あしたのジョー

あらすじ

「ひじを左わき下から離さない心構えで……やや内角をねらい、えぐりこむようにして打つべし!」――漫画史にその名を刻んだ、永遠の名作! 東京・浅草のドヤ街に、ふらりと現れた一人の少年。矢吹丈(やぶき・じょう)と名乗るその少年に一方的に叩きのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、その動きに天性のボクシングセンスを見出し、一流のボクサーに仕立てあげんと奮闘するが……。

  1. まとめ買い

    まとめ買いは会員限定の機能です

  2. 無料試し読み 読む

/249話へ

入荷お知らせ設定

機能について

入荷お知らせをONにした作品の続話/作家の新着入荷をお知らせする便利な機能です。ご利用にはログインが必要です。

みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    矢吹丈の哀しみ

    読んだのは高校生の頃だった。
    魅力的なキャラクターの造形、ボクシングの試合の描写のシンプルなエキサイトも印象に残るが、最も忘れがたいのは、矢吹丈という男の哀しげな目だった。
    子ども心に、「この人は、究極的には、誰ともわかり合えないのではないか」と感じたのを覚えている。
    私は矢吹丈に強く憧れながら、同時に、決定的に拒絶されたような気持ちで、ずっとこの漫画を読んでいた。
    そのようなことを漫画の主人公に対して感じたのは初めてだったし、以来、一度もない。

    by roka
    • 7
  2. 評価:5.000 5.0

    憎いあんちきしょう

    ネタバレ レビューを表示する

    力石徹がほぼこの漫画の半分とさえ言える。NHKの大河ドラマのダブル主演の片方の大スター役者が突然亡くなったような、その後最終回までの長い長い時間にずっと大きな穴がポッカリ空いたような。もうその後、どんな代役も、特異なキャラや役者を持ってきても、埋められない。力石はカッコ良すぎてスターすぎる、梶原一騎氏の美意識の権化のような漫画界唯一無二の不世出の男。さあここから、ってとこで、死をもって永遠に、何をどうしてもどんなことをしてもジョーが越えられないライバル。永遠にジョーの中でカッコいいまま棲み続ける、憎いあんちきしょう。
    ジョー、これも勿論梶原一騎氏の創造した人物なのだけど、育てたのは、あの目を与えたのは、ちばてつや氏。ジョーという人間は、おそらくボクシング以外何も出来ない。この人は天才だから。彼がサッちゃんと退廃的な喫茶店で語り合うシーン、その瞳の暗さが今も印象に残っている。本当のジョーはいつもこんな虚無を抱いた男なのかもしれない。しかしちばてつや氏が描くジョーの横顔…常に、いつも、どんなジョーも、あの目をしている。「あした」を見つめる目だ。強い風に吹かれながら、光を、あしたを、探して歩く者の目だ。野蛮で反抗的で不器用で無秩序な、愛すべき男。もし力石が生きてたら、そりゃ葉子お嬢さんもどっちか迷ったことでしょう。でも、力石とジョーの2人に、葉子さんなんか目じゃないくらいメロメロだったのはやっばり白木会長だと思う笑。若さに対する眩しさもあるんだろうけど、白木会長がなりたくてしょうがない姿、男が惚れちゃう憧れの男たちなんだろうな。ジョーのインタビュー記事の写真を見せられての感想、「む いい男じゃの」。どんだけ激推しだよ。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    傑作中の傑作

    梶原一騎のような作者はおそらく、昭和50年代生まれで最後です。ちばてつやのような画家も、おそらくもう出ない。両方ともスケールが桁違いの日本の文化人。ちばてつやは絵画界で巨匠になれたと思います。梶原一騎は極端なまでの反抗と夢想の能力によって現実を塗り替えることに成功した人。この二人が戦後日本の底力を体現していたとすれば、おそらく漫画もそうだったのです。そう思わせる作品です。日本民衆のドラマは、ドストエフスキーでもない、ヴィクトル・ユーゴーでもない、ドクトル・ジバゴでもない、風と共に去りぬでもない、あしたのじょーでした。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    現代の若者にこそ読んでもらいたい

    現代の若者にこそ読んでもらいたい名作。スラムダンクと同じくらい、この漫画に惚れてます。人間のもともとの成り立ちは、裸一貫。想像を超える昭和の貧困、さらに少年院という、まさに底辺から這い上がって、頂点を目指す主人公とシチュエーションは、現代の漫画にはないダイナミックさがありますよ。ボクシング漫画とひとくくりにできない人間ドラマがあることも、この作品の大きな特徴でしょう。男同士の友情、さらに男女の愛とすれ違い。特に最後の試合の前の控え室のシーンは、伝説級。YouTubeで先回りして見ないようにね笑

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    ほ乳類の雄の本能を発揮したスポ根漫画

    超有名な歴史的ボクシング漫画。

    ボクシングの話なので、
    当たり前だけど、
    殴り合いのシーンが多い。

    でも、何が面白くて、
    自分や相手の身体を傷つけるんだろう。
    何でこんな仕事(スポーツ)があるの?
    それを見て楽しむ方も楽しむ方だと思うけど。
    (昔ローマ帝国時代のコロシアムで「どれい」同士を戦わせて観戦し楽しんでたのと同じ発想だよね?)

    身体的な闘争、女や地位や力を巡って見栄の張り合い・奪い合い、出世競争、
    縄張り争い、領土争い、軍拡競争・・・

    ほ乳類の雄の本能とはいえ、
    こうして書くと、本当にやってることバカだよね・・・
    女が世界を牛耳ったら、もっと世界は平和だったろうに。

    でも、こんな男の世界の末端で、
    ジョーはまさに男らしく、雄の本能丸出しで、
    本当に命がけでやるだけやって、
    最期、真っ白に燃え尽きた。

    多分男性にとっては、
    ジョーの生き方は「男の理想」みたいな生き方で、
    好きな人は好きなんだろうな・・・

    どん底から、格好いい貧乏少年が這い上がる、
    昔のスポコン漫画の代表策。

    • 0

すべてのレビューを見る(80件)

みんなが読んでるおすすめコミック

最近チェックした作品

>

Loading

おすすめ無料連載作品

    Loading

迷ったら無料で読めるこの作品!

新たな才能を発掘!注目の投稿漫画

おすすめ特集

>

関連記事

ボーナスポイント2倍