がとんちんかん。特にヘルベルトの好きな相手に対するポンコツぶりは、目を覆いたくなるような?惨状です。こんな一途で不器用で愛おしいキャラを、よくぞ誕生させてくださった日車メレ先生に拍手喝采です。
     いろいろ不器用なカップルを見てきましたが、多分この二人が、トップ・オブ・ザ・天然不器用。カテリーナとヘルベルトが、どうやって間合いを詰め「末路」に辿り着くのか、しばらく高みの見物と参りましょう。

    • 1
  8. 評価:3.000 3.0

    残念な二人←早く成長してくれっ!

     冒頭からヒロイン三住歌恋サン、イタい…イタ過ぎる…。32歳の彼氏ナシ、バースデーぼっちを嘆いているけれど、そもそもマッチングアプリで誕生日匂わせて…って時点で、沈没の予感しかない。更に、ここまで仕事を頑張ってきた自分を、ディスってんのも残念。32歳だからこそ、見栄張って、カッコつけて、自分の人生謳歌してますって体を貫き通してほしかった…。
     一方、ヒーロー瀬尾隆之介クンも、自分的にはかなり残念。満員電車に耐えられないからと高級車での送迎付き、仕事は適当、そしてモテることを自覚している恐怖のチャラ男気質…どこの会社のお坊ちゃまよっ!💢ただし、この彼の姿が本当の「彼」なのか、そこは審議の余地ありです。この男、読者や歌恋に見せている以上のものが、何かあるかも?
     今のところ、ただただ残念なクズっぷるですが、そこは主人公ポジということで、一回りも二回りも素敵に成長していただきましょう。それにしても真亜子、鬱陶しいな(笑)

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    「再生魔法」…灯台下暗し設定だった!

     異世界転生ではなく、逆行、回帰、憑依なんかでもなく「再生」…うん、これは新鮮!灯台下暗し設定でしたね。これなら、同じ時間軸で、同じ相手と「やり直す」ことができる。とってもとっても不幸だった分だけ、とってもとっても幸せになれる。原作とやらにも振り回されず、生きたいように自分の生き方を選べる。ある意味、本当の再生物語だと思います。
     テオヴァルドの強い想いと再生魔法によって、体が再生したところまでは良かったけれど、若返り過ぎたヒロインパトリシア(記憶ありー当たり前か笑)。でも、全くの別人として生き直すことによって、再生前の人生に捉われることなく、客観的に周囲を観察できているので、結果オーライ。前回のパトリシアのままだったら、父アルヴェーン伯爵の本音も、なかなか知る機会がなかったでしょうから。ただ、ろくろく愛や恋を経験せずに「命を落とした」ので、そっち方面に関しては、うまく立ち回れないのも事実。王となったテオと補佐官となったパティとのもだもだ駆け引きが、どうにもじれったくて、ニマニマしてしまいます。
     はっきりいって読者の興味は、いつパティが正体を明かすのか、そして、どんな形でテオと結ばれるのか、その一択(二択?)。残念ながら、テオの地位を狙う一味の存在も、ちらほら見え隠れしていますが、それでも死を乗り越えてやり直しの機会を与えられた二人、きっとハピエンを迎えることを信じて、星5です。

    • 12
  10. 評価:5.000 5.0

    フルカラー化による使用pt差の考察

     モノクロ版で先行している作品のフルカラー版です。優れた治癒能力を持っていたが故に滅ぼされた慈一族の生き残りである凜風と、皇后であった母の命を奪われた第一皇子昊天とが、共通の目的のために「契約結婚」をして、ラスボス現皇后とその周辺下衆どもと、命をかけて闘うお話です、ざっくりまとめると…。
     詳しいストーリー展開のほうは、モノクロ版にお任せするとして、ここで気になるのは「フルカラー化による5pt差は是か非か」ということ。フルカラー化によって、目も当てられない状態なることはままありますが、幸いこちらの作品は大丈夫。感情の高揚によって色が変化する凜風の瞳の様子もよく分かるし、昊天の感情の起伏や、後宮の煌びやかさも伝わり易くなっています。それを理解した上で、5pt⤴️でもフルカラーverの購入を続けるのなら、こちらはオススメ。とりあえずリーズナブルにストーリーだけでも、というのならモノクロ版でも十分楽しめます。さて、どちらと「契約」を続けますか?

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