アイスマン
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あらすじ
今から二十数年前――カズキは精神の安定を欠き、祖父の家に厄介になっていた。頭はモヤがかかったようになり、学校にも行けなかった。そんなある日、近所の夏祭りに連れ出されたカズキは、見知らぬ少女・ノンコに声をかけられる。「むこうにもっと面白いものがあるよ。本物の河童の氷漬けだよ!」――そう耳打ちされ、ノンコについて河童を見に行くが……。直木賞作家・朱川湊人の傑作短編『アイスマン』(文藝春秋社刊『都市伝説セピア』収録)のコミカライズ!
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みんなのレビュー
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原作との相性
この原作者とこの漫画家のコンビは、「昨日公園」と同じだが、相性はばっちりだと思った。
原作小説の持つノスタルジックな雰囲気を、上手く再現できていると感じる。
大人が振り返る子ども時代の痛みや悲しみを抒情的に綴っている点は「昨日公園」に通じるが、「昨日公園」がヒューマンな手触りだったのに対して、本作のテイストはホラー寄りである。
子ども時代の「あれは何だったんだろう」的な追憶の恐怖表現はなかなか鮮やかで、このあたり、原作者の面目躍如かと思われる。
もちろん、繰り返し、それを漫画のフォーマットに落とし込んだ作画も素晴らしい。
ただし、オチの部分は、正直イマイチかと思う。
過去の恐怖体験が現在を侵食する、というのは悪くないが、狂気の所在を主人公自身に回収するのは、サプライズこそあったものの、ちょっと強引に過ぎたような気もする。by roka- 10
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4.0
うーん、分からない。
独特の雰囲気があり、惹きつけられるものがありますが、結末がスッキリしないので複雑です。あの男が悪魔だったのは分かるとしてカズキとどこが似ていたのだろう。奥に秘められた悪魔の心を悪魔に見抜かれた?同じ作者の作品これで4つ全て読みましたが、主人公がマトモだったのは昨日公園のみ。あとは全てサイコパス。この作品に至ってはホラー+非現実的な作風でした。(死者恋とフクロウ男はサイコパス+現実、昨日公園はハートフル+非現実的といったところ)
せめて結末(オチ)は分かりやすくして欲しかったです。by シェフモン- 0
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3.0
よくわからないけどそれでいいのかも。
全部読み終えた感想。なんだか独特の気味の悪さとスッキリしない終わり方…モヤモヤは残るものの、いろいろな解釈ができ、それはそれでアリなのかもしれません。ノンコは放置子だったのかな?と思いましたが違うのか?この作者さんの昨日公園が感動的だったけど、こちらはホラー的要素が強い感じです。
by さかなの森- 3
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4.0
同じ作家さん。
「昨日公園」を読んで、とても良い作品だったので、同じ作家さんが手掛けるこちらの作品も読んでみました…が。「昨日公園」とは全く異なる怖さを感じました。原作者の方が過去に読んだ事がある、「死者恋」という作品も手掛けていたと知り、納得。不思議で怖い世界観の作品が多い方なのですね。今回は余り私の好みではなかったので、☆4つで。
by ミナペルホネン- 0
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4.0
驚き
大人が振り返る子ども時代の痛みや悲しみを抒情的に綴っている点は「昨日公園」に通じるが、「昨日公園」がヒューマンな手触りだったのに対して、本作のテイストはホラー寄りである。
子ども時代の「あれは何だったんだろう」的な追憶の恐怖表現はなかなか鮮やかで、このあたり、原作者の面目躍如かと思われる。by サエスケ- 0
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