みんなのレビューと感想「バラ色の明日」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    自然に、自由に

    まさに心が震える傑作短編集。
    切なく微かな震えから、ぐらんぐらんに揺さぶる激しい震えまで、バリエーションも実に豊かである。

    漫画の、あるいは、物語の、定型。
    どうもがいても、どんなに工夫を凝らしても、いつの間にかそこに収まってしまう、というような、定型。
    私たちはどれほどオリジナルであろうとしても、結局、何かに似てしまう。
    別にそれが悪いことでもない。
    しかし、この漫画は、そういう定型から、あまりに自然に自由だと思った。
    定型を拒否するでも斜に構えるでも奇をてらうでもなく、ただ、自然に、私の知るあらゆる定型から逸脱していた。
    きっとこういうのを本物の才能と呼ぶのだろう。
    素晴らしい作品だった。

    by roka
    • 14
  2. 評価:5.000 5.0

    雷に打たれた

    学生時代、初めてこの作品に出会った時は、まるで脳天に雷が落ちてきたようでした。
    いくえみ先生の作品が昔から好きで、その一見サラッとしていそうで、なんとも奥深い内容に絡みつかれて逃げられない感じが好き。
    人間描写、心理描写がとても上手な作家さんです。
    小説でも、好きな先生はそういう方が多いのですが、漫画家さんでは珍しい!
    昔買った漫画で、何回引っ越しても持って行く、貴重な作品の一つです。

    • 10
  3. 評価:5.000 5.0

    あぁ懐かしい

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    しかしこの表紙は怖い。かぶちゃんとななの話が好きです。かぶはストレートで無邪気に、つれない反応のななにめげることなく積極的に向かって行く。無邪気って無神経と紙一重だったりするけど、そこはいくえみさん、かぶをそんな残念な仕上がりにはしてません。天使の羽が見えちゃったら、そりゃぁ恋にも堕ちるさ。こんなにかぶなな押しだけど、私はかぶの親友のしゃぶちゃんが好みー。

    • 5
  4. 評価:1.000 1.0

    二度と読まない

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    何も考えず読み始めてすぐに気がついた。
    この作者の作品でいつも不快な気持ちになっていたことを…
    どの作品にも図々しさ、隙があれば出し抜いてやろう感、そして作者自身「このネタなら読むやつや共感するやついるだろう」というセコさが溢れています。

    この作者が好きな人って虐められてる動物を可哀想〜〜と言いながら、そんな自分に酔いしれるタイプが多いんじゃないかな…

    by 匿名希望
    • 8
  5. 評価:5.000 5.0

    難解

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    いくえみ先生の作品をいくつか同時に読んでいますが、なかでもこの作品は難解だと思います!登場人物の心の中が直接的に表現されているというよりは、読者の想像に委ねられているように思います。オムニバス形式になってますが、まだ全部読めてはいないけど「バラ色の明日にはならないんじゃないか?!」って思うような結末を迎える作品がいくつかあって、タイトルとの矛盾が不思議で、世にも奇妙な物語みたいで面白いです。
    また、私はこの作品を小学生の頃別マで読んでいましたが、当時子どもで分からなかった部分、いまでも分からない部分が多いです。私が大人になりきれてないんですね。
    でもキャラクターのデザインとかファッションとか、この頃からいくえみ先生のセンス爆発で、大好きな作者さんの大好きな作品です!

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    モヤッと終わるのが好き!

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    好きな相手でもどれだけの言葉を使って伝えていますか?と聞かれたら私なんか返事出来ないかな。言葉の足りなさですれ違うけど、言葉が多すぎても相手を傷つけたり嫌がられたりするし。このやりとりがいくえみ綾先生の絵と最小限の言葉と、それと無言の言葉が胸に突き刺さるのは私だけでは無いと思う。この中の人物の表情が薄れて無言の流れになった時、あぁやられた!と思ってしまう。受け取り方は人それぞれで、それが嫌だと思う人もいるかも知れない。
    「fight!」のユキが屑みたいでユキちゃんがパーティーに行って遅くなった日に限って女を連れ込んでユキちゃんを傷つけたり、怒ったユキちゃんがユキの持ち込んだ籠の鳥を逃がしてしまった事に腹を立てて殴ってユキちゃんを流産させてしまったり、その場での言葉のやりとりが無いだけにユキが後悔大だったのでは。何一つ言わ無いユキがユキちゃんの職場に来て結婚を口にする。多分ユキは命を凄く大事にする人で自分の子を宿して流産させたユキちゃんにもの凄く悪い事をしたと思っていると思う。あえて謝らず「生足で冷やさず子供を産め」と言った。そしてユキちゃんを自分の傍から放したくなくて、ユキちゃんの留学の話に耳を貸さずに日常の話しかしない。で終わっているから、色々な感情がぎっしり詰まったバラ色の明日になるのかと思う。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    納得の★5

    どこにでもありそうな
    だけど、どこにもなさそうな
    色んな愛が描かれている。

    幸せだったり、最悪だったり
    楽しかったり、苦しかったり
    穏やかだったり、うるさかったり

    ページをめくるたびに
    様々な感情が溢れ出す。

    どれも、わかりやすいハッピーエンドではないけれど
    だからこそのリアリティ。
    そしてその、しこりみたいな余韻に浸るたびに
    やっぱり、いくえみ綾だよなぁ、って感じることができる幸せ。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    いくえみさん、好きです。

    いくえみさんの作品に出会ったのは17歳のときですかねぇ。「潔く柔く」の表紙に心引かれて自分のセンスとぴったり合うような感覚を初めて感じて、中を読んだら私が今まで少女マンガを読んでいて感じてた“穴”を埋めてくれた作品だったんですよね。
    いくえみさんのファンになってから10年位になりますが、以前にも「バラ色の明日」を読みましたが、アラサーになってから読んだときの方が内容がスッと入ってきて、ハッピーエンドで終わらせないからリアルに感じれるいくえみさんが好きです。

    • 1
  9. 評価:3.000 3.0

    何かスッキリしない終わり方

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    最初の話はお姉ちゃんの安奈の婚約者の事が好きだったから略奪愛でもあるのかと思いきや2年前に1度結婚話が出たけど、子供が産めないと言う理由から破談になった。
    安奈の父親に子供もいる家庭にしたいと話したから父親が隠し事しながら結婚するなんて許さーん
    と言ったから又破談か?と思ったけれど以前3人
    で行った岩壁に義兄になるかもの人とその人の事が好きな妹の吏加と2人きりで行ったから何かが変わるのかと思ったら安奈マイラブーとか叫ぶとか何それって感じ
    最終的には安奈と結婚して福岡に転勤とか、はぁ?って思った。
    完全に不完全燃焼でモヤモヤ感が残っただけ

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    短編や中編のオムニバスなので、巻数は多めですが読みやすいです。 そしていくえみワールド全開で堪能できます! どれもこれも染みる…(T_T) タイトル、バラ色の明日。これ見ただけで泣けるんだけど、なんなのコレ? 漫画の好みは人それぞれ十人十色だと思いますが、少なくとも私はいくえみ先生の作品が心に響かない方とは感性ってか気が合わないと断言できる。 それと、いくえみ先生はアーティスティックな作家さんにも関わらず作品を量産してくれるのが嬉しいです。 アーティスト系の作家さんは才能枯渇の自覚とか漫画はやり切った満足とかもろもろの事情で突然いなくなる人多い(T_T)

    • 0
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