Mayayaさんの投稿一覧

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21 - 30件目/全952件
  1. 評価:3.000 3.0

    (元)にした理由は?

     反社ネタの作品は、正直好みではないのですが、この作品は(元)なので、まあ、そういうこともあるだろうと…それでも、わざわざ反社繋がりの設定にする必要あるかどうかについては、疑問符がつきますが。
     そもそもヒーロー幾月を、(元)にした理由は、何だったのでしょう。体に模様を描きたかっただけとは思えないので、やはり(元)とはいえ、完全には一般人に戻りきれない葛藤を、伝えたかったのでしょうか。それなら、当事者の幾月、そして、そのパートナーであるヒロイン梓の「迷い」は、ある程度表現されていると思います。たとえ現実には、こんなにキレイに解決することはないだろうなぁ…と、思ってはみてもです。
     たまたま社長の息子だった幾月は、社会復帰する場がありました。人間は何度でもやり直せる…にも、賛成です。それでもそれを、(元)を用いてまで表現する必要があるかについては、やはり疑問です。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    ヤンデレ魔術師&断罪モノの融合物語

     このタイトルを見て、クレイン&セキモリ先生の「ヤンデレ魔法使いは…」を思い出した方、相当数いらっしゃるようです。どちらを先に読んだかによって、受ける印象も随分違ってくるから、送り手さんは大変ですよね。
     ヒロインルーナとヒーローリヒトのビジュアルや関係性、TL要素など、確かに被る点は多め。でも、決定的に違うのは、悪役令嬢断罪要素。ルーナの腹黒妹レイチェルと元婚約者クランツが、絵に描いたような敵役で、「ざまぁ」大好き読者の欲求を、十二分に満たしてくれます。
     さて、魔術至上主義社会で、二人の愛は認められるのか、そして、リヒトの愛をルーナは受け止め切れるのか、いろいろ気になるところです。この際割り切って、先行作品と比較しながら読み進めるのも、また一興かもしれません。

    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    この結婚、今度は必ず成功するよね?

    「責任を取れない者同士が子を持てば 苦労するのは子どもだ」
    言い得て妙、リオナの師の言葉です。結果、一周目のリオナは、伯爵家の後継であったにも関わらず、最後まで自己有用感を満たせず、命を落とすこととなりました。では、なぜ彼女は、レロイとの結婚前に回帰できたのか…それは、誰の願いで、どんな代償を払うことになるのか…物語は、まだ始まったばかりです。
     よく「絵が綺麗」というフレーズを目にしますが、本作は、間違いなく「絵が綺麗」。カラー処理の仕方は勿論、登場人物一人一人が個性的で、思わず見入ってしまいます、モブでさえも…。◯塚かS◯Dかばりにアイラインが濃く入って、目力が強くなり、格調高い雰囲気を生み出しているので、この物語の世界観にぴったり。その分、時々見られるイオナの微笑みや、レロイの照れたような表情がギャップ萌えで、二周目の彼らの「結婚」、期待大です。
    「この結婚で不幸になることがないように 一緒に努力しよう」リロイがイオナに告げた言葉…まだ、二人の間に「愛」は生まれていないのかもしれないけれど、その兆しがしっかりと感じられる象徴的なシーンです。この結婚、今度は必ず成功するよね?金曜午前零時のワクワクが、また一つ増えました。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    幸せに生きるために〜道子の選択

     美しく、逞しく、強かなヒロイン道子。どこか浮世離れした、気のいい風情の兄栄人。シニカルな目で世の中を見つつも、純粋さが見え隠れする弟譲。この三人が作り出す三角関係は、二等辺三角形?不等辺三角形?…正三角形でないことは、確かです。ヒロイン道子の視点で物語は描かれていますが、実はどこか高い場所から、栄人がこの顛末を俯瞰しているような…そんな印象さえもってしまいます。
     紅をさす指って、薬指じゃなかったっけと思いつつ、小指は約束を確かめる指。誰との、何の約束を示唆しているのでしょうか。道子が、自活のために始めようとしている、化粧品雑貨店の商売の行方と相まって、とても気になるところです。そして、もう一つ気になるのは、譲の存在理由…栄人のためだけ?単なる華族の後継ぎとその弟という以上の、もっと複雑な事情が、この二人にはありそうです。
     冒頭の垢抜けた洋装の道子は、何年後の設定なのでしょう。そして、その手を取るのは、栄人なのか譲なのか…現代では考えられない、時代と身分と価値観に翻弄される三人、彼ら全員に幸あれと願いつつ、今後の展開を見守ろうと思います。

    • 16
  5. 評価:4.000 4.0

    無自覚無双無感動ヒーロー(笑)

     いろんなタイプのヒーローがいるけれど、これだけ無自覚無双無感動ヒーローも珍しい。人と対話するのは必要最低限、内声=モノローグ多し、もしかして、スライムと会話している方が多いかも?というくらい、徹底して口数の少ないヒーローです。
     特には、正義感に燃えているわけでもなく、情に篤いわけでもなく、実験的なノリで淡々と任務をこなす…転生賢者と言いながら、多分救世主的な意味合いで、召喚されたんだろうな。
     技によっては、MPがマイナスになってしまうのが笑えるし(それも、あり得ないくらい!)、普通低級な魔物として扱われるスライムたちが、意外と無双である設定が面白い。現代だったら、AIを搭載したドローン?主人公のユージが無表情な分だけ、スライムたちの表情の変化が楽しいです。
     ところで、かなり多くの話数が出ているけれど、無自覚無双無表情で、300話以上もつのかしらん?それは、これから確かめてみようと思います。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    無自覚男子のサクセスストーリー

     後方支援のメンバーをお荷物扱いする流れって、現代に置き換えると、営業事務の仕事を認めない営業マンみたいな?仕事って、自分一人でやっているわけじゃないのにね。それにしても、5年も一緒にいて、ユークの神業サポートにも気付けないって、サンダーパイクのサイモン、所詮その程度の実力。ユーク、見限って正解です。
     ところでヒーローのユーク、決定的に無自覚過ぎる。まず、自分の実力に無自覚。「先生」をやっていたくらいだから、誰か正当に彼を評価する人物や機関は、なかったのかな?
     それから、女の子たちにも無自覚。あれだけ、いろんな種類の好意を寄せられているのに、鈍ちんを通せるのって、ある意味才能。ただし、ハーレム状態=エロに走らない分だけ、好感がもてます。
     ユークという最高のバックアップメンバーを得て、破竹の勢いのパーティー「クローバー」ユークが入って、幸運を呼ぶ四葉のクローバーかと思いきや、まだまだメンバーは増える模様。それも、女の子ばっか!?ユークよ、このまま無自覚健全男子の君で、いておくれ…(笑)

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    偶然か必然か

     神殿騎士団団長ギョームから、父親が剣の鞘の修理を頼まれたことが起点となって、ヒロインレアの多難な人生が始まりました。作中、巧みに張り巡らされた伏線によって、実はレアが、陰謀の渦中に放り込まれていたことに気付かされます。彼女は平民のはずですが、何か秘密がありそう…
     ヒーローポジには、今のところ美貌の騎士見習いバルタこと、バルタサル。実は彼、単なる騎士見習いではなく、前国王の非嫡出子(らしい)。命を救ってくれた異母兄で現国王のフィリップに恩義を感じ、彼の手足となって、聖地奪還を目指します。女性かと勘違いしそうになる美しさは、これまでのヒーロー像とは、かなり異なる趣。
     そんな二人の出会いは、偶然か、必然か。先の読めない展開に、今までにない、新しい物語の予感が湧き上がります。
     ところで、冒頭の寓話は、何を示唆しているのでしょう。そして、「私は必ず約束を守るから あなたも守ってください」の言わんとするところは?そこに、レアやバルタ、もしかしたらバルタの異母兄である国王フィリップが関わってくる可能性は?この物語、まだまだ謎が多く、今後の展開に期待大です。

    • 5
  8. 評価:4.000 4.0

    秒速でタイトル回収?(笑)

    「元農大女子」…転生前の農大女子としての記憶は、ごくわずか。受け継いだものといえば、農業に関する研究への意欲くらい。タイトルに掲げるほどの「元農大女子」でもない。
    「悪役令嬢」…魔力量が異様に高かったせいで、本来進むはずだった学校には行かず、魔法学校に進学。この時点で、無意識のうちに悪役令嬢へのフラグをへし折っていた。ということで、ピンク頭の「正ヒロイン」、完全にひとり芝居(笑)
     早々にタイトルを回収する作品も多いけれど、こちらもそれに該当。ヒロインユリア、初っ端から、婚約者候補リグラスに「断罪」されるなど、悪役令嬢になる隙さえ与えられず…でした。
     ただし、ユリアは本当に農業オタクで、そこから派生するあれやこれやのお話、これが、かなり面白い。特に、悪役令嬢ならぬ悪役第2妃イレーヌ様の激烈さが、小気味よい。シオン王、「何も言えねぇ…」って感じだもんね(笑)
     さて、悪役たちが、莫迦でおマヌケで、とことん小物臭を撒き散らかしているため、ユリア&ローレンとその周辺の賢さが際立ちます。ユリア、やっぱり貴女に、悪役令嬢は無理っぽいよ!

    • 2
  9. 評価:4.000 4.0

    継母必要悪考

    「シンデレラ」も「白雪姫」も、キーパーソンは「継母」。どちらも、悪女たるこの継母がいなければ、これだけ広く長く、愛され続ける物語にはならなかった気がします。
     だから、本作にも強烈な「継母」アグネスが、登場します。継母の目的もいろいろでしょうが、この人は、多分、財産狙いと地位狙い。そして、平民出身ゆえか、劣等感が酷く、その怒りの矛先が、継子のヴィヴィアンに向かってしまったことが、全てのはじまりでした。
    「シンデレラ」も「白雪姫」も、そして本作も、ある意味ステップファミリーの物語なんだけれど、まあ、父親たちの情けないこと。どうして皆、こうも悪女に引っ掛かる?ただ、アグネスの場合は、旦那が彼女の劣等感を慮り、丁寧に夫人教育を行い、愛情を注いでいれば、もう少し何とかならなかったかね。いきなり、平民から伯爵夫人は、ツラいです。
     さて、ヴィヴィアンとシルヴェストルの絆は、アグネスの悪行があったからこそ、深まりました。やはりお伽話に、ワルい継母は必要なようです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    レオン様は狩りがお上手?

    「前世私に興味がなかった夫〜」の月白セブン先生の原作なので、一にも二にもなく購入しました。「恋愛至上主義からの解放」を目指して、契約婚を死守しようとする?主人公二人という視点が面白くて、早くも心を鷲掴みにされています。普通、逆じゃろっ!(笑)
     恋愛至上主義の風潮にあって、互いの利益のために「離婚しない」を約束に、契約結婚をした「レオン」とクリスティーヌ。「レオン」がミドルネームで、その正体は、鬼宰相パトリックだったという話は、よくある設定。クリスティーヌ、貴女だって「シャルロット」という名で、文官試験に合格してるんだからね?なんだかんだ言って、この二人、似たもの夫婦です。そして、この二つの名を使い分けたことによって生じたズレ?ドタバタ?ギャップ?が、ワクワクさせてくれるのです。クリスティーヌが、恋愛においてかなりの鈍チンであることも、重要かも…
     クリスティーヌの「一泡吹かせる作戦」に乗った感じのレオン様、本当にそれだけだったのでしょうか。3年かけて、彼女を宰相室専任補佐官まで手繰り寄せたパトリック宰相、なんか超一流の狩人のニオイがします。この二人、この先も目が離せそうにありません。

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