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恐ろしくも妖しく時に哀しい物語
無料分と少し読みましたが、どの物語も呪いや異端の力が働き、おぞましくゾクッと来るものがありますが、最後は哀しみを乗り越えて成長するヒロイン(男の子も)の姿が共感を呼び、感動や安堵に至ります。
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無料分と少し読みましたが、どの物語も呪いや異端の力が働き、おぞましくゾクッと来るものがありますが、最後は哀しみを乗り越えて成長するヒロイン(男の子も)の姿が共感を呼び、感動や安堵に至ります。
グリム童話シリーズでも好きな作家さん、竹崎先生の作品です。寓話としてもとても興味深いですが、柄が綺麗で、主人公や登場人物の表情が豊かなところがとても好きです。お話もちょっと残酷ですが面白いです。
引き込まれていく自分を抑えることが出来なくなる、作者の方のストーリー力と、画力に脱帽!してしまいます。ドロドロしていると思うのに、画力が優れている為、さらりと読み進めていける。いつの世にも、共通の澱がある人の感情の襞を、画力のしらべにのせて、紡ぎあげる作者の力量に翻弄されていっています。この様なお話を、描いていただいたら、右に出る方は、そう居ますまいと言わしめる作者かと思います。
作者らしい、筆力とstoryの力。
「金瓶梅」等を読んだあとだと、小品という感じだけれども、それぞれの登場人物の価値観がきちんと呈示されていて、そこは流石の竹崎ワールドだなと。
足をちょんぎるとか、やはり中華ものの残酷世界に慣れた真実さんらしい。それとも原作か原案あるのかな?欧州だと、足をちょんぎる事になったら、悲劇的結末だけど。足はなくなったけど幸せです❤️なんて。東洋はたくましい!
自分で足ちょんぎっちゃうなんて凄いわ。
「赤い靴」西洋のお話では木こりに頼んで切って貰うと赤い靴をはいた足が躍りながら森に消えて行く。それをヒロインはゾッとしながら見送るのですが、東洋バージョンは自分で切り落とすのね。
中国では自ら首を切り落として自害したなんて、話もありますからあり得るのかもしれませんが考えただけでも怖いです。
でもヒロインは普通の穏やかな幸せが手に入って満足だったでしょうね。
とても引き込まれる人物描写と動きがあって激しいアクションもあり読み応えのある作品です。美形も出てきます
先生のシリーズが大好きで、一つずつ見つけては読んでいますが、こちらも飽きずに読めます。基本ハッピーエンドで終えられるので、時間がある時にぜひ。
朱い沓の花嫁を読みました。りりが順調に花嫁になり、幸せになるのかなと思いきや、そこは大どんでん返しで、急に不幸に。でも最後に、本当に大切な人は誰かに気づいて、幸せになって良かったです。シンプルな話だけど、良かったです。
まず画が綺麗。お話もすっきりまとまっていて読みやすいです。
内容はよくある説話もののおとぎ話みたいですが、あっさり味ながらも人物の心情も丁寧に描かれていて読みごたえあります。
短編集なので気になったお話だけ読んでみると良いかも。
結婚前に朱麗公主を読んだときは、お母さん、やりすぎなんじゃ‥と共感できない部分もあったが、子どもを持つ身となり、母が子を思うあまり、行き過ぎたしつけをしてしまう気持ちは理解できる。