赤い雲さんの投稿一覧

投稿
215
いいね獲得
917
11 - 20件目/全215件
  1. オークの樹の下

    058話

    第58話

    ネタバレ コメントを表示する

    マクシーはGPS機能つきのチップを埋め込まれてでもいるのだろうか。なんか絶対にリフタンに居場所がわかるようになってるよな(廊下や庭などの寒いとこで1人でウロついてると、必ずリフタンにとっ捕まる)。

    ハイ、みんな静かにー。学級会始めまーす。今日の議題はウスリン君のマクシーさんへの発言「そんなんで呪文なんちゃら」でーす。多数決とりまーす。ウスリン君が悪いと思う人ー。はーい、全員ですね。
    ウスリン君的にはどういう状態になれば満足なのかな?離婚してマクシーさんが出てけばいいわけ?2人の結婚式の真っ最中に至っても、しつこくリフタン君にかみついてたくらいだから、ホントにウスリン君の中ではこの結婚許せないんだろうな。余程理不尽なことが許せない真面目な性格なのか、クロイソ卿に恨みを持ってるのか、(知らなかったとはいえ)アナトール城に3年も来なかったマクシーさんなんか城主の妻として絶対認めない!とウスリン君の中の道義的にはなっているのか。何の罪も無いのにとばっちり受けてるマクシーさんも可哀想だな。オヤジから虐待受けてだけでも気の毒なのに、オヤジのやらかしてることのせいで偏見持たれちゃうなんてな。
    さて、先生はこう思います。ウスリン君、先程の発言は、マクシーさんの吃音症を揶揄するように先生には聞こえたけれど、それは先生の考えすぎかな?暴力に訴えたのは決して宜しくないことだけど、リフタン君が怒りを押さえられなくなってしまった気持ちは先生よくわかるよ。特にマクシーさんにとってさっきの言い方は、身体への暴力と同じかそれ以上に傷つく行為だったと思う。どんなに彼女を嫌いだとしても、君の上司の妻であるマクシーさんは、部下のきみが最低限の礼節と敬意を持って相対するべき相手だ。きみがした発言は騎士として、男として、人間として、非常に恥ずべきものだ。それを深く反省して、マクシーさんに心から謝罪するべきだ。はいはい、リフタンくん静かにして下さーい。発言がある人は手を挙げて言って下さーい。

    なんか前に、リバドンのチンピラ貴族が「何を言ってるのかさっぱりだな!まともに話せる相手はいないのか」ってマクシーにほざいてましたけど、リフタンがそれ知ったら問答無用で瞬殺だったと思います。
    さて、次週、ウスリン君の意見を聞きましょう。

    • 47
  2. オークの樹の下

    057話

    第57話

    ネタバレ コメントを表示する

    かの偉大なる魔法使いマーリンが若き日のアーサー王に授けた格言で、こんな言葉があります。
    「イチャイチャきゅんきゅんリフタンが無い回は、総じてコメント数が少ないものだ」。
    2週ぶりに見にきたら、あらあらコメント史上最少数。高評価コメントも、原作既読ファンのご意見が多いですね。
    イチャときゅんと溺愛と超トップスター的イケメン(リフタン)の出番が少なくなってきたから離脱、は仕方ないと思います。そういう需要を求めて「オークの樹の下」を読み始めたのでしょうから、そうじゃないならこれ以上課金してまで読まないですよね、わかります。
    展開が遅い、全然話が進まない、魔法の話つまんない…は確かにそうだろうとは思うけれど、
    マクシーとリフタンのなかなかうまく噛み合わない心の葛藤が、この物語の肝なのだと私は思います。「虐げられてたお姫さまが素敵な騎士に見そめられて、あっという間に2人はお互いの心を理解しあい、トラウマも解消できました!これが愛の力ってやつね!めでたしめでたし!」なんて凡百のストーリーが、世界中で翻訳されるベストセラー本になるとは、私には到底思えないんですよ。そういう従来のお姫さま物語を求めてる人ならば、いくらでも他にあるのでそちらをおすすめしたい。傷を負った心と孤独な心の持ち主が出会い、2人は互いに相手を神格化すらしている、約五十話を数えてもなお、真の意味で2人の心は結びついてはいない。だから何かというとマクシーは不安になり、リフタンは不穏な眼差しに変わり、読者の心はザワザワする。絶え間なく続く閉塞感と誤解と齟齬にイライラキリキリします。これこそ、まんまとそうなるようになってるんだなあ、うまいもんだなあ、です。
    魔法の話が長くて細かいのは、例えるなら「STAR WARS」でも「フォース」の説明にかなりの時間を割いていたのと同じようなモンです。魔法の説明が緻密で細かいほど、世界観の構築が緻密で細かい、薄っぺらくないんです。
    冒頭のアーサー王伝説や、聖ゲオルギウスの竜退治など神話や歴史へのオマージュがこの作品には感じられますが、本当にそういうところもちゃんとお勉強してる漫画作品は稀有な存在ですよ。

    さて今回の感想は…この世界における魔法とは。美しいビジュアルですね。ルースの説明もわかりやすいです。

    • 23
  3. ネタバレ コメントを表示する

    毎度毎度の再確認ですが、兜くんなんていい子なんだろう…こんなに丁寧に気持ちをこめて、日頃の自分の感謝の言葉を、ここまでどストライクど直球時速200㌔超え豪速球で投げ込める子は、そうそういません。おばさんでさえ、こんな子にこんな嬉しいこと言われたら、もうなんだってしてあげたくなっちゃう。ましてモンスターにとっちゃこんなの確信犯的ビーンボールですよ。ひとたまりもないですよ。今回、どうにも口元が押さえきれないこの照れ臭顔も味わい深いのですが、花火を背に佇む姿もまことに美しい。
    日本一連れのトイレ待ちが絵になる男・戸純椿。
    しかし…
    なるほど…改めてタイトルを読み返しました…「死者の国」…
    2人の恋が深まれば深まるほど、つらくなってしまいますね。

    • 0
  4. ネタバレ コメントを表示する

    作者のセンスの良さに、膝を打ちまくりました。半月板割れそうです。
    なるほど、ゴーストとモンスターのデートに、ハロウィンランドほど似つかわしい場所はないですね!兜くんずっと行きたかったのか、良かったねえ!ボーナスタイムで行くことが出来て!椿くんも良かったねえ…兜くんのように、別にハロウィンランドに憧れて行きたいわけではなかったかもしれないけれど、なんとなく「自分には縁のないモノ」って感じのこれまでだったのね。基本、兜くんが行きたいとこに行ければそれで良い、なんだろうけど、「すごいな」って言葉に、何かこう、切ないものを感じますね。
    椿くんの、兜くんを見つめる愛おしげな顔…なんかおばさんこの笑顔で泣けてきました。第一話からは想像もつかなかった、なんとも穏やかで、幸せそうな表情です。
    そしてもう、チキショー、可愛い子は何を身につけても可愛いんだよな!そのルックスで可愛い系カチューシャ、卑怯!
    で、今回も、兜くんのお願いは拒否出来なかったのねモンスター…いや、最初からわかってたけどね。兜くんも他のお客さんも読者も大喜びですから、ここはひとつ、こらえてください。
    イビツくんの言ってた禊ってのは、こういうことですね。うん、ここは乗っかりましょう。ありがたく七藤くんのお身体使わせてもらいましょうね。

    • 0
  5. ネタバレ コメントを表示する

    大変!七藤くんのおばあちゃん!あなたの孫、またアブナイ奴に拉致されてますよ!弟の方!
    おばあちゃんと会話してるときの七藤くんの表情が、とてもいいんですね。きっとおばあちゃんは七藤くんを可愛がってる優しい人なんだろうなーと、わずかなシーンだけでなんとなく想像させますね。七藤くん、学校帰りにどこかにお出かけなのかな?
    って待ち伏せしてるよ、アレが。この漫画の中で一番やべえ奴はモンスターでもゴーストでもなく、ダントツでイビツくんだと思います。面白さ至上主義による人体実験を過去にしまくってたと思われます。
    さて、禊ってどういうこと?意識のない状態で拉致して、なにをどう贖罪させるの?人道に外れたことは兜&椿はやらない、たぶん…
    えっ、憑依?!これって恐山のイタコや沖縄のユタみたいな、ある種シャーマン的な特異体質の持主じゃないと出来ないのでは…という屁理屈は置いといて、七藤くんの身体を借りて、さて、どうするのかな?
    七藤くんの中に入った時から、目が兜くんの目になってるとこが良いですな。

    • 0
  6. ネタバレ コメントを表示する

    カッコよ。ガラスの破片から七藤くんをかばう姿が尊すぎて瀕死です。女子の階段落ちの時も、カッコよ指数500パーセント超えで死にかけましたが、あれも兜くんの無意識のじぇら爆発だったんでしょうね(女子が落ちる直前に「えっ?」と不自然な表情をしている)。
    兜くんつらいとこね。自制が効かないんだもんね。それを椿くんはわかってて、そこ絶対責めないとこが、この人の優しさね。って!椿くん、兜くんを叱るの、そこ!?そこなの!?何張り合ってんの?気遣いからわざとこんなこと言ってるんじゃないんだよな、本気で「俺の方が」って言いたいんだよな。なにこの小学校低学年男子…やっぱりあれだな、天然モノにはかなわないな…
    兜くんはやっぱり良い子ですね。嫌いという負の感情をめちゃくちゃ辛そうに答えてますね。自分の中に生まれたダークな部分を椿くんに言うのがつらいのね。
    何より、椿くんが七藤くんに優しくするの、ホントつらいんだよな。とってもつらいんだけど、この漫画の素晴らしさは、激昂する兜くんに対して椿くんが言った「あいつにも理由がある」ですね。
    (勿論その後の、ほとんどこんなん告白じゃんの殺し文句「お前以外なんちゃら」もカッコよ度数1000%で即死しましたが)
    七藤くんに「顔が見える方が良い」と促したのは、兜くんが自分にそう言ってくれたから、それがとても嬉しかったから。
    そして、兜くんが言ってくれた「何か理由がありそうだね」に救われたから、そのことを今度は七藤くんに重ねている。兜くんが自分を思いやって、誰も自分に聞くことなんかなかった「理由」を聞いてくれたのと同じことを、自分と同じ切ない境遇にいる人にしてあげている。兜くんのお母さんが発祥の「愛の連鎖」が兜くんから椿くんへと繋がっていっている。兜くんはまだ気づいてないけれど。
    くうー、兜くんの思いは、じぇらといい独占欲といい、恋に落ちると徐々に湧き上がってくるあのモロモロへの共感がスゴイ!椿くんの思いは、泣けてくるほど一途でピュア!
    そしてやはりキーパーソンは…イビツくん…今回も見事に場をおさめますね…兜くんのモヤモヤを、わかりやすく上手にフォローしてくれてます。…で、なんなんすか…禊って。絶対ヤバいこと考えてますよね。すごく楽しそうですよね。七藤くんをどうする気ですか。怖すぎです。

    • 0
  7. ネタバレ コメントを表示する

    えっ、つつつつ椿くんはアレかな、いいいいいつ、筋トレしてるの?今までそんなシーン無かったけど、筋トレなんかしなくても生まれつきそこまでバッキバキに仕上がってるの?そこがモンスターたる所以なの?(新しいカラー表紙に動転してあらぬことを質問するおばさん)
    キャー!なんて夢を!キャー!兜くんが攻めてる!椿くんが引いてる!キャー!寝汗!
    からの、登校前の朝の運動。2人ぶん投げた後の困惑の表情。青筋ピキピキするくらい悩んでます。ここ、とても好きなシーンです。すごく自然だから。BLの原点に一度立ち返るとでも言いましょうか、ノンケの15才の男の子が、同性からの接触に何とも言いようのない初めての感情を持ってしまった時の困惑を、真正面からナチュラルに描いてる。数多のBLに同じような困惑の描写は沢山あるんですが、これは明らかに性に目覚める前、恋とは何かを知る前の、まっさらの15才の少年の困惑なので、そこにセクシーなものが微塵もないのがいいなあと。15才の少年が使うであろう範囲の語彙だけでこれ以上ないほどうまく説明出来てる。この無駄にフェロモン放出してるセクシーモンスターが、それに悩むってのが新鮮!良き!めっちゃ良き!
    さて、七藤くんさっそく髪型変えてきました。すきぴモンスター、ちゃんとほめてる。
    あらやだ、七藤くんたらそんなお願いを…これは兜くん黙ってられませんよ。なのにモンスター、この野郎…!いや、モンスター悪く無いんだよ。名前呼びを拒否する理由、一個もないんだよ。1秒も躊躇しないのも当然だよな。当然なんだけど、兜くんの気持ちが、もう、理屈じゃないのよね!頭でわかってても、我慢出来ないのよね!嫌なのよね!ダメよね!絶対ダメよそんなもん!じぇらじぇら大爆発!

    • 0
  8. ネタバレ コメントを表示する

    椿くんよ…それは…それは、兜くん以外の子に、髪かきあげて、頭ポン。はアカン。絶対やったらアカンやつ。やられた相手がキュン死にするヤツ。兜くんが泣きそうになるヤツ。
    いや、わかる。わかるよ。兜くんが椿くんがしてくれて嬉しかったのと全く同じことを、七藤くんにしてあげてるだけなのよね。(兜ママ発祥の、恐るべき愛の連鎖)
    そして何気に教室の女子トーク、しれーっとした顔で椿くんたらしっかり聞いてたのかしら?ゼーゼー言ってる七藤くんを窓からじっと見てて、そう思ったのかしら?
    わかる。わかるが、天然が過ぎるぞ。
    兜くんの顔に、きーづーけーよー!!この国定天然記念モンスターよう!!ホント、天然ほどタチの悪いモンはないんだよ!
    いやもう、ここにもし兜ママがいたら、兜くんを力一杯抱きしめてあげて欲しいね。
    今回のベストショットは、もちろん、先日椿くんにのしかかってこられた兜くんからのターン。燃え上がる深夜のお返し。

    • 1
  9. ネタバレ コメントを表示する

    おお…読者ウハウハの冒頭…
    兜くんの方だけが意識しちゃって、急接近されると顔赤くなってドキドキしてるとこが良いですね。モンスターの方はまだまだ通常運転です。無邪気なモンです。だからふつーにこんなことできるのよね。一度意識しちゃったらオメー、大変なんだぞモンスター。人間の感情の中で、一番厄介で一番ヤバくて一番甘いヤツに完全に脳をやられるからな、今のうちにせいぜい兜いじめて楽しんでるがいい。
    こんなふうにじゃれあえる相手、椿くんの方はきっと今まで誰もいなかったから…よかったなあモンスター…なんか物凄い笑顔だけどな。楽しそうで何よりだ。物凄いけどな。
    お、七藤くんの「地獄」が見えてきました。そうですよ、そこから逃げて正解です。避難所があって何よりです。
    って、モンスターに急接近してお肉を与えて餌付けするだけならまだしも、んまあ…確かにこれは許せない。
    兜くん、じぇらじぇら発動か。教室で放電か。
    おう、イビツくん。ナイス。
    ちなみに今回のベストショットは、床にめり込んでぷんぷんする兜くんです。何度見てもかわゆいです。

    • 1
  10. ネタバレ コメントを表示する

    誰もが言える言葉ではありません。
    自分が辛かったぶん、相手の辛さや痛みを慮ることができる椿くんではあったでしょう。しかし、そこから更に、兜くんとの出会いのおかげで、七藤くんに手を差し伸べるまでの人になったのだ、と私は思います。
    最後の兜くんへ向けた笑顔が、この笑顔がな。
    はー、私の心臓も鷲掴みですよ。おばさんもう動悸・息切れが止まりませんよ。救心飲まないと。
    切ないですね。
    「そんなに想いあってもさ 片方死んじゃってるんだろ?」
    イビツくんの言葉が重低音のように、この恋の深い底の方でいつも響いているんだけれど、
    生きてても死んでてももうどっちでもいいとまで思う、2人の出会い。
    ゴーストとモンスターの恋は、このあと一体どうなるのでしょう。

    • 0