4.0
読破しました!
ヒロイン九卿と彼女を何かと助けてくれる林越将軍のラブストーリーとしては、よくできています。二人が出逢って徐々に心を通わせていく様がうまく描写されており、楽しく読めました。
ただ、全体的にはいろいろ粗いですね。政局などはご都合主義でストーリーが進んでいくし、そもしもの設定、半年医学書を読んだだけで臨床ができるのか。国随一の名医に師事したとしても、違和感は否めません。
あと復讐もメインの一つだと思うのですが、いつの間にか妹が落ちぶれていたり、皇女のその後は、とかストーリーが中途半端なのも気になります。一番モヤモヤするのは話の最後に「初めて会ったときのこと」として描写されていたシーンが本編では見当たらなかったこと。
ただ、冷静な林越将軍の恋する表情はオバさんでさえキュンキュンします。まさに眼福。これで+1かな。
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