3.0
王道ロマンス
可愛い容姿に似合わず、武道の達人であるヒロイン。俺様シークとの政略結婚も、よくある設定ではある。
恋に恋するヒロインを意のままに出来ぬもどかしさから、次第に真実の愛へと変貌していく様は安心して読んでいられる。
キリスト教圏からイスラム圏の国に嫁ぐことを、ものすごく自然に受け入れているが、ヒロインの戸惑いや困惑といった心情が描かれていたら、評価はもっと高くなっただろう。
日本人が考える以上に、海外の国では宗教はとても重要で、結婚によってどちらかが宗教を変更することは大変なことなので、描いていたら奥行きのある内容になったと思う。
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