4.0
あざとい
明朗快活で頭の回転もよく働くの大好きで、一応それなりの地位の娘さんだけれど感覚は平民に近いので、王の部下(騎士団)からは好かれる。
シンデレラストーリーの王道。
絵も好みだし、最初のうちは主人公のあかるさも好ましく読んでいたけれど。
徐々に疑問が沸いてくる。
王だろうと何だろうと、客人の前に出るのに顔に煤つけたままで「これが私!」じゃないわ。普通に頭おかしい。
故意にだとしたら、この主人公あざとすきる。
王様眠り込んで事実はどうあれ「お渡り」となったわりに、その後周囲になんの変化もなし。長老会議どうした?
最初全く気づかなかったのに、突然「実は侍女ではなく31番目妃候補」と気づく王様。なんでいきなり気づいたの?!どこに気づく要素あったの?もう少し説明ください。
ミミズの詰め合わせ送られてきて悲鳴(実は嬉しさの)をあげる主人公。
それ見て(ミミズくらいで悲鳴あげて…)なんて台詞あるけれど。
ミミズ嫌いでなくても、フツーに箱開けたらミミズ詰め合わせとか声くらい出るわ!
電子書籍だとどうしてもコマの切り貼りになってしまうので、紙媒体で読めばもう少し違う印象かもしれない。
スピード感が全然違う。
しかし、読み進めていくとさらに主人公、王、周囲の行動や思考に疑問が増えてくるのが残念。
キャラクターのほとんどが主人公の太鼓持ちで、掘り下げられていないのも残念。
烈火団といういい過去も、いまのところまだ上手く使われていない。
とにかく、他の妃候補たちが可哀想。
女官長だけはいいキャラしてる。ただ、ここまでしていて王にもバレたのに何のお咎めもないままなのか、その説明がほしい。この先あるのだろうか?
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