【ネタバレあり】先見の井戸のレビューと感想

まあまあ

短編集
時代的には第一次対戦前くらいの、どこかのアジアの設定が多いです。
東南アジアっぽかったり、中央アジアっぽかったり、東アジアっぽかったり…
教訓めいた話もありますし、面白かったです。

中国版昔話

表題作の先見の井戸では、3人の娘が欲求を抑えられず、自分の未来の結婚相手が映るという井戸を覗いて、2人は後に井戸に映った相手と結婚し幸せを手にするが、1人は醜い豚の顔をした男が映り、後にその男と出会って殺してしまうが、その男の素顔が実は…という、何とも救いのない話でした。
未来の事なんて知らない方が幸せだという教訓なのかと思わされる作品でした。

訓話っぽい

先見の井戸見ると、断片的な情報から想像して必要以上に怖がってしまうことのリスクが心当たりあるわーってなる。

さすが竹崎先生の作品、面白かった☆
シンプルなようで、昔話のようなためになる内容
自分が好きか嫌いかで、同じ事でも快にも不快にも変わる
気付くか気付かないかで、人生は別物になる

昔ばなしのような

昔ばなしなんですけど。
覗いてはいけないと言われれば覗きたくなる。
自分の身代わりで生贄になった娘が、財宝を手に入れたら欲に目がくらんで「私が本物です」と言って出ていき、命も落とし村も水没させられる…等
今も昔も、正直に生きていても報われないことって多いけど、やっぱりズルや嘘はいけないよという、ちょっと怖いけど教訓になるお話ばかりです。

ホラー

ホラーは苦手でしたが
読み始めると面白くて
苦手を克服できそうです
ただ、お顔がみんな同じに見えました

因果応報

清純な女の子を騙して悪巧みを謀ってもやがて裁きが下されるパターンのお話。こう言う怖い話が戒めになって今の時代に伝えていくといいです。

グリム童話のような

寓話の詰め合わせという形式。
子供の頃に慣れ親しんだ、どこか懐かしさを感じるストーリー。
日々を一生懸命生きていても不条理に悲しい気持ちになることも多いですが、
読んでいると日々丹精に生きていこうと思わせてくれる気がします。

ちょっと

作家さん買いです。
先見の目を持っていたら、命を落とさずに済んだものの、それってなかなか難しいとこもある。。。

確かに…未来なんか分からない方が良いんだろうなあ。豚山人が呪いだったとは。見かけだけで判断した主人公が浅はかだったね。