赤い雲さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全211件
  1. オークの樹の下

    089話

    第89話

    評価:5.000 5.0

    NEW

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    久しぶりにコメントします。私は原作の小説を読んでいません。少なくともこの漫画連載が終わるまでは、原作の小説版を読むつもりはないし、次回が知りたくて知りたくて我慢できない!と言うほどグイグイ引っ張られたかというと、そうではない。漫画の方を愛読してる方のほとんどが頷かれるかと思いますが、ここまでやや中弛みしてる回が多かった。各回のコメントの数がそのことを如実に表しています。また「だんだん自分が読みたいタイプのラブロマンスじゃなくなっていくな」(めちゃコミのあおりバナーの功罪もあるが、いわゆるイチャイチャ多めの溺愛漫画だと期待してたら段々そーゆーシーンが少なくなっていく笑)と感じた読者は途中から離脱していったと思います。
    離脱こそしなかったけれど、私もある地点から最初の熱が薄れて惰性で読んでいました。ぶっちゃけ「別にこの後の展開知らなくてもいいか」になっていたのですが、そもそも、私はこの小説がなぜ世界的ベストセラーなのかに興味があった。実際「世界的ベストセラー」という文句が出版者の盛りだったとしても、膨大な数の熱狂的ファンをガチで掴んでるのは間違いない、それがどうしてなのか知りたかった。
    この漫画の醍醐味は、ひとつは実父から虐待を受け続けて自己肯定感を持てないヒロインのモノローグが、読者によって同情も共感も反発も抱えることの出来る、非常に生々しいものであること。これが、ひ弱な深窓の令嬢が初めて外の世界に出て、ほんの少しずつ、転びながら傷つきながら乗り越えていく姿を、単純ではなくとても複雑で奥深いものにしています。また、彼女を救い出した完全無欠の無敵の英雄がどこか「危うい」ということが、この作品の強烈な魅力。彼女を崇拝し、ほとんど依存に近いほど心の拠り所にしている(女として生まれてここまで惚れられて本望っちゃ本望だけど笑)、自分から離れること傷つくことを恐れるあまり、常に行動を監視し、無意識に束縛している。リフタンは過去に魔法を使う大切な人を失った経験があるんだとは思う。思うけれども、またも言っちゃいけないことを言っちゃった。「この役立たず」とマクシーを罵って無能と思い込ませ続けた父親と同じ。人を無力化しコントロールしようとするのは、自己愛と同じ。自分の持つ能力と可能性、そして意思を持つことに成功したマクシーがついにリフタンに本音を爆発させましたね。これが見たかった。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

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    ほぼ無表情、モノローグなしでは喜怒哀楽の「怒」か「哀」以外は全く感情が読めなかった戸純くんの笑顔ついに炸裂回。
    「喜」も「楽」も全開で笑ってる。
    は、八の字眉になってる…尊い。
    兜くんのママからの愛の連鎖に、感謝しかない。
    どうか消えないでほしい。
    ずっとそばにいてあげてほしい。

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

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    って治るの早すぎるんじゃないかモンスター。事故から1週間後くらいと見た。眼帯までしたお顔にかすり傷ひとつ残ってないが、三つ編みギャルちゃんに「実質無傷のコンシーラー」でも借りたのか。とにもかくにも椿くんのお顔が相変わらず美しいままで何よりです。安心しました笑
    イビツくんの目線…これやっぱり…彼には…
    しかし、椿くんを理解してくれてる子が増えて、そして教師の偏見跳ね返しに飛んで来てくれて、良かったなあ。
    椿くんは言葉で表現するのが上手くないand言っても無駄って諦めてることが多かったから、代わりに立ち上がってくれる周りがそばにいるのって、初めての経験じゃないのかな。確かに椿くんの心の優しさや善行が報われた瞬間でもあるけど、一人ではこうはならなかった。そこにいないけど、いてくれたおかげ。そして、二人でいれば、周りの人も、ほんの少しずつだけど、良くなる方に変わっていってる。カブくんのママの愛の連鎖が、椿くんを通して、他の人に繋がっていってる。
    椿くんのために立ち上がって反論してる時のメンバー、みんなとても良い顔してるのよね。(アタシのメガネくんが久々に登場して嬉しかった笑 作者さんありがとう)
    「おはよう!」のシーン、私も涙が出てしまいました。
    なんでお前が泣くんだよ、って椿くんに自分に言われたような気がして、追い泣き。
    最後の椿くんのひとことで、トドメのビャン泣き。
    あーもー、夏でもなんでも始まってくださいよー。あの四畳半、クーラー無さげですから、椿くんの露出多め期待してますよー。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

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    何気に椿ママもヒドイ。「…お父さんのいう通りよ」の…に含みを感じる。ママも椿くんを家庭内スケープゴートにしとる。全ての家庭内不和の原因を椿くんのせいに集中させて悪役に仕立てることで、この夫婦は自分たちの歪みを正当化し続けている。少なくともそれは椿くんが孤独でいる間は成功していたのね。でも今は、兜くんがいるからね。
    あらやだ、もう、椿くんたら。
    殺し文句。こんなこと言われたらカブくん入院しろって強く言えないじゃん。
    とりあえず肉食って早く良くなってください。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

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    お前の涙も俺を止められない。フォルティッシモですかそうですか。ていうか頭打ったんなら動かない方がいいぞマジで。…うーん、コレやっぱり、イビツくんの目線…って椿パパここで登場!!
    範馬勇次郎じゃなかったのね!
    目が似てる。でも歯がギザギザしてない。股下も3メートルじゃない笑
    いやー、さんざん伏線ははられてきたけど、なるほど、これは毒親。精神破壊行為にも等しい言葉の虐待。弁護士って言ってたから余計タチわりいな。冷静に我が子を全否定。カブくん大爆発。言ったれ言ったれ。
    勇次郎なら街灯引っこ抜いて幽霊ブン殴るくらいの反撃はしそうですが、この椿パパだと逃げるだけだろうな。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

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    イビツくんがあんだけ嬉しそうなして笑ってるってことは、よほど面白いものが見れたんでしょうな。カブくんの姿かな。椿くんの部屋じゃないのに、イビツくんの目にもあそこでカブくんが映ってたのかな。イビツくんそこで
    「どんなにお互い想いあってても、片方死んじゃってるんだからいっそもう、片方もこのまんま死んじゃった方が結ばれるんじゃない?」
    って思ったとか…イビツくんのあの独特の感覚だとそこで「微笑む」はアリだよね。
    ななちにはカブくんが見えない。そしてその存在を知らない。椿くんが何もななちには言ってない。イビツくんはななちには自分が言わない方がいい、ななちはカブくんのこと知らないままでいさせよう、とイビツくんは判断した。とすると、何もしないで見てたイビツくんに怒っているななちの質問に対する曖昧さ、はぐらかしは、100点満点の回答だと私は思ったんだけど…
    いや、しかし、朝から晩まで絡まれまくりのドツキまくりのモンスターだもんね、イビツくんが見たのは単純に復讐を果たした犯人かもしれない。これは計画的犯行で必然だと言い切れるだけの相手がそこにいたとか。たとえばボコボコにされてたリョウくん意外とヤクザのボンボンで、親の力使ってトラックぶっ込んできたとか。イビツくんが見たのは逃げ去るリョウくんとか(いちいち椿君の許しを取りにくるのが面倒で笑サクッと殺しにきちゃった)。そしたらななちには言えないよねイビツ君…とかとか?!?!
    しかし、コレは流石に入院だろ。病院内自力で歩くのダメなヤツだろモンスター。脱走か。そんなに病院食がイヤか。止めてくれカブ。お前しかヤツを止められない。

    • 0
  7. オークの樹の下

    058話

    第58話

    評価:5.000 5.0

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    マクシーはGPS機能つきのチップを埋め込まれてでもいるのだろうか。なんか絶対にリフタンに居場所がわかるようになってるよな(廊下や庭などの寒いとこで1人でウロついてると、必ずリフタンにとっ捕まる)。

    ハイ、みんな静かにー。学級会始めまーす。今日の議題はウスリン君のマクシーさんへの発言「そんなんで呪文なんちゃら」でーす。多数決とりまーす。ウスリン君が悪いと思う人ー。はーい、全員ですね。
    ウスリン君的にはどういう状態になれば満足なのかな?離婚してマクシーさんが出てけばいいわけ?2人の結婚式の真っ最中に至っても、しつこくリフタン君にかみついてたくらいだから、ホントにウスリン君の中ではこの結婚許せないんだろうな。余程理不尽なことが許せない真面目な性格なのか、クロイソ卿に恨みを持ってるのか、(知らなかったとはいえ)アナトール城に3年も来なかったマクシーさんなんか城主の妻として絶対認めない!とウスリン君の中の道義的にはなっているのか。何の罪も無いのにとばっちり受けてるマクシーさんも可哀想だな。オヤジから虐待受けてだけでも気の毒なのに、オヤジのやらかしてることのせいで偏見持たれちゃうなんてな。
    さて、先生はこう思います。ウスリン君、先程の発言は、マクシーさんの吃音症を揶揄するように先生には聞こえたけれど、それは先生の考えすぎかな?暴力に訴えたのは決して宜しくないことだけど、リフタン君が怒りを押さえられなくなってしまった気持ちは先生よくわかるよ。特にマクシーさんにとってさっきの言い方は、身体への暴力と同じかそれ以上に傷つく行為だったと思う。どんなに彼女を嫌いだとしても、君の上司の妻であるマクシーさんは、部下のきみが最低限の礼節と敬意を持って相対するべき相手だ。きみがした発言は騎士として、男として、人間として、非常に恥ずべきものだ。それを深く反省して、マクシーさんに心から謝罪するべきだ。はいはい、リフタンくん静かにして下さーい。発言がある人は手を挙げて言って下さーい。

    なんか前に、リバドンのチンピラ貴族が「何を言ってるのかさっぱりだな!まともに話せる相手はいないのか」ってマクシーにほざいてましたけど、リフタンがそれ知ったら問答無用で瞬殺だったと思います。
    さて、次週、ウスリン君の意見を聞きましょう。

    • 47
  8. オークの樹の下

    057話

    第57話

    評価:5.000 5.0

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    かの偉大なる魔法使いマーリンが若き日のアーサー王に授けた格言で、こんな言葉があります。
    「イチャイチャきゅんきゅんリフタンが無い回は、総じてコメント数が少ないものだ」。
    2週ぶりに見にきたら、あらあらコメント史上最少数。高評価コメントも、原作既読ファンのご意見が多いですね。
    イチャときゅんと溺愛と超トップスター的イケメン(リフタン)の出番が少なくなってきたから離脱、は仕方ないと思います。そういう需要を求めて「オークの樹の下」を読み始めたのでしょうから、そうじゃないならこれ以上課金してまで読まないですよね、わかります。
    展開が遅い、全然話が進まない、魔法の話つまんない…は確かにそうだろうとは思うけれど、
    マクシーとリフタンのなかなかうまく噛み合わない心の葛藤が、この物語の肝なのだと私は思います。「虐げられてたお姫さまが素敵な騎士に見そめられて、あっという間に2人はお互いの心を理解しあい、トラウマも解消できました!これが愛の力ってやつね!めでたしめでたし!」なんて凡百のストーリーが、世界中で翻訳されるベストセラー本になるとは、私には到底思えないんですよ。そういう従来のお姫さま物語を求めてる人ならば、いくらでも他にあるのでそちらをおすすめしたい。傷を負った心と孤独な心の持ち主が出会い、2人は互いに相手を神格化すらしている、約五十話を数えてもなお、真の意味で2人の心は結びついてはいない。だから何かというとマクシーは不安になり、リフタンは不穏な眼差しに変わり、読者の心はザワザワする。絶え間なく続く閉塞感と誤解と齟齬にイライラキリキリします。これこそ、まんまとそうなるようになってるんだなあ、うまいもんだなあ、です。
    魔法の話が長くて細かいのは、例えるなら「STAR WARS」でも「フォース」の説明にかなりの時間を割いていたのと同じようなモンです。魔法の説明が緻密で細かいほど、世界観の構築が緻密で細かい、薄っぺらくないんです。
    冒頭のアーサー王伝説や、聖ゲオルギウスの竜退治など神話や歴史へのオマージュがこの作品には感じられますが、本当にそういうところもちゃんとお勉強してる漫画作品は稀有な存在ですよ。

    さて今回の感想は…この世界における魔法とは。美しいビジュアルですね。ルースの説明もわかりやすいです。

    • 21
  9. 評価:5.000 5.0

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    毎度毎度の再確認ですが、兜くんなんていい子なんだろう…こんなに丁寧に気持ちをこめて、日頃の自分の感謝の言葉を、ここまでどストライクど直球時速200㌔超え豪速球で投げ込める子は、そうそういません。おばさんでさえ、こんな子にこんな嬉しいこと言われたら、もうなんだってしてあげたくなっちゃう。ましてモンスターにとっちゃこんなの確信犯的ビーンボールですよ。ひとたまりもないですよ。今回、どうにも口元が押さえきれないこの照れ臭顔も味わい深いのですが、花火を背に佇む姿もまことに美しい。
    日本一連れのトイレ待ちが絵になる男・戸純椿。
    しかし…
    なるほど…改めてタイトルを読み返しました…「死者の国」…
    2人の恋が深まれば深まるほど、つらくなってしまいますね。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

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    作者のセンスの良さに、膝を打ちまくりました。半月板割れそうです。
    なるほど、ゴーストとモンスターのデートに、ハロウィンランドほど似つかわしい場所はないですね!兜くんずっと行きたかったのか、良かったねえ!ボーナスタイムで行くことが出来て!椿くんも良かったねえ…兜くんのように、別にハロウィンランドに憧れて行きたいわけではなかったかもしれないけれど、なんとなく「自分には縁のないモノ」って感じのこれまでだったのね。基本、兜くんが行きたいとこに行ければそれで良い、なんだろうけど、「すごいな」って言葉に、何かこう、切ないものを感じますね。
    椿くんの、兜くんを見つめる愛おしげな顔…なんかおばさんこの笑顔で泣けてきました。第一話からは想像もつかなかった、なんとも穏やかで、幸せそうな表情です。
    そしてもう、チキショー、可愛い子は何を身につけても可愛いんだよな!そのルックスで可愛い系カチューシャ、卑怯!
    で、今回も、兜くんのお願いは拒否出来なかったのねモンスター…いや、最初からわかってたけどね。兜くんも他のお客さんも読者も大喜びですから、ここはひとつ、こらえてください。
    イビツくんの言ってた禊ってのは、こういうことですね。うん、ここは乗っかりましょう。ありがたく七藤くんのお身体使わせてもらいましょうね。

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