のびのびずんずんさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全27件

  1. 評価:5.000 5.0

    「理想郷は身近にある」大人のファンタジー

    「男性著者が抱く理想が詰まっている」というコメントがいくつかありますが、それは確かにそうかもしれません。ですが、私(女性)が読んで不快かと言えばそんなことはありませんでした。「風俗」(ちひろさんは「元」ですが)「弁当屋」というのは大人の(特に独り身の)男性から見た時に視野に入りやすい場所なのかとは思いますが、この作品が一番伝えたいことはそこじゃないと思う。第24話の「デキた嫁」を読めば特によくわかりますが、どんな人でも何かしらの縁で接点ができた以上、その人を否定せず受け入れることが大事で、それには年齢も性別も職業も関係ない、ということを伝えたいのではないでしょうか。しかもそれを押し付けることなくサラリと気付かせてくれるのが、この作品の良い所だと思います。「デキた嫁」では口の悪くて弁当屋のみんなにちょっとだけウザがられている永井さんが出てきますが、なんだかんだ言いながらもみんな永井さんのことが嫌いじゃないし気にかけている。それでいてピンチヒッターで弁当屋にやってきた永井さんのお嫁さんのこともすんなり受け入れます。この作品って、社会のいろんなこと(良い部分も悪い部分も)が見えてきて、自分が手に入れられるのは高級クルーズや高級レストランでの休息ではないと自覚した時に、「周りの人が寄り添ってくれる優しさ」「ほっとするお弁当屋さんの味」「おじちゃんおばちゃんの他愛もない会話」という、“ひょっとしたら身近にあるかもしれない安らぎ”にノスタルジーを感じさせてくれる、そんな漫画なのではないでしょうか。正直、ちひろさんみたいな人は現実にはいないでしょうから、大人のファンタジーと“ひょっとしたら”のノスタルジーが絶妙な塩梅で合わさった漫画なのかな、と思っています。

    • 11
  2. 評価:5.000 5.0

    街が、日常が愛しくなる最強双子の街案内

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    「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」の重田ツインズ健在!! 待ちに待った続編です。「吉祥寺~」と違うのは、物件を探しに重田不動産を訪れるのが女性でなくて主に男性という点。違いはそれだけのはずなのに、失恋や離婚などきっかけはどうであれ新たなステージに向かって飛躍しようとする女性客が多かったのに対し、男性客の場合は日常の延長線上感が強く対照的です。そしてある意味、重田ツインズの「変わらなさ」も男性たちに近いように思います。女性客に対しても男性客に対しても、まずは街案内から始まるのは「吉祥寺~」と同じ。ありふれた街並みも何気ない日常も、愛しく感じられるようになっていくから不思議です。

    • 5
  3. 評価:5.000 5.0

    溢れる若さが泥臭くもあり輝かしくもあり

    連載スタートが2004年だから、17年位前?になるのかな。リアルタイムで読んでました。主人公とほぼ同世代で、似たような業界にいたということもあり、共感できる部分が多かったです。「24時間働けますか?」がまかり通っていた時代(今だったらアウトですよね)、主人公松方のエネルギー源はリゲインドリンクでなく納豆巻、というのがおかしかったです。「あたしは仕事したなーって思いながら死にたい」。当時の私も同じことを思っていました。仕事に没頭し、時には私生活も犠牲にしてきた結果、正直、叶えられなかったこともありますが後悔はしていません。パワー全開で駆け抜けられる若さの尊さは、昔も今も変わらない気がしますが、ただ今はワークバランスを重視し過ぎてパワーを全開にする場所があるのかな?と思います。仕事女子の恋愛事情は昔も今も不変ですね。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    何これ面白い!日本一ポップな事故物件漫画

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    事故物件マンガは意外とたくさんあるけれど、こんなポップな事故物件マンガはかつて無いのでは!? ネットカフェを転々としていた若者が家賃の安さだけで即決して入居したアパートの一室で、なぜか歯みがきしていたオバケの清水さん。若者が互いに干渉せず同居することを提案するも、オバケは駄々をこねてそれを拒否(笑)。意外と面倒見のいい若者は何とかオバケを成仏させようとしますが―。少しラフな画風もポップなストーリーにマッチしてサクサク読めます。濃いキャラの隣人(オバケでなく人間)もいい味出してる!!

    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    娘が嫌がるケーキをホールで食べさせる毒親

    無料分しか読めていませんが…この主人公(田島さんという名前が唐突に出てくる)の母親の過干渉ぶり、毒親ぶりはちょっと度を超していますね。母親にリケジョになることを期待されたから理系に進んだ…って辛すぎでしょ。しかも故障しているトイレの修理業者も呼べないほどの汚部屋…壊れているのはトイレだけじゃなくて母親の精神では?…。それでも主人公は東大に入学できてしまうし(よっぽど地頭が良いのでしょう)、友人たちとの関わりを通じて自身の置かれた環境の異常さに改めて気付いていきます。今でこそ「毒親」「親ガチャ」という言葉があるほど認知度も上がってきていますが、そうした概念に気付かないままだと健全な生活を送れず洗脳されたままということもあるでしょう。ちょっとしたホラーより恐ろしいです…。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    毎晩寝る前に読んで癒されたい

    主人公・八千代の家に突然やってきた「はぐちさん」。たまご型の謎の生き物なのにしゃべるしご飯食べるし家事もします。そしてその謎のはぐちさんを、八千代の周りの人達がごく自然に受け入れます。…とまぁ、現実には色々あり得ない部分はありますがそこにツッコむことはせず、ただただ何も考えずに読むのが一番合っている漫画です。主人公の八千代はよほどのブラック企業に勤めているのか、仕事を終え帰宅するなり玄関先で倒れ込んだり、仕事の愚痴を言ったり、布団から出られなくなったりしますが、そんな主人公にはぐちさんは優しく寄り添い、また謎の生き物のはぐちさんに八千代や周りの人も温かく寄り添います。説教じみた場面などなく、ひたすら穏やかな時間が流れる、そんな作品。心が疲れた一日の終わりに読むとホッコリできておすすめです。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    深い!!

    オムニバス形式で読みやすい作品ですが、私が好きなのは「カニの生き方」です。胸を締め付けられる・切なくなる・考えさせられる話が多い「死役所」の中で、若者が亡くなる話なのにどこか心がジンとする、悲しみの中にも温もりがあります。大切なのは命を全うする事であり、生き切る事であり、長生きをする事とは限らないと実感させられました。読み進めながら涙が止まりませんでした。おすすめです。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    全話読み返したい

    20代の頃、ほぼリアルタイムで読んでいて紙のコミックスも全巻持ってました。楽しく読みながらも「こんな男性っているんだ、気をつけなきゃ~」と思ったり、本作品に登場するだめんずの中でヒドさの順位をつけてたり…。20年ぶり位に改めて読み返してもやっぱり面白いですね。くらたまさんも好きですが、秘かにヨーコ会長も好き。くらたまさんはその後「アメリ」を日本に紹介した事で知られる叶井俊太郎氏と、ヨーコ会長は俳優の眞島秀和氏と結婚したというのも興味深いです。全話読み返したい!!

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    双極性障害の現実…かなりハード

    周囲に鬱病で悩む人があまりいないので、どんな症状なのかを知りたくて読み始めました。鬱病のきっかけは夫の浮気とのことで、誰にでも鬱病になる可能性があること、一度なったら鬱病と長く付き合っていく覚悟が必要なことなどは伝わりました…が、登場人物がすべて猫(擬猫化…?)なので今ひとつ感情移入がしにくかったかな…。親目線で描かれた別バージョンもあり、そちらは試し読みしかしていませんがこちらの本作より読みやすい気はしました。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    都会のアラサー女性が前進していく物語

    「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」が大好きで、同じマキヒロチ先生の作品という事で無料分だけ読みました。一見グルメ漫画のようですが、主人公やその友人たちがマンネリ化した日常から一歩踏み出して、本来の自分らしさを取り戻したり、やりたかったけどできなかったことを始めたり、これまで避けてきた世界に飛び込んだりと、前進しようとする漫画です。おそらくいろんな展開が描かれていくのでしょうから、課金して読み進めたいと思います。レビューの中には絵がイマイチという意見もあるようですが、グルメ漫画というより都会で暮らすアラサー女性たちのお洒落な群像劇として読んだら、繊細なタッチの絵はぴったりハマッているように感じます。当方地方在住なので、絵から東京暮らしのキラキラ感が伝わってきて羨ましくなります。

    • 1
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全27件

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