5.0
16話で腑に落ちた
「ジャンル、変えさせて頂きます!」ん?どのジャンルからどのジャンルへ?まあ、悲劇から喜劇へってことかな?なんて考えながら、楽しんできました。
とにかく、主要登場人物3人のキャラが立っていて、面白いことこの上なし!幼いけれど、中身は一丁前、イケメンでツンデレなルカ、やや堅苦しいけれど、真面目で実直なルカの叔父リューティガー、そしてルカの叔母で、本作の真の主人公であるユディット、この3人のやり取りが堪りません。
ところで、16話まで進んだところで、タイトルの謎が解けました。作者さん、堂々とユディットに語らせているではありませんか!「復讐劇から詐欺劇、そして成長物語へ」と。作者さんがタイトルに込めた願いが、ここに来てやっと伝わった気がします。
「冬の森の主」が、悲劇の復讐劇で終わらないように、ルカの母親になりすまして、孤軍奮闘?を続けるユディット。実に健気で、不器用で、心の声がダダ漏れで、可愛らしい存在です。物語は詐欺劇の様相を呈してきましたが、ここから本当に「成長物語」にシフトチェンジしていけるのか、しっかりと見守っていきたいと思います。
ところで、「成長」するのはルカだと思うけれど、ユディットとリューティガーの恋も成長していくのかな?
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