5.0
時代劇漫画の中で一番好きかも
小説、ドラマ、そして漫画、この作品はどれも味わいが違ってどれも素晴らしいんですよね。
さいとうたかを先生の剣客商売もカッコいいんですが、私は断然、大島先生の方が好きです!
最初の方の主人公親子や三冬さんの姿はさいとう先生のキャラクターに似ていますが、3巻あたりから大島先生のものになっていきます。
絵に温かみというか、そこはかとなくぬくもりを感じるんですよね。池上正太郎作品の魅力のひとつは、人の世のやるせなさ、割り切れなさ、不条理、「さが」としか言いようのない人間の闇の部分が巧みに描かれるところです。そしてそれはこの剣客商売でもきちんと描かれます。ただ、どうにもやりきれないような結末のお話を描いた時でさえも、大島先生の絵には、そこにひと雫の憐憫、大袈裟に言うと「慈愛」の目が注がれているような気がするのです。
あと、男装の美剣士・三冬さんが本当に凛々しく麗しい!サービスショットなのか、水戸黄門のお銀か?ドラえもんのしずかちゃんか?ってくらい、三冬さんのお風呂シーンが多いです笑
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剣客商売