赤い雲さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全97件
  1. 評価:5.000 5.0

    ルースの立ち位置が絶妙

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    多くのレビュアーの方が書いていらっしゃいますが、本当に絵が綺麗。特に、時とともに移りゆく空の色の変化を、下へのスクロールで堪能できるシーンなど素晴らしい。マクシーの髪型や宝石、ドレスのディテールも細やかで、毎回楽しみです。小説が先に発表されていることを知らなかったので、いい意味でこの漫画の絵と世界観に没入できました。(小説版の方の表紙を見て、「『ぼくの地球を守って』の木蓮と紫苑に似てるなあ」「マクシーはちょっぴり気が強そうな感じだな、なんか違う…」と。私の中では、漫画版の華奢で儚げなマクシーのイメージで脳内固定しています)また、小説版の表紙もですが、扉絵がウイーン世紀末に活躍した画家のクリムトぽくて、そこもまたロマンチックな中世のファンタジーにマッチして素敵だと思います。まだ22話までしか読んでませんが、(お城の改修が終わったあたり)ここまでの物語の感想は、わかっていてもハラハラしちゃって止められません。そしてこれだけは言いたい、リフタンのカッコ良さはやはり凄い。もうガチで男前大賞2024アワード決定。独占欲強すぎて、今だと「やばい夫」なところもありますが、「このヒトも色々あったんだろうなあ…」と思わせられます。バナー広告を見ると、これからルースとマクシーの仲を嫉妬して一悶着ありそうですので、チョット楽しみです。魔法使いのルースは嫌味や皮肉ばっかり言ってるけれど、リフタンに負けないくらい面倒見の良い、イイ人です。図書館住み付き仲間として本の話でマクシーと盛り上がることも出来そうですね。そして実は、マクシーが反抗的な態度を取ったり弱音を吐ける、つまり自分自身をさらけ出すことが出来るのは、今のところルースただ一人だけ。なぜかルースには初手から遠慮なく怖がることもなく言い争える🟰これって結構凄いことで、他人への恐怖心を持つマクシーにとって本当に稀有な存在です。でも、それってリフタンこそがそうなりたいと熱望していますよね。ここがマクシーの切なさで、「愛してる人には絶対に知られたくない」→リフタンにしてみたら「夫婦なんだから何でも話せよ」なんですけど、リフタンにはそれが出来ないマクシーの気持ち、よーくわかる。そう、ルースみたいな人には言えちゃうのよね。ルースも賢い人だから、その辺わかってるんだろうな。マクシーがどうリフタンに心を開いてゆくのか、これからとても楽しみです。

    • 30
  2. 評価:4.000 4.0

    心配りが出来るから「お構いなく」と言える

    はるさんは人をよーく見ている。そして智子も人をよーく見ている。2人ともお互いの良さにきちんと気づいてる。2人は変人でも何でもない。2人とも、他人というものを尊重する成熟した大人だ。2人の違いは、はるさんは「あなたは間違ってる、だからすぐにやめろ」と他人に主張することに全くためらいがない。智子は他人と波風を立てないことが最優先。自分さえ我慢すれば、と耐えてしまう。はるさんとは真逆のメンタルだ。(リアルでもこれが一番、無神経な奴を増長させてしまう原因なんだけど)ファッションや生活スタイルにも2人の性格はそのまま表れている。はるさんは智子のことを(恐らく他の人のことも)よーく見てるから、「あ、今日はメイクも洋服もいつもと違う。おめかししてるな」と気づいたら速攻でそのこと自体を賞賛する。それがどんな服やメイクだろうと、「いつもと違うことにチャレンジしてみよう」という智子の心意気こそを愛で、応援し、「素敵なコーディネート」と心から賛美するのがはるさんなのだ。まさにこれこそが「粋」というものである。もし智子のファッションが、同僚の2人の言う通り「オバ見え」なるものであったとしても、センスださいなーと心の底では思っていたとしても、智子がもっと魅力的に見える服装があると知っていたとしても、智子が自分に助言を求めるまでは、それを言わないでおくのが「大人」のやり方であり、心配りというものだ。そしてもし、彼女たちが友人なら、智子の性格を普段からよく見て、どういう風なエスコートなら彼女の心を尊重し傷つけないようにアドバイスできるかを考えることができるはずなのだ。新人との体型の違いの引き合いに2人を並ばせて笑いをとるなんて無神経な真似は、絶対に友人のすることではない。人の外見しか見てない薄っぺらな人間の言うことを、はるさんは鼻で笑い、切り捨てるだろう。智子もそんな人間たちの言葉に傷つくことはもうやめて、余計な忖度を手放して自由を得るべきだ。とまあ、そういう展開だと嬉しい。いつか「お構いなく」と笑って言える智子が見たいね。

    • 13
  3. 評価:5.000 5.0

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    大和和紀先生の描くモテモテの美青年っていいよね❤️ 光源氏、アラミス、竹千代、女性にとことん優しくて心遣いが出来て会話が洒落ている。志乃ちゃんもそのうちの1人だったはず、男として生まれていれば!大和和紀先生の描くハンサムウーマンもいいんだよな❤️環さん、万里子、朧月夜、そして志乃ちゃん。
    2人の初めての出会いのシーンがまるで絵のようにロマンチック。「その目 青く見えるのか?」「あなたの目 黒く見えますか?」のやりとりが好き。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    蘭丸くんの健やかさが割と救いです

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    とにかくヒロイン2人の格差がひどい。「お嬢さまのシオちゃんが没落と共に闇堕ちしてゆき、健気で貧乏なモエちゃんがスターダムにのし上がるの?」と思わせといて、実はモエちゃんの方が闇堕ち担当。貧乏になった直後、シオちゃんには超太客の若社長が近寄ってきて、金にモノ言わせて婚約者という名のパトロン契約をしてくれます。美しいけれども人に対して無関心無愛想だったシオちゃんは、逆境の中で少しずつ人の情けを知り、自分自身のドロドロの嫉妬心を知り、承認欲求の渇望も知り、プロとしてお金を稼ぐ厳しさも知り、叶わぬ恋の苦しさも知り…と、結果的に人間的に良い方へと成長してゆく。対してモエちゃんは成長というよりは、意地悪した人に仕返ししたり、シオちゃんに嫌味を言ったり、ドンドンすれていっちゃう。いや、この子はシングルマザーの母ちゃんが超アレだし、小さい頃からお金の苦労してて気の毒だとは思うんだけど、恋人にすると重すぎてめんどくせえ女じゃないかなあ。押し切られてやっちゃってましたけど若社長。「男ってこういうタイプの女に情で迷うこともあるもんなのよ」と一条先生に諭されてる気もします。にしてもな、この2人の留学先での雲泥の差よ。ホントに一条先生、残酷。モエちゃんのイタリア留学先は、下宿が手違いで住めない、大家はアバウトで責任取らずにモエちゃん放り出される、しかも下宿先手配した若社長んとこは完全シカト。これだけでも相当不運なのに、こっから更に…ちょっともう…言葉を失うほどの人間不信トラウマ確定コース。片やウイーンのシオちゃんは、若社長の秘書が同行して何もかも手配してくれて、特別枠の空席オーディションにも合格して、豪華なアパルトマンで留学生活のスタートを切るセレブコース。その後もなんやかんやで良い師匠に巡り合い、仲間もでき、チャンスを掴むために必死で努力し、報われてゆくとこは心があたたまります。
    しかし、問題は賛否両論のラストです…さすがはあの「デザイナー」の一条先生、「砂の城」の一条先生ですよ。一筋縄の単純なハッピーエンドにしていただける訳がございません。いーい感じにモヤモヤ〜っとする終わり方なんだよなあ。まさかのモエちゃん●●!私同様に驚嘆した読者も多かったことと思います。
    ちなみに私の推しは、蘭丸くんが弟子入りする境界性人格障害ぽい天才女性ピアニスト。こいつの性格マジ最悪笑 でもそこが好き笑

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり明石の上

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    紫の上をして「なんと高雅な」「あの奥ゆかしい方」と言わしめた佳人。(残念ながら不勉強で原作の中にも紫の上のこのような感嘆の声があるのかはわからないんだけど)藤壺の宮は別格としても、数多いる源氏の女人の中で、容色・品格・そして心映えの美しさが揃った、紫の上と互角に張り合える唯一無二の存在だと私は思っています。
    最初登場した時は、声と面影が六条御息所に少し似ているとあったので、「プライドの高いキッツイ女性なのかなー」と思ってました。が、子どもを産んでからのこの人の、その真の姿…海のような深い愛がとても美しいかたちであらわれます。胸を引き裂かれるような思いで最愛の我が子を紫の上の元へ送り出しながら、決して源氏を恨まず、我が身を卑下することもなく、ただただ娘の無事だけを願い続けるその愛の深さ。田舎の明石から大都会の京の都に出てきた時の、切なく寄る辺ない我が身を嘆きつつ、ちい姫への思い一つのみを胸に耐え忍ぶ姿。やっと対面できても、実の母とは名乗れない理不尽な立場(状況はわかるが結構源氏のやっとる事ヒドイと思う)なのに、何もかもその胸に全部おさめて、黙してちい姫を見守る。全てが明かされた後も、国母となったちい姫のことも若宮のことも全てにおいて紫の上を立て、自分は出しゃばらず裏方役で慎ましく控えている。その美しさに加えて教養の高さ、趣味の良さ、優しい心配り、こと琵琶においては名人級なのに、ひけらかすこともない。まことの貴婦人とはこのような人のことを言うのですね。紫の上と明石の上の初対面は、鳥肌モノでした。最後まで女の業から逃れられなかった紫の上に比べ、恋愛から一歩引いた立場で心安らかに過ごせた明石の上の生きざまがいいなーとつくづく思います。
    末摘花や花散里など、心清らかな女人の回は清々しくて好きだったな。
    あと、「空蝉」のやるせなさも良かった。人生は選択の連続だけれど、これを選ぶしかない、って時も確かにあるんだよね。源氏は生まれつき身分が高くてお金持ちで顔も良くて誰からも許されてきたから、なんだってやりたい放題で手に入らないモノなんかひとつもなかったおぼっちゃま育ちの傲慢さがある。そこがカッコ良さといえばそうなんだけど、年老いたオジサンの夫と比べたら、そりゃ…でも空蝉は信念と誇りがある。情ではなくて、もっと尊いものがある。しかしそれにつけてもうつせみというタイトルの素晴らしさよ。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    「上手いつもりか?」

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    ココロにビシッと鞭打つ千秋さまのお言葉を耳にしてから、早や幾星霜。
    音楽という芸術をビジュアルで表現するのはとても難しいことですが、この漫画は見事にやり切ったと思います。私が好きなエピソードは、千秋さまをふって後悔しまくりの元カノの話。開き直ったときの鬼気迫る形相が良かった。絵なんだけど、こちらにもちゃんと声が届きました。あの千秋さまをうっとりさせた美声の彼女は、ちょっと見栄っ張りだけど、その実とても臆病で繊細な女の子だったのかなあと。ティンバニの男の子や、オーボエの男の子も大好きです。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    ヤマザキマリさんは蕪村言うところの「しほからい(涙の味)」が、作品の深い深いところで、地下水のように流れている作家さんだ。それが最もよくあらわされているのが、本作品であろう。瞳の奥に軽やかな翼で羽ばたく夢を持ちながら、その上に重くのしかかる諦めの色を宿した、高校生の主人公。自分の生き方を貫き通すため、子どもたちに寂しい思いをさせてしまう母親。毎日2人で遊びながら母親の遅い帰りを待つ姉妹。姉妹を見守り、そして心配する人々。誰が良いとか悪いとかでは、無いのだ。皆最善を尽くして日々を精一杯に生きている。時折涙が出てしまうのは、彼らが報われないからではない。それはいつ報われるのか、どんな形でなのか、今はそれが誰にもわからなくて、不安になってしまうからだ。優しくて、そして寂しい風が吹く野原で遊ぶ子どもたちがとても美しい。

    • 1
  8. 評価:4.000 4.0

    大正モガ版「風と共に去りぬ」?

    大正モガファッションや、当時のアールデコ調家屋といった細部が丁寧で良かった。女性は下ぶくれ気味のややぽちゃで、大きな目とぷっくり唇、うーん、どうかな?と思ったけどリアルでこういうタイプの可愛い子ちゃんいるな、とだんだん慣れてきた。男性の顔がまだ今ひとつ馴染めない。でもストーリーはしっかりしてる。時代考証も無理がない。(最近やたら目につく転生だ溺愛だ略奪だ令嬢だ貴族だのを試しに読むと、騎士とお姫様が令和のサラリーマン上司とOLのやりとりみたいな庶民的な会話をしてたり、メチャクチャな時代のドレスを着てたりする。漫画だから描きたいから好きなモノ描きたいだけだから「何でもいい」ってわけじゃないんだよ。漫画だからこそ、王子様や騎士や伯爵や領主が出てくるのなら、そういうのが好きなら、少なくとも歴史ちゃんと勉強してから描いて他人に読ませてみてって思う。絵が下手なのは我慢して読み続けるけど、浅い世界観はその場で即閉じる。どうしようもなく萎えるのだ)主人公の才気がこの後、夫の右腕になって商売へと発揮されるのかな?主人公は慧眼の持ち主で、たとえ肉親といえど他人の声やウワサは信じない。自分自身の目で見た感性と信念のままに、言葉を発する。夫が初対面で彼女のそこに惚れたのがいい。あと、憧れの人の自分への一言で、その本性を喝破した時も良いなと思った。普通の女の子なら恋をしてるとき、なんか引っかかってもまあいいか、と許しちゃうし、好きな人の言うことだからとポジティブに捉えようとしてしまう。それが無いのがいい。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    彼の内面が小学生で止まっているのがいいね

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    「ジャングルの王者ターちゃん」にも「嘘喰い」にも、幼い頃から殺戮マシンとして育てられた男が出てくるけど、どちらも精神年齢が小学生あたりのピュアなところを残したままだったんだよね。最初に表紙を見た時はそういうキャラではないと思ってたけど、そうか島崎もそうだったか。漫画家の人が島崎に撮らせた「写真」と、島崎が描いたスケッチブックの「絵」の落差が凄い。写真を見た漫画家さんの表情で、かなりヤバいことがわかる。「暴力の前に芸術は何の役にも立たない」の言葉に対する島崎の解が、説得力ありすぎて、本当に切ない。あと、殺しても殺しても蘇っちゃうヒットマン(幼い娘のためにハッピーバースデーを歌いながら狙撃)が怖い。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり編集長

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    男性陣はイケメン選び放題。正統派王子様タイプ、ワイルド系、クールビューティー、美少年の弟ちゃん。女性陣はハンサムウーマン揃い。環さん、吉次さん、ラリサも何気にカッコいいと思う。あと牢名主さんも好き❤️牢名主さんと対面した蘭丸が気絶するのが笑えた。

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