赤い雲さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全121件
  1. 評価:5.000 5.0

    臨場感半端ない

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    初めてこの手の漫画を読んだけど、面白い。恐怖やパニックの描き方が素晴らしい。極限状況に追い詰められた人々のやりとりは醜いが、時々、ほんのわずかな希望や信頼や友情が垣間見える時がある。地獄だからこそ、ほんのわずかな光が闇にを照らす。
    しかし、水も食物も装備もなく何時間もきつい登山で疲労しきっている上に、ナタや弓を持った猿がいつ襲ってくるかわからないという、異常な状況。これは実際にその場にいたら、おそらくとんでもなく現実感がないと感じるだろう。山頂から街の灯りが見えて、主人公が「あそこで今のんきにビール飲んでる奴もいるのになー」って思うモノローグが凄いリアル。街の灯り、遠いんだけど自分からちゃんと見える距離ってのが、リアル。見えるだけなんだよね。あの街へ向かって自分たちの状況を伝える手段がないし、今すぐ戻りたいのに絶対にそれが出来ない。臨場感がある凄い漫画。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    モノローグがいい。

    言葉の散りばめ方がお見事。グルメ漫画は星の数ほどあれど、その最高峰のひとつ。食べ物とお酒の絵がすごくリアルで美味しそう、それだけで十分。私は下戸ですが、この漫画は大好き。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    エクセレント

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    ドラマの番宣をなんとなく見たことはあるけど、少女漫画原作とは思わなかった。なんの気なしに読み始めたが、これは素晴らしい。骨組みがしっかりしている。「ウソをついたかどうかが声の違いでわかる」という特殊能力に対して、探偵がどんな内容の嘘なら見分けられるのか、紙に書いた嘘は見分けられるのか、といったいくつかの実験をするところがいい。そして自分のみならず、本人にその才能を把握させる。ギフテッドとしての異能崇拝や神格化をせず、冷静にその特殊性を分析して利用する。合理性とロジカルに徹し、洞察力に秀でた彼はさすが探偵だという説得力がある。そしてギフトを持つがために苦労してきただろうと推察できる優しい目線、もっというとヒューマニズム、人間への敬意がそこにある。謎解きは毎回割とシンプル。性善説を感じる心温まる解決のラスト。素晴らしい能力を持つ探偵なのに仕事の依頼が全然なくてド貧乏、ってのが良い。探偵自ら主人公との問答でそのことを解説したのだが、これがすごく腑に落ちた。確かに、私もウン十年生きてるが探偵に依頼をしようと思ったことなど一度もない。
    また、この作品はギャグを「お金がない」に集中させているのもよい。昨日の新聞を拾って嬉しそうにしているのがとても可愛い。
    絵にクセがなく、すっきりしていて大変に見やすい。ギャグシーンの絵も割と好み。猫、そして女性の日本髪を描くのが素晴らしく上手い。猫と言うのは、実は身近な動物の中で一番描くのが難しい。この作家さんの猫はどの角度から見た猫もデッサンがちゃんとしていて、猫の丸みやふわふわ感がリアル、思わず触りたくなってしまう見事な猫の絵だ。また、時代劇漫画でも江戸時代の女性の髷がメチャクチャなバランスになっている作画が多いのだが、この作品に登場する女性の日本髪は完璧。
    久しぶりにすべて「安心して」読める作品です。

    • 0
  4. 評価:3.000 3.0

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    タイトルと表紙に惹かれて試し読み。期待を持たせるオープニング。不思議な力、それは何なのか。この少年が「夜さん」にどう関わっていくのか。泣いて駄々をこねる子供の絵がいかにもそれですね。

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    課金には至らないかな

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    どこかで見たような世界と設定と登場人物だけど、素晴らしい画力。ジャンプ特有の「友情」。でも続きは別に読みたくならないかな。これだけチャイナな世界なのに、ルカのお父さんが日本の普通のスーツメガネなのが醒める。

    • 0
  6. 評価:3.000 3.0

    ロキが良き

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    俺様気質で強引なシーザ王子はこれはこれでファンがつくのでしよう。甘ったれ坊ちゃんは人の愛し方や相手の心を慮ることを覚えて、不器用ながらも主人公と本当に愛し合うようになっていくのかな。赤毛握りつぶし&貧乏国呼ばわり&暴言&従者への差別発言&無理キス等性的DV。やってること割と最低のイケメン王子。
    ロキいいですね。だけどもしグラン王に復讐したいなら会った瞬間に秒でやらないと、すぐ正体バレてる。向こうはいつ敵国の人質を殺しても構わないくらいのこと言ってんだから、グラン王が手を下した過去のあの村にいたことがバレたら、速攻でナカバの身があやうくなるだろ。王の前で派手なことやらずにチャンス伺えばいいじゃん。…と、あら探しをしたけど、とりあえずナカバとロキの主従萌えを堪能しました。
    あら探しもう一つだけ。シーザ王子のもと恋人と、シーザ王子の母親が、王位継承の策略を企てて王子をせっつくシーンな、謀反企ててることそのものはいい。だけど、誰が耳をそばだてていてもおかしくない、王宮の廊下というパブリックスペースで声高にやらかすのはやめとけ。(宝塚とかの舞台ならあるあるのお約束で済まされるけど)一応、最低限のリアリティ残しといてくれ。

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  7. 評価:5.000 5.0

    淡々としているところが新しい

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    無料分まで読了。盤石と思われた伊勢一族の権勢が、たったひとつの誤算で揺らぎ始めるオープニングのところまで。
    少年漫画、そして戦国時代モノにつきものの熱が感じられない漫画は初めて読んだ。天下を取りたいとか無双になりたいとか親兄弟殺されたとか一族滅ぼされた復讐とか平和な世の中にしたいとかのド派手な動機が今後も出てこないような予感がする。男性の闘争本能というよりは、「この時代を文字通り生き延びるために敵対勢力と渡り合うのがごく当然のことだった」「努力した結果、戦国武将として名前が残った」という感じで、そこに歴史漫画の大上段に構えた大袈裟な美学や正義のようなものがないところがとても良いと思う。そしてそのおかげで、まんがとしてすごく地味。ケレン味がない。しかし、そもそも殺傷能力のある巨大な刃物を腰に差して男たちが普通に町を歩いている時代、というのはもうそれだけで現代から見たら物騒で過激な時代なんだけどね。
    今のところ、主人公は武力も智謀知略も人間性も特に飛び抜けているようには見えないが、主人公のお守り役のあの一言が、キーワードだと思う。彼の最大の武器と魅力はそれなのだろう。
    ロマンとかリアルとかウィンウィンという言葉が台詞に出てくるので、最初は面食らった。ゆうきまさみ氏のようなトリックスターだからやれてしまう、確信犯的オーパーツである。しかし、時代考証ガン無視のド派手な傾き者ファッションや、なんだかよくわかんねえ格好のくノ一が出てくる歴史漫画よりはよっぽどいい。
    ところで、解説漫画に出てくる蜷川新右衛門て、寺社奉行のあの人?三代将軍足利義満に仕えてた「しんえもんさん」?ってことは、この先一休さんが出てくるんだろうか。

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  8. 評価:3.000 3.0

    無料分は結構楽しめましたが

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    「私の幸せななんちゃら」と「傷モノの花なんちゃら」と「離縁はいたしかねなんちゃら」を足して3で割ったような設定ですが、逆に言えばこの手のシチュエーションを、昔も今も作者も読者も大好きってことなんですね。これらの作品の違いはどこかを楽しむのも一興かと思います。完全に同じ物なんかないんですから。
    この作品の良いところは画力。特に画面のセンス。ただ作者も読者もそれが大好物なのかも知らないけど、最初の咲弥様、そして咲弥様の母親の傍若無人ぶりな逆ギレ加減がなかなかのリアリティのなさ。今は傾きかけた経済状態なのかもしれないが、元華族の家柄つったら世が世ならお姫様ですよ。朔弥様の家が皇族かなんかならわかるけど、どんなにお金持ちの大会社の息子や奥様だとしても、使用人でもまだ家族でもない良家のお嬢さんにこの口の利き方はありえないでしょう。これで貿易会社の社長夫人や取締役?そんだけの立場の人が、社会人として最低限の敬意や礼儀作法は持っていないなんて、ダメでしょうこの会社。旦那様の時代錯誤な暴言からの罪悪感→イチャイチャ。姑の反対と嫌がらせ→夫のカバーと嫁のけなげさ。そういうのを純粋に楽しむ「漫画」なのかもですが、漫画だから何でもアリじゃないだろうと私は思います。
    でも、母親の異常な執着を「ハサミを隠して物陰から息子の様子を伺う」というたった一コマのわずかな場面だけで伝えられる、抜群のセンスと表現力を感じます。また、酒屋の源ちゃんの初登場シーンの、源ちゃんの体の向き、それだけで見事な伏線になってる。「あれ、中の様子を伺ってるのかな?犯人?」と一瞬思うんだけど、すぐに清子への挨拶、滝川とのやりとりから和気藹々の流れ。ミスリードがお見事。そういうセンス抜群の漫画家さんなので、無料分は結構楽しく読むことができました。しかし、清子の実の両親と妹は、顔に痣のある家族を厄介者扱いするわ嫁ぎ先から帰ってくるよう嫌がらせして足を引っ張るわ、ろくでなし一家。咲弥の母は息子に依存してるし、父親も咲弥のことしか考えてないし、そのせいか弟は弟で相当兄に対してやべえモン抱えて婚約者を追い出そうとあの手この手を使ってくる。主人公カップルの清らかさ愛の強さを強調するためのシチュエーションだとしても、世界観が偏って陰湿すぎる。こういうのの行く末を、私は読みたくはならない、これ以降の有料回購入は残念ながらないです。

    • 2
  9. 評価:3.000 3.0

    設定メチャクチャなのに面白い稀有な作品

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    最初の夜会で襲われた→キズモノにされたとかそーゆーのならまだしも、男遊びしてるだらしない娘って噂にどうやったらなるのか全く謎。令嬢モノにありがちだが、この作品も衣服の時代考証が適当。政略結婚で貧乏公爵家を援助してあげた側の嫁に対して、この旦那の逆ギレ態度は完全にどうかしてる。ステラが黙って身を引いてド貧乏暮らししてる性格の良い子ってんなら、まだ嫁ぎ先の屋敷全員でが奥様をいびりまくるのもわかるけどな。結婚した後も旦那の隣の部屋に幼馴染の女を住まわせてるの、どう考えてもアウトだろこの屋敷の倫理観。余命いくばくもないとかそう言う問題じゃないよ。どう考えてもこの娘の今後の展開からして、親に反抗できたはずのタマだからストーリーに説得力がない。娘を厄介払いする態度のくそオヤジ、完全に後付け設定でミダス王の生まれ変わりくらいのカリスマ扱いになっとるし、めちゃコミック史上稀に見る無能設定の旦那様だし、とにかくメチャクチャ。
    それなのにこれ、21話から突然面白くなるのよ。何をどう目論んでるのか、気になって課金して読んだら、凄い展開だった。マネジメントの鬼。旦那様や使用人のクソぶりを冷静に立て直してゆく。ここはめっちゃ面白いんだけどな笑

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  10. 評価:5.000 5.0

    相性

    この人の絵はとにかくクセが強い。輪郭線が太くて今どきの絵ではないのに、ハマるとやめられない。ギャグって、絵と同じかそれ以上に相性だから、ハマる人はハマるけどハマらない人は微動もしない。私は面白く読めました。

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