5.0
リーファの窮鼠猫噛み物語
人間って、随分自己中な生き物だけれど、それって神様も同じ。いや、ギリシャでも北欧でも日本でも、人間以上に傲慢かつ自分勝手な姿で、神話に描かれていた神サマたち。本作でも、そんな我儘極まりない存在たちが、ヒロインリーファを翻弄します。
図らずも天帝争いの行方を左右する駒として、天界に送り込まれた前領主の娘リーファ。彼女に神たちを惑わす妖しい術を施すなど、その企みの中心にいる宰相ルイゼーの存在が、非常に怪しい。ただの人間とは思えぬ力をもつこの男、一体何者?膨大な力を思うままに扱える俺様ヒーローレンともども、腹の底が分からない冷酷対抗馬として、この物語の双璧をなしてくれそうです。
今のところリーファは、奪われたり騙されたりと、苦労の連続。でも、命を投げ出さない、何としてでも生き残ろうと粘る、足掻く、戦う姿は、天晴れとしか言いようがない。この先、傲慢レンや腹黒ルイゼーと互角に渡り合える可能性を、十分に秘めていると思います。
「たかが人間風情」が、逆に神々を翻弄し、真の愛と復讐を手に入れることができるのか…リーファの窮鼠猫噛み物語、これから大いに期待できそうです。
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今宵、神と秘め事を。