5.0
結末が読めなくてハマる。
89話まで読みました。
主人公のヒナがタイムスリップして御曹司の孝章と出会い(幼少の頃にも一度しており実は再会であることに後気付く)、自分とそっくりな雛子(孝章の許嫁)に勘違いされ物語が展開していきます。
孝章は幼少の頃に会ったのを雛子と勘違いし想いを寄せていたのですが、雛子とヒナが会っているところを目撃し本当の想い人はヒナだったことに気付きます。
二人の恋愛話と並行し、タイムスリップの原因、雛子と想い人武虎との恋と秘密、孝章の家の会社(本郷貿易)の裏事情や実母の過去、途中から登場する菊之進とその姉(サナエ)、おそらくサナエを想っていたノアをめぐる話、ノアの会社(超曲商会)と本郷貿易の因縁等が複雑に絡み合いとても面白いお話です。
会社同士の因縁を調べる為に動くうち、菊之進もヒナに惹かれていきます。自らの過去を知る為もありますが、叶わぬ恋ながらあらゆる場面でヒナを助け、傷付きながらノアに向かっていく菊之進は個人的に切なすぎる。
孝章と心は通じ合っているのに「未来へ帰れば記憶を消さなければならない」と言われ、ハッピーエンドになるのか終盤になってもわからないです。
登場人物の心が皆それぞれ色が違えどまっすぐで、それ故にすれ違ったり交わったり。皆幸せになって欲しい。
台詞使いも魅力的。話しながら思う心情表現も巧みで引き込まれます。
早く続きが読みたいです。
- 4