5.0
時代性と普遍性
ネット配信を利用した愉快犯による劇場型の犯行、という極めて現代的な舞台装置だが、核のところにあったのは、時代性などとは無縁の、人間の普遍的な強さや美しさみたいなものだった。
時代に乗っかって始まり、時代に左右されない核心にたどり着く。
その返し技があまりに綺麗に決まりすぎていて、ちょっとムカつくほど感心した。
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ネット配信を利用した愉快犯による劇場型の犯行、という極めて現代的な舞台装置だが、核のところにあったのは、時代性などとは無縁の、人間の普遍的な強さや美しさみたいなものだった。
時代に乗っかって始まり、時代に左右されない核心にたどり着く。
その返し技があまりに綺麗に決まりすぎていて、ちょっとムカつくほど感心した。
ネットを使った犯罪予告
いかにも現代的な設定の
背景にあるものは、悲しすぎる
人間の物語でした。
当時最先端のネットの技術を
駆使した犯罪の手口が明らかに
されていく様は、非常に勉強に
なります!
明日食べるものもなく、
学校にも行けないことは「ない」
はずの日本の社会に、実は
結構転がっている悲しい現実。
それをうまくマンガで表現してくれた
作者に、感謝したくなります。
悲しいけど、ためになります!
暇があったので昔の読み終えていた作品を読み返していました。
何度見ても面白い。
頭のいい主人公。
ピュアな仲間たち。
社会のゴミの様にある‘‘イザコザ”をカモフラージュにして真にやり遂げたい事を完結させる。
そこには、彼の信念と悲しみが隠されていました。
最後は、凄く悲しい結末でしたがみんな報われていたかなと。
キッカケは、偶然だったのかもしれません。
でもそこには『必要』もあったのだと。。そう思いました。
だいぶ前に映画を観てからの原作読破です。同作者様の『マンホール』が面白かったので、オチはわかってるんだけど原作読んでみたらやっぱりおもしろい!なんか新聞男にシンパシー感じちゃう事もしばしばで、我ながらやばいと思いました。(特にシーガーディアンのとことか)ひょろとのやりとりは泣けました。ゲイツの用意周到かつ悲劇的なシナリオは秀逸でしたね。でもああいう最期しか選べなかったのは悲しいです。
世の中に対する怒り、不満、やるせない気持ち等がとても同感できました。
主人公ほどではないけれど同じような気持ちで生活しているので、この作品で代弁してもらったような気持ちになりました。主人公達はもっと壮絶な経験をしているので、自分の経験など本当にたいした事ないですがそれでも自分と同じ考えの人がいた!と思えたことがちょっと嬉しかったです。
前情報などなく、なーんとなく読み始めて、ハマってしまいました!
サスペンスとしても面白いですが、人間心理の描写が丁寧に描かれていて、次が読みたくなります!!
人を傷つけることはいけないけれど、でも誰が加害者なのか、わからなくなります。社会の縮図がここに!
ただのサイコパスの話かと思いきや、まさかのラストが待っていましたね!
最初はネット用語の解説ばかりでだらだらとした印象だったのですが、途中からテンポよく進むようになり、一気に読んでしまいました。
現代らしい事件と動機に、共感する部分も多くありました。
インターネットで私刑を配信する、予告犯シンブンシの物語。私刑の内容が結構読んでいてきついですが、おもしろいです。
しかも、最後のどんでん返しが!!そういうことだったのか!!っていうのがすごいです。人を思えばこその行動に、切なくなります。
最初はただのサイコパスの犯罪の話かとおもったけど当然そんなことはなく、話が進むにつれてどんどん引き込まれてしまった。
まあ犯罪を起こすきっかけになった事件についてはいろいろ「あれ?」って思うとこもあるけど…
正しいことではないのは分かっているのに、今自分はこうするしかないという、覚悟を持ってもがき苦しむ決して軽率ではない決意が切ない作品。
どうか心が解放される時がやってきますようにと祈りながら読んでいます。