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「裏の顔」の裏の意味
ワンナイトラブから始まるシンデレラストーリーって、よくあるシチュだけれど、その中でもこのお話は、特別にお伽話。一晩で、秀二が真白に惚れた理由もあまりよく分からないし(カラダの相性が、よすぎた?!)、真白を探し出すまでの3年間、誰とも付き合っていないって、ホントのほんと?女子にとって、そんなに都合のよい話、そうそう転がっているもんぢゃありません。
都合がいいっていえば、御曹司につきものの、横恋慕するお邪魔虫女と親の決めた婚約者風勘違い女、今作では二人とも登場しますが、ほぼあっという間に退場します。まあ、ヒロインをモヤモヤさせ、二人の愛を深めさせるという意味では、必要なキャラたちだったのかもしれませんが、これもまた都合のいい話。
御曹司長谷川秀二の「裏の顔」とは、もちろん真白と二人でいるときだけに見せる、強引な俺様的顔。真白に鍵付き首輪(チョーカー)を着けるあたり、Sっ気臭ぷんぷん?!でも、実際にSM愛好者というわけではないし、チョーカーの紐は鋏で切ろうと思えば、いつでも切ることができる程度。葛藤しつつも、結局チョーカーを外さなかったのは、真白の選択だよね。
ワンナイトラブの相手を3年間も探し続け、その間他の女性と関係をもたず、愛の言葉を刻印したロックモチーフのチョーカーを真白に身に付けさせた秀二…とんでもなくロマンチストだと思いませんか?極上御曹司の裏の顔、実は、一途に恋する純情男子の顔が隠れていました。
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