4.0
深いです
誰も救われなくてスッキリはしないのですが、孤独にさすらっていた人魚が仲間が欲しくて人間の男の子を無理やり仲間にする。
男の子には本当は両想いの女の子がいて、女の子は男の子を失った悲しみと、人魚の仲間になったから姿を見せられいもどかしさ。
仲間に引き入れた元凶の人魚もまた仲間を失うかもしれない不安があったがゆえの結果が悲しかったです。
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誰も救われなくてスッキリはしないのですが、孤独にさすらっていた人魚が仲間が欲しくて人間の男の子を無理やり仲間にする。
男の子には本当は両想いの女の子がいて、女の子は男の子を失った悲しみと、人魚の仲間になったから姿を見せられいもどかしさ。
仲間に引き入れた元凶の人魚もまた仲間を失うかもしれない不安があったがゆえの結果が悲しかったです。
以前も読んだけど、輪廻転生のカルマで同じ事を繰り返すふたり。
物悲しいラストでした。
宗教論でもありますが、「人を憎むな」というのは、相手のためというよりも自分のため。憎しみの意識で、来世にまた出会ってしまう。しかも大抵は逆縁。
この話のふたりも来世は元の仲良しとして出会うといいな。
物悲しい味わいのあるホラーです。
人の心の奥底に潜む闇を描くのが上手なんだと思います。
ただ、心が疲れているときには余計心が疲れるから読まない方がいい気がします。
「人魚のいない海」の他、海にまつわる怪奇やそのほかホラーの短編集です。
絵が古風でかなり昔の作品のように思いますが、お話がよくできていてよいと思います。
ただ、お化けや不思議な生き物は、絵柄が殆ど怖くありません。
この方の話は好きなので、片っ端から読んでいる。
最後から2番目の話は、羨ましかった。
そういう事が自分にも、こっそり起こってて欲しいと思った。
最後の話は、切ない話だった。
でも、悲しいけど珍しい事じゃないんだろう。
怖さもあり それでいて神秘的な作品でした。
特に2作目がすきでした。
海って現代でも まだまだわかってないところもあるので、ミステリアスに海をテーマにした作品はおもしろいですね。
人魚のいない海しか見ていないけど…海の事故で亡くした人の帰りを待つのは…本当に辛いだろなと思う。もしかしたら何処かで流れ着いていたり…と私なら願って待っていてしまう。
子供の頃、友達と一緒に読んでいたのを思い出しました。こちらは短編集で一つのストーリーが読みやすい長さです。ホラー要素だけでなく、不思議な世界観が楽しめます。
これはいったいいつの作品?曽祢まさこさんってあの曽祢まさこさん? 確かにちょっと古くさくはあるんだけど、全然劣化してないです。びっくりしました。
人魚のは怖いというより切ない!!切なくて最期結末がもやもやしました。アンハッピーエンドでもスッキリ終わるといいなと感じます。