みんなのレビューと感想「ちひろさん」(ネタバレ非表示)(2ページ目)

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  1. 評価:5.000 5.0

    「理想郷は身近にある」大人のファンタジー

    「男性著者が抱く理想が詰まっている」というコメントがいくつかありますが、それは確かにそうかもしれません。ですが、私(女性)が読んで不快かと言えばそんなことはありませんでした。「風俗」(ちひろさんは「元」ですが)「弁当屋」というのは大人の(特に独り身の)男性から見た時に視野に入りやすい場所なのかとは思いますが、この作品が一番伝えたいことはそこじゃないと思う。第24話の「デキた嫁」を読めば特によくわかりますが、どんな人でも何かしらの縁で接点ができた以上、その人を否定せず受け入れることが大事で、それには年齢も性別も職業も関係ない、ということを伝えたいのではないでしょうか。しかもそれを押し付けることなくサラリと気付かせてくれるのが、この作品の良い所だと思います。「デキた嫁」では口の悪くて弁当屋のみんなにちょっとだけウザがられている永井さんが出てきますが、なんだかんだ言いながらもみんな永井さんのことが嫌いじゃないし気にかけている。それでいてピンチヒッターで弁当屋にやってきた永井さんのお嫁さんのこともすんなり受け入れます。この作品って、社会のいろんなこと(良い部分も悪い部分も)が見えてきて、自分が手に入れられるのは高級クルーズや高級レストランでの休息ではないと自覚した時に、「周りの人が寄り添ってくれる優しさ」「ほっとするお弁当屋さんの味」「おじちゃんおばちゃんの他愛もない会話」という、“ひょっとしたら身近にあるかもしれない安らぎ”にノスタルジーを感じさせてくれる、そんな漫画なのではないでしょうか。正直、ちひろさんみたいな人は現実にはいないでしょうから、大人のファンタジーと“ひょっとしたら”のノスタルジーが絶妙な塩梅で合わさった漫画なのかな、と思っています。

    • 11
  2. 評価:5.000 5.0

    風俗店から弁当屋へ華麗な転職

    超売れっ子風俗譲でありながらどこか危うげで破滅的な陰をもっていた「ちひろ」が、ひょんなことから地方の小都市の小さな弁当屋の店員に華麗な転職を果たす。風俗譲であることを誇り、過去を隠すこともないが、ものの見事に弁当屋の名物店員として確固たる地位を築くも、また破滅的な陰がちらほら…
    風俗店と違い、老若男女誰もが客になれる分、ちひろの活躍の幅は前作よりぐっと広がって実に興味深い作品に仕上がった。元風俗店長とのまさかの再会、弁当屋の女将の存在感、愉快な同僚など見所は数知れず。前作を読んだ方が、ちひろの危うさは理解できるけど、別に読まなくても楽しめます

    by 5310582
    • 10
  3. 評価:1.000 1.0

    突拍子なさすぎ

    ネタバレ レビューを表示する

    元風俗嬢だったことは、自分から吹聴しなくてもいいのでは?
    それに、善意からとはいえ、ホームレスの遺体を勝手に埋葬してしまったことはとんでもなさすぎ!犬や猫じゃないんだから、いずれあそこから白骨遺体が発見されたら警察沙汰です。
    外で人が倒れていたら、息がなくても救急車でしょう!
    法律の一文が掲載されてますが、もう少しストーリーを考えられなかった?
    少し変わってるけど、カッコいい女性を書きたかったのでしょうが、突拍子なさすぎです。

    • 13
  4. 評価:5.000 5.0

    マンガで、生き方を学ぼうとしないで

    良いも悪いもないってゆうか。ただそこに、ちひろさんって人がいて、その生き方に触れた人が、何かしらを感じている、それだけ。

    このマンガによって、安易に風俗に憧れる未成年がいたらどうする!みたいなレビューがありましたが、マンガに何を求めているのかと思いました。

    なんとなく伝わってくることがあったり、共感できるなと思う台詞があったり、そこから何か感じることがあったりする。そんな作品です。

    • 8
  5. 評価:2.000 2.0

    なんかどうでもいい

    自意識過剰な人なのかなあ、この主人公。

    誰も貴方のことなど注目していませんよ。
    少なくとも私は全く興味が無いんです。

    弁当屋の前のちひろさんの職業を知ったところで、
    弁当が100円引きになるのならまだしも。

    知ったところで、何のメリットが
    あるのでしょうか?

    他人に興味が湧かないんです。
    弁当屋は弁当屋以外の何者でもないですよ。

    ただ1つ面白かったのは、
    ちひろさんがよぶ師匠の顔が
    終戦宰相・鈴木貫太郎に似ていたこと。

    これは腹を抱えて笑いました。
    愛嬌ありますもんね、貫太郎(笑)

    by 匿名希望
    • 9
  6. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    ちひろさん漬け物つけているし 男にガツガツしていない つまり「ばあちゃん」なんだな
    意外に多くの男性は 家が共働きだったり母親が離婚してたせいでおばあちゃんっ子で 話をきいていると理想の女性像は結局 女子アナでもアイドルでもなく ほーよー力に優れるばあちゃんです 作品中にあるように この層はモテる!
    よりどりみどりやで と独身の長い一人暮らしの友人たちに伝えたい

    • 8
  7. 評価:5.000 5.0

    色々のもやもやがスーッとなるストーリー

    ちひろさんの言葉や考えは、
    色々とリアルで悩んでいることや
    普段思い込んでしまっていることなどを
    スーッと浄化してくれるような
    そんな物語に思えます。

    読む人によって
    捉え方も受け取り方も感じ方も色々。

    斜めに読むのじゃなく
    真っすぐ読めばストンと落ちてくる物語。

    ちひろさんのように
    生きるのって憧れるけれどなかなかそうはなれない。

    だけど、だからこそ
    彼女の行動や言葉がじわります。

    真っすぐ素直に読んでほしいな。
    素直に読んで色々と考えをめぐらしてほしい。
    そんなストーリーです。

    • 5
  8. 評価:5.000 5.0

    座頭市に通じる痛快さ

    ちひろさんがとにかくとてもカッコいい!
    風俗で働いていた過去は、普通中々明かさないし、明かす必要に迫られた時は窮地に陥った時で、それがまたドラマティックな展開になるものだけど、この作品ではしょっぱなであっさり明かす。それでもみんなの人気者。
    サッパリしてて、強くてでも優しくて、素敵なちひろさん。
    風俗嬢だったことをなぜ明かすかと言えば、そう明かした時の反応で相手の心が見えるから。
    これに私はたけし映画の座頭市を思い出しました。
    座頭市のラストシーンは、実は目が見えているのでは?と思わせる描写がある。
    なぜ見えないフリなんかしてるんだ?との問いにこう答える。
    「人の心が見えるんだよ」

    • 5
  9. 評価:5.000 5.0

    読んでよかった

    ちひろさん、めちゃめちゃ強いようだけど超人ってわけじゃないんだよね。
    怒ったり辛酸を嘗めたり人間味たっぷり。
    OLを辞めてレールを外れたけど、ちひろという名前を得て息を吹き返し、独自の感性を研ぎ澄ませて豊かに生きてる。
    いつも淡々と背中を見せてくれてるようで、焦ったり気持ちが荒れる度読み返している。
    漫画ならではの表現もあるけど、決してちひろさんみたいな人は現実にはありえないってことはないと思う。
    自分はまだここまで行けてないけど、かなり似た感覚を持ってるので参考になった。
    なんか自分のしたいことってこういうことだなーって。
    姉妹作品の「ちひろ」も良かったけど、本作品の方が作画も表現も成熟してて楽しめた。

    • 5
  10. 評価:5.000 5.0

    Twitter広告で気なり、読み始めたら配信分一気読みしていました。面白かったです。ちひろさんの家庭環境(断片しか描かれていませんが)や生き様に似た部分や共感が多く、一番の共感は「1人が好き」かな、おそらく幼少期〜大人になる過程で傷付き壊れた心を他者と交流することで自分なりに修復して、その上で肯定的に「1人が好き」と自然体でいる姿が素敵に思いました。悪い店長やバジル姐さんなど登場人物それぞれも魅力的でした。

    by 匿名希望
    • 5
全ての内容:全ての評価 11 - 20件目/全1,407件

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