2.0
何なんだよ
どちらかと言えば地味な主人公の女性が、ルックス抜群のエリートから突然(と言っていいと思う)プロポーズをされるが、実はその男は全国各地に自分の子どもを産ませるための女性を作っていた、自分の遺伝子をそこらじゅうに残すためにね、という話。
何なんだお前は。
男の自宅の壁には巨大な地図があり、子どもが生まれた地方にはその子どもの名前のメモが貼ってある。
(例えば北海道の地図には「雪」というメモが。)
それが後になって、主人公が男に対して決定的な疑いを持つ伏線になる、というかそんなのは伏線とも言わないが、とにかくまあ、馬鹿じゃないのかお前は。
ジャンル的には、紹介文ではサスペンスとなっていたけれど、もうほとんどギャグの領域だと思う。
ここまで非現実的な設定をもってサスペンスを成立させるには、相当な技量が必要だけれど、個々のキャラクターの造形もとことんペラペラなので、ただひたすらに滑っているという印象しかない。
申し訳ないが、こういうのを真面目なサスペンスみたいにやられるのは、本当に寒い。
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3
夫は私の夫じゃない