赤い雲さんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全31件

  1. 評価:5.000 5.0

    ルースの立ち位置が絶妙

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    多くのレビュアーの方が書いていらっしゃいますが、本当に絵が綺麗。特に、時とともに移りゆく空の色の変化を、下へのスクロールで堪能できるシーンなど素晴らしい。マクシーの髪型や宝石、ドレスのディテールも細やかで、毎回楽しみです。小説が先に発表されていることを知らなかったので、いい意味でこの漫画の絵と世界観に没入できました。(小説版の方の表紙を見て、「『ぼくの地球を守って』の木蓮と紫苑に似てるなあ」「マクシーはちょっぴり気が強そうな感じだな、なんか違う…」と。私の中では、漫画版の華奢で儚げなマクシーのイメージで脳内固定しています)また、小説版の表紙もですが、扉絵がウイーン世紀末に活躍した画家のクリムトぽくて、そこもまたロマンチックな中世のファンタジーにマッチして素敵だと思います。まだ22話までしか読んでませんが、(お城の改修が終わったあたり)ここまでの物語の感想は、わかっていてもハラハラしちゃって止められません。そしてこれだけは言いたい、リフタンのカッコ良さはやはり凄い。もうガチで男前大賞2024アワード決定。独占欲強すぎて、今だと「やばい夫」なところもありますが、「このヒトも色々あったんだろうなあ…」と思わせられます。バナー広告を見ると、これからルースとマクシーの仲を嫉妬して一悶着ありそうですので、チョット楽しみです。魔法使いのルースは嫌味や皮肉ばっかり言ってるけれど、リフタンに負けないくらい面倒見の良い、イイ人です。図書館住み付き仲間として本の話でマクシーと盛り上がることも出来そうですね。そして実は、マクシーが反抗的な態度を取ったり弱音を吐ける、つまり自分自身をさらけ出すことが出来るのは、今のところルースただ一人だけ。なぜかルースには初手から遠慮なく怖がることもなく言い争える🟰これって結構凄いことで、他人への恐怖心を持つマクシーにとって本当に稀有な存在です。でも、それってリフタンこそがそうなりたいと熱望していますよね。ここがマクシーの切なさで、「愛してる人には絶対に知られたくない」→リフタンにしてみたら「夫婦なんだから何でも話せよ」なんですけど、リフタンにはそれが出来ないマクシーの気持ち、よーくわかる。そう、ルースみたいな人には言えちゃうのよね。ルースも賢い人だから、その辺わかってるんだろうな。マクシーがどうリフタンに心を開いてゆくのか、これからとても楽しみです。

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  2. 評価:5.000 5.0

    形而上と書いてうああと読む

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    哲学が好きなこの作者の漫画は、漫画そのものがロジックで構築されているので、漫画のギャグそのものは実はあまり面白くない。だからこそ、実在OLよしえサンの破壊力が物凄いのだ。子供の名前は何がいい?と聞かれて、アイルトン・セナの大ファンの彼女は「セナで」と即答する。え?漢字は?「セナはセナよ」問答無用とはこのことだ。本当にカッコいい。この作者は本当によしえサンに巡り会えて、幸せ者だと思う。

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  3. 評価:5.000 5.0

    日本漫画の最高峰の一つ

    NHKの「switch」を見て、わたせせいぞうさんの詳しい来歴を初めて知った。改めて「ハートカクテル」と本作品を再読している。主人公の友人が、自分の愛人の話をする回が良かった。おしゃれなフレンチの店で愛人とデートしたが、彼女は高価なオマール海老を平気で全部残してしまう。「あなた食べて。もうお腹いっぱいなんだもの」と言って。そして続けて友人は、休日に妻子とチェーン店(レッドロブスター?)に行った話もする。妻は、食べ盛りの子どもたちに自分の皿の海老をほとんど食べさせてやり、それでも最後に残った僅かな海老をも「あなたも一口どうですか」と夫に分け与えようとするのだと。愛人とは別れたよ、と友人は主人公に最後に言う。これ読んで、太宰治の「桜桃」の後半の一節を思い出したなあ。

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  4. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり金糸雀かな

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    推しの理由は、金糸雀のマスターのみっちゃんだけが他と大きく違って、何というか「健やか」だからだ(常軌を逸したドールオタクだけど笑)。ドールとマスターは確かに似ている。主人公の少年は人一倍繊細で誇り高く、自分だけの美意識を持っているところがやはり真紅と通じるのだろう。(真紅の名前だけが名詞ではないのが少し気になる)
    「まかなかった方」の世界の方が個人的についつい感情移入してしまうポイントを押さえていて、主人公の才能が誰かによって見出され、輝き始める瞬間が自分のことのように嬉しかった。

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  5. 評価:5.000 5.0

    教授の専門は経済学

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    初期はいかにも少女漫画の絵なのだけれど、いい感じに青年誌調に変化してゆく。若かりし日の海軍の軍服姿の教授が超絶イケメン。女ばかり四人の娘がいて、全員容貌はお母さん似で可愛いタイプなところがまたいい。教授の周りの様々な登場人物も魅力的。四女とお母さんが毎朝ニュース番組の星占いをチェックしている回が好き。二人は「今日のラッキーファッション」を聞くなりあわてて着替たりもするのだが、夕方にもなれば二人とも、あれだけ気にかけている今日の運勢のことなど微塵も覚えていない、非常に興味深いと教授は考察している。確かに!!!

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  6. 評価:5.000 5.0

    淡々とした冒険譚

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    英雄が魔物をやっつけたあとのお話。英雄と言っても人間なので、時の流れとともに歳をとり、寿命が尽きて死ぬ。凛々しい美少年の顔にも皺が寄り、髪も薄くなる。かつて共に戦った仲間が全員死に絶えても、人間では無い魔法使い、長寿のフリーレンだけはずっと幼い少女のままだ。その時の流れの食い違いを象徴するかのような、あまりにも淡々とした物語の進行。こんな乾いたファンタジー活劇は今まで無かった。

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  7. 評価:5.000 5.0

    スポーツ選手の回が特に好きだった

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    水泳の古畑選手、野球の沢村投手など、凄く良かった。特に人見絹枝選手のラスト、地面に倒れて穏やかに微笑んでいる彼女の姿は忘れられない。名前は忘れてしまったが、オーストリアのアルペン競技の選手の回も良かった。ものすごいシャイで、友達がサッカーをやっていても自分から「僕も入れて」と声をかけられず、ずっと膝を抱えて座って見てる、そんな少年時代の姿が印象的だった。しかし彼はひとたびフィールドに立つと、周囲が驚嘆するほどの運動神経の持ち主で、ついにスキーの世界選手権で優勝するまでになる。次の目標を聞かれて「オリンピック」と恥ずかしそうに笑って答えて…夭折しちゃうんだよね…
    一回読み切りだったので、一話一話うまく纏ってたが、野村英世の回が数話だった気がする。彼の天才の所以は、実は実験時の正確無比な技術力にあった、ってところが強く記憶に残っている。

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  8. 評価:5.000 5.0

    途中でチョット失速するけど面白い

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    先日、筑波のJAXAへ初めて行って、本当にNASAってハリウッド風ポスター(スペース・オブ・カリビアンとか)作ってたんだ!粋なもんだ!と感動した。本編では、●●●●●●になってしまったヒビトが渡った国で、一から始める宇宙飛行士訓練の生活が好き。無愛想な仲間とのスキンシップ、ウオッカ一杯ごとにすこーしずつ分厚い氷が溶けてゆき、最後には氷の内側の、ペチカのような素朴でさりげない暖かさに触れることができたヒビト。いかにもあの国ぼいな、と思った。

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  9. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり超雲子龍

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    最初の方のグロい描写は、中盤から少しずつ抑えめになっていきます。劉備がホントいつまでたってもうだつが上がらないんだけど笑、史実でも五十過ぎに孔明と出会うまでパッとしなかったから、こんなもんなんでしょうね。曹操が九死に一生を取り留めた時の、片田舎の少女の「才」に目をつけるくだり、なかなか考えさせるものがあります。曹操みたいな男が人を取り立てる時の思考回路はこうなってるのかと。罪作りといえば罪な男で、最愛の人・水晶の悲劇は曹操に見染めらてしまったから起きた、と言っても過言ではないし、曹操は十二分にそれを自覚している。性としか言いようがない、欲しいものを手に取らずにはいられない、最初に登場する怪物「トン」は彼そのものなのでしょう。しかし、宿敵だろうと何だろうと良いものは良い、と賞賛するところ、素晴らしい人物です。曹操の元には沢山の軍師と剣士が集まるけれど、曹操その人を一番愛しているのはやっぱり夏侯惇なんだろうなあ。魏・蜀の敵味方問わず一番人気。迷子の将軍夏侯惇🎵

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  10. 評価:5.000 5.0

    意外にハマった

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    モノローグが多いので途中で飽きるかな、と思ったが、「本物」さくらの登場からが俄然面白くなった。ミワさんの極地的スペックの高さ(「自分の叙情性が鬱陶しい」には脱帽した)に負けず劣らず、さくらのキャラが衝撃的。ミステリアスの極地。絵は梅図かずおの影響を受けていると思うのだが、さくらの目のアップなどその美しさゆえに意味不明な不気味さ倍増。何を考えてるのか全く読めない恐怖が渦巻いて、続きが超ー気になる。あと、映画の題名をもじった各回のタイトルはちょいダサい。

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