3.0
違和感に目をつむれるかどうか。
主人公の九卿は1度目の人生で、母親の妹とその娘(後に異母兄弟とわかる)に嵌められて命を落とすが、気づくと15歳に戻っていました。
2度目の人生では同じ過ちを繰り返すことなく彼女たちへの復讐を誓う、よくあるストーリーです。
昔の中国をベースにしていると思うのですが、違和感や強引なご都合主義がチラホラ。
漫画なのである程度はわかるのですが、ちょっと多過ぎる気がします。
2度目の人生で名医の弟子にしてもらうために幻の酒を盗んだり、後にいい感じになる竹越将軍に嘘をついたり。
彼女は最初医者になるのではなく、家族と自分の身を守る為に医術を学びたかったので、単なるお勉強であれば国随一の名医に学ぶ必要はなかったのに。(地域の名医でも十分)
たった半年、主に書物を読んだだけで医者を名乗り始め、宮廷の侍医より優れていると豪語します。
九卿の診察方法は脈診なのに親子鑑定があったり、大勢の前で九卿を刺した叔母が罪に問われなかったり。
違和感を気にしなければ楽しく読めそうですが、気にし出すと評価はイマイチになってしまうと思いました。
- 71