5.0
真実の愛<運命の愛?!
自国の王太子エドワードに「真実の愛を見つけた」と言われて婚約破棄されたマリアベル、今度は、隣国の皇太子レナートに「真実の愛よりも運命の愛」と口説かれて、再び婚約しましたとさ、めでたしめでたし…となるはずだったけれども、そうは問屋が卸さなかったぁーっ!というお話です。
既に「真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!」の部分は、無事着地を見たので、そのまま完結しても全く違和感はなかったのですが、そこは人気作、続きが続いちゃっているのですね〜。まあ、フラグが立っていたと言われれば、それまでですが…。
それにしても、皇太子レナート自身が選んだ婚約者に、難癖をつける公爵令嬢もどうか思うけれど、マリアベルの実力を認めさせる良い機会と思えば、このイラつく展開も頷けます。「真実の愛」の何たるかが分からず、人形のようだったマリアベルが、レナートの人となりを知り、信頼を深めることによって、「真実の愛」を意識していく様子は、なかなかのものです。
さて、皇太子妃の地位をかけたこの試練、「運命の愛」に導かれたマリアベルは、見事婚約者として面目躍如となるか…って、ヒロインですからね、ハッピーエンド以外は認めませんのことよ〜。
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