4.0
いろいろ物申す!
はーい、一卵性双生児姉妹あるある物語でーす。もし自分が、見た目そっくりな双子だったなら、一度はやってみたい入れ替わりの悪戯。今作のヒロイン那月、はからずもそーなっちゃったワケですな。
でも、いろいろ双子を知っている身としては、今回の設定にいろいろ物申す!という心境です。
まず、高校時代。実業高校などで、科が固定されているのなら別ですが、普通双子は一緒のクラスになりません。それとも、学年1クラスだけだった?
それから、一卵性双生児について。もともと同じ遺伝子を持っているのだから、育てられ方で余程差をつけたのでなければ、ここまでの違いにはならない。表面上の付き合いをしている程度だったら、黙っていれば、ほとんど気付かれないことが多いよー。
明るい姉と暗い妹、というドラマチック?な設定に夢を見過ぎです。それにしても妹の那月は、何故にここまで自分に自信をもてないのでしょう。外見も能力的にも、姉の陽希とほぼ「同じ」はずなのですが…。
ところで、陽希が、あまりにもサバサバし過ぎていて、逆に不安になりました。だって、那月の劣等感がもとで、いわれなき疑いをかけられちゃうんだよ。それでも怒らないって、双子の絆?もっと、怒ってもよかったと思う。まあ、本人差し置いて、指輪を選びに行く芳賀くんも芳賀くんだし、陽希も陽希だし、劣等感の塊である那月が疑っても、仕方がないところはあるわなー。
ということで、面白いには面白いけれど、それ以上にいろいろいちゃもんをつけてしまいました。一卵性双生児の底力、なめないでいただきたいなぁ…。
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