4.0
女性が強い
スラム育ちのアデルは、少女時代にさらわれて、病死した公爵家の令嬢の身代わりとして家族から疎まれつつ暮らしていた。そんなときに恒例の狩猟会で顔も知らない黒の騎士にお守りをテキトーに渡したことから人生が変わり始めて…という話です。顔を見るたび父母や他の兄弟から嫌味を言われる状況は読んでいてムッとしますが、アデルが気をしっかり保っていて、できる限り抵抗してたり、古代語を勉強してたり自分をちゃんと持っているところが素敵です。それと、黒の騎士ことミラトリオ大公の、アデルに出会って間もないころの強いのにすっとぼけたキャラはホントに面白いです。いつも笑顔なのに急に権力あらわに怖いこと言い出すのも魅力的。
アデルは結局のところ3人の男性からモテモテなわけですが、それぞれを頼りつつ、使いつつ、自分の意思を通すという流れになっています。これも先祖から受け継いだレガシーみたいなものでしょうか。
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私を捨ててください