【ネタバレあり】ケーキの切れない非行少年たちのレビューと感想(4ページ目)

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  1. 評価:4.000 4.0

    気が滅入る

    忠実に、よく描かれた作品だと思います。だからこそ気が滅入る。

    知識がないと軽度知的障がいや境界知能、軽度の発達障がいって少し勉強が苦手なだけ?少し集団生活苦手なだけ?って、見分けにくいですよね。
    幼児期は療育が受けやすくても学童期に入ると一気に支援が減る。療育を受けたからといって特性がなくなるわけではない。特性を受け入れ支援級、障がい者枠での就労が幸せなのか、支援の手を借りずに生きていくのが幸せなのか、正解が分からないから本人も家族も悩む。

    軽度知的障がいや高機能自閉症の子の学習支援をしていた事があるので、ケーキを平等分ける問題が解けない子がいるというのもよく分かります。他にも、高度な計算問題はよく出来るのに、非常に簡単な問題で躓いてしまう凸凹などもよくあります。

    非行や犯罪に走る人が全て障がいを持っているわけでは決してありません。知能が平均に届かない人が全て障がいがあるわけでもありません。しかし生き方に困っている、生きにくい人達が犯罪に手を染めない社会が実現したら…と思います。

    犯罪を起こした人が実は障がいをもっていた。だからその犯罪が許されるわけでも被害者が諦めなきゃいけないわけではなく、障がいを早期に認知してその人にとって最適な環境作りをしていかなければならないなぁと思いました。

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  2. 評価:5.000 5.0

    色々と考えさせられる作品。

    この作品を読んで、世の中には、自分が知らないだけで、発達障害(知的障害)を抱えて、苦労して悩んでいる人はわりと多いのかな?
    そして、それが結果的には、家庭不和や犯罪に結び付いてしまっているのかもしれないと(周囲と上手く対応が出来なかったりとか…。)読んでいて思いました。
    なかなか難しい問題がテーマの作品なので、色々と勉強になるし考えさせられます。ポイントが復活したら、また続きを読みたいです。

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  3. 評価:5.000 5.0

    いろいろ考えさせられる作品です。
    今まではいわゆる非行少年少女、家庭環境や甘やかしや誤った教育、などなどが反映されて犯罪や問題行動につながっているもんだと思っていたけど、それだけじゃないんですね。
    半数以上が知的障害またはその境界線上の少年少女ということ。
    そして反省させるためだけじゃなく、正しい道を示すために少年院はあるんだと。
    保護観察よりも少年院に入院して心身ともにきちんとした指導を受けるのは大事なんですね。

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  4. 評価:5.000 5.0

    考えさせられます。

    認知の歪みがある人の気持ちや行動の理解に繋がる作品ですね。非常識だと思われる行動を悪気もなくとる人って、何かしらハンデがあることが多いですよね。発達面や知的面でハンデがある人の考え方や気持ちを理解する人がこの世の中にもっとたくさん増えれば、少年院で行われている有意義なワークがもっと世の中に浸透すると思います。学校教育の場にも積極的に採用されるんじゃないかなぁ。何かしらの被害に遭った人が非行少年を恨むのは当然ですが、当事者でない人間が非行少年の本質を理解せずにただ批判したり罰したりするだけの世の中では少年犯罪は減らないでしょうね。

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  5. 評価:5.000 5.0

    知的ボーダーの人が1番辛いと思う。普通として扱われてでも本人はすごく生きづらい。その中で周りと同じようにしようとしてもいつか無理が来る。 こういうのってどうしたって数値で線をひかないといけないんだけど、でもその1本の線のすぐそばで知的障害と認定されなかった人は普通として扱われる。それは難しいよね。だからといって犯罪を犯した時の減刑は望まないけれど、その前にできるサポートを充実させる世の中になって欲しいと思う。

    by YSL
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  6. 評価:5.000 5.0

    問題提起作

    以前バイトしていたカフェでまさにケーキを当分に切れない人がいました。いくら説明してもどんなに丁寧に噛み砕いて言っても、出来ない。全く頭に入って来ない様子でした。
    私もまだ若く世間知らずでしたので
    そういった境界知能に属する人が持つ特性を理解できず、陰で悪口を展開してしまった経験があります。原作を読みましたが文字だけだと想像力をフル動員で暗い気分になるので漫画という形なら絵がワンクッションの役割を果たし、読みやすいんじゃないかな。この作品により理解が広がれば良いと思います。

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  7. 評価:5.000 5.0

    読みやすい

    原作を文庫本で読んだことがありますが、漫画になっていると更に読みやすくて、実際の少年達の生い立ちや苦労が理解できます。境界知能の子ども達にとって、少年院は教育を受けられる最後の機会という真実が、特に印象に残りました。先日の4兄妹の虐待遺棄事件も親によるネグレクトがあったそうですし、支援学校に通っていたと報道があったので、この本に出てくるケースが最悪の事態を招いてしまったのだと思いました。早急に教育を見直さなければ、もっともっと犯罪が増えると思います。少子化対策ばかりではなく、こういった問題が根本的にあるのだという事を、国は理解しているのでしょうか?

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  8. 評価:5.000 5.0

    色々と考えさせられます

    今はちょっとした言動や行動によって、直ぐに
    どうぞ精神科へ、と言う風潮になっているのが、どうも良くないと思っていて、精神科医も直ぐに病名を付け、精神薬を飲ませ、ますます悪循環に陥っている若者が増えていて、中には精神疾患を盾にし、ただの個性が、もうファッションの1部の様になっているこの世の中。
    そんな中、軽度~重度までの、本当に精神や知的障害を持っている方たちは、とても住みずらく、辛い毎日を送って居るのではないか、と考えていた矢先、この作品に出会いました。
    思っていた通り、本当に障害を持っている方は、感情の抑え方が難しく、衝動的に傷害事件や〇人をおかしてしまうなど、本人もそれに苦しんで居る中、それをどうやって、どこまで更生をさせられたと断定されて、また社会に出され、本人は自分で頑張れると思っては、また自問自答に悩まされている。
    更生させる側も、こればかりは断定がとても難しいのだと思います。
    何が正解なのか、更生させる側も同じ人間ですから、探りながら発見して行って逆に勉強させられる事にもなるので、この問題に正確な解答に辿り着くには、とても難しいのですよね。
    おそらく更生させる側は、事件を起こさない程度にまで衝動性を抑える訓練をし、送り出すのを基準にしているみたいなので、社会にまた出される本人が自分の困り果ててる部分を全て話せないままで居る限り、根底が解らないまま、また送り出してしまう事になってしまうので、この問題は非常に難しいテーマなのではないかと思ってしまいます。

    by 壱20
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  9. 評価:4.000 4.0

    知った方がいい

    世の中いろんな人たちがいる。より良い社会を作るためには、悪いことすれば罰を受ける社会であって然るべきだけど、でもそんなきれいに良い悪いをきっちり分けられるかな。どんな人間も生まれや環境によって良い人にも悪い人にもなるし、良い人に育っててもふとした瞬間に魔が刺してしまうこともあるかもしれない。罪はもちろん償うべき、だけどその都度犯罪が起きた背景や加害者の生い立ちや心情は、自分には許せないありえないと理解しようともしない姿勢ではなくて、自分がもしこの環境だったらと考えてみるべきで、結果少しずつでも犯罪を減らしていくことにつながると思う。ただマスコミが尾ひれつけて流す加害者情報なんかよりずっとこの漫画は知って考えるきっかけになると思った。

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  10. 評価:5.000 5.0

    昔も少しだけ

    今同じ作者さんの作品を読んでて、昔見たことあるなと思ってまたこの作品を読もうと思いました。

    ギリギリのライン。
    思えばこういう人たち見てきたような。昔までは天然ちゃんだ、ちょっとKYだよねーなんて、冗談まじりで言ってたけど、もしかしたら、ギリギリのラインの人たちで、悩んでたかもしれないのかな?とかいろいろ考えました。
    いまなら少しは生きやすくなってるのかな?
    そんなことはないか。
    やはり、わかってるんだけどわかってあげられないってあると思うんだ。
    なるべくならわかってあげたいけど、もしそれが自分のこどもだったら、私は受け入れらことができるだろうか。。。

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