5.0
絵がいい、ストーリーと設定もいい。
無料分でやめるつもりだったのですが、読み始めたら「これは面白い」という予感がしたので、他のサイトやアプリも使いながら最新話まで読んできました。
没落華族のヒロインが、疫病を鎮めるための生贄として、死神の嫁に差し出されるところから物語は始まります。
人間は死神を恐れていますが、この漫画では死神を恐ろしいものとして描きません。
死神は「人を死に追いやる存在」ではなく「死にゆく人間の魂を黄泉の国に誘導する存在」です。
「死者の魂を悪霊にさせない」という重要な役割を持った道先案内人なのですが、あまり感謝されることなく、それどころか死を迎える人間から本性剥き出しに当たられたり謗られたり、結構可哀想な役回りです。笑
ヒロインの嫁いだ死神(八雲)は優しい心の持ち主で、親から虐待を受けた人間の子ども(一之助くん)を育てています。
この一之助くんがかわいい。人間の死という重いテーマを扱いながらも、一之助くんのかわいさが物語を読みやすくさせてくれています。
そして何より絵がキレイです。八雲さんはイケメンだし、ヒロインの千鶴はひたすらかわいい。画力って本当に大事。
死後を題材にしたマンガや、ヒロインが神の生贄としてお嫁に行くマンガって多いので、正直いうと「このくだりはあのマンガに似てるな」と頭をよぎったりしますが、全体的に満足です。
絵もストーリーも設定もしっかりしていて、私はおすすめです。
欲を言えばもう少し無料分がほしいです。79ポイントは高すぎるので。
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