みんなのレビューと感想「娘がいじめをしていました」(ネタバレ非表示)(3ページ目)

  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:5.000 5.0

    新たないじめの火種

    ネタバレ レビューを表示する

    私はいじめに遭っていました。
    ただ、乗り越えもしたのでいじめっこを恨む気持ちを持たずに生きてる人間なのですがその視点からの感想です。

    この漫画は良い漫画だと思いました。
    もちろん気持ちの良いものではなく、むしろゾッとする後味の悪いものです。

    いじめを題材にしたものは被害者視点のものが多く、世の中に上がる声も同様です。
    そんな中加害者の親という視点で描かれたものは非常にレアで、よりいじめ問題を深く考えさせられるものになったのではと思います。
    しかもSNSで拡散されて一気に炎上したり知らない人間から危害を加えられるという今時の怖さも盛り込まれたり、第三者たちの正義を振り翳した暴走もリアルでした。

    主犯を1人潰せばそれで良いのか?
    犯人を叩けば解決か?

    今の世の中を見てると、いじめも問題ですが子供の過ちにも容赦なく鉄槌を下し人生を破壊するレベルの制裁を世界中の大人達が与える「正義感」に恐ろしさを感じてます。

    「自分の子はやっていないと言えるのか?」

    いじめっこだからみんなでよってたかって家族もろとも人生破壊してもいい。

    ダメなやつだからやっていい。

    終わらないいじめの仕組みが見えたように思います。

    私は個人的に子供のいじめは大人の真似事でもあると思っているので、この話の終盤の大人たちの畳み掛けるような正義の鉄槌の嵐に、いじめがなくならない真実を見たように思いました。

    大人たちは軽い気持ちで人の悪口や批判を子供に聞かすけれど、それを見て真似る子供は未熟なため匙加減が分かりません。

    それにしてもネット社会、恐ろしい世の中になったもんだなと。

    明日は我が身かもしれませんね。
    この世は地獄絵図、です笑

    加害者への制裁よりも、なにがいじめを生むのか。
    大人たちが目を背けてるところに答えがあるのかもしれません。

    • 4
  2. 評価:5.000 5.0

    正解ってあるんでしょうか

    私の息子は軽度の障害があります。小学校から中学校に上がる時、市内でも1学年10クラス以上になるマンモス校に行くことになりました。学校に行く前に、息子と見学に行った際 私は息子のことを校長先生と教頭先生と主任先生に話をして、認識してもらい 息子は学校に通い始めました。
    ある日、息子に持たせていた毛糸の手袋の指の部分がちぎれていました。1日で破れた手袋を見て 息子に尋ねたところ ジャンバーのポケットに入れてたんだけど...どこかで引っ掛けちゃったのかなぁ...と首をひねりながら不思議そうにゆう息子を見て「怪我は無い?百均で買った手袋だから仕方ないね^^;」と言って次の日新しい手袋を持たせました。
    どうせすぐ破ったり無くしたりするだろうと 買う時に3足買いました。2日目に手袋見せてもらった時、心臓が「バクンッ」と大きな音を立てて締め付けられるくらい痛みました。手袋は明らかにハサミで切られたようなあとがありました。その日は息子に普通に接して 次の日新しい手袋を持たせ、帰ってきた時にまた見せてもらうと吐き気がしました、指の部分は切られてなくなっていました。一晩色んなことを考え泣き明かし、次の日に2日目と3日目の手袋を持って学校に行き、先生に見せて話をするとその日のうちに緊急父母会が開かれました。私は集まっていただいた保護者の方と 早い対応をして頂いた先生にお礼を伝え、「私は犯人探しをしたい訳じゃありません。最初この手袋を見た時 胸が引き裂かれるような気持ちになりました。一晩どんな状況で手袋を切り裂かれたのか...羽交い締めにされて「やめて」と泣き叫んでる目の前でされたのか...そんなこと考えただけで涙が止まりませんでした。ひとしきり泣いたあと、ふと考えたんです。逆の立場だったら...した側でなくされた側だったら...そう考えたらいてもたってもいられませんでした。された側もした側も一生心に傷が残る。うちの子に限って...ではなく、実際問題こうゆうことがあるんだ ということを今1度私を含め皆さんで認識し子供達と向き合うことが必要だということを伝えたかったんです」と話をしました。それ以降ピタッと収まりました。うちの場合、先生にも父母の皆さんにも恵まれてたなと思います。この本は他人事ではありません。ものすごく深い問題が詰め込まれているお話だなと思いました。

    by massaRa
    • 4
  3. 評価:4.000 4.0

    心が痛くなりました。

    ネタバレ レビューを表示する

    本当にリアル過ぎて、心が痛みました。
    うちもまさに、愛ちゃんの家庭になってしまいました。
    相手に怪我はさせていないけれど、うちの娘とのトラブルで、相手方が泣いていたという知人情報に激怒したお母さんから、直接、怒りの電話があり本当に驚きました。
    うちはたまたま連絡先を知っていた為、かかってきたのだと思います。

    娘に話を聞くと、実際はその場に複数人いて、相手のお母さんが言われた内容についても別の子のやった行動だったそうですが、知人情報を信じ込みうちの娘にだけ怒りの矛先が向けられてしまっていることに、正直戸惑いました。

    でも、いじめは「いじめられた」と感じたらいじめですので、娘に事実確認したあと、謝罪しました。
    学校にも、うちから報告しました。

    その後、うちの娘はなかよしグループから離れました。一緒にいると、いじめられたと言われてしまうからです。
    そうすると、そのなかよしグループだった友だちから悪口を言われるようになりました。

    直接電話が来ていないなかよしグループの保護者たちは、今も学校内で娘がいじめをしていることを知らないと思います。

    私も学生時代にひどいいじめを受けていました。
    主犯格の人のことは今でも許せないし、不幸になればいいと思ってしまいます。

    主人は「我が子がいじめる方より、いじめられる方がマシ」と言いますが、それは違うと思います。

    学校内でおきていることは、保護者は誰も直接見ておらず、子供の言うことを信じる他にありません。
    教育現場に、担任だけでなく、専門家を複数人配置して見回りをするなど、もっと大人の目を増やして欲しいと思います。
    年齢が上がれば上がるほど、子供も隠れて悪事を働く知恵が出て来るので。。。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    NEW
    いじめをする娘を持つ母の気持ち

    ネタバレ レビューを表示する

    いじめをする娘をもつ母の気持ちを
    考えるととても切なく苦しいです。
    母親は実際いじめを受けられていたので
    余計に苦しく、憎いと思います。
    ストーリー読み進めてください。
    オススメです。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    小学校時代に虐められていた者です
    あれからもう10年以上経ちますが、未だに加害者が憎いし嫌いだし消えてほしいという思いが強いです
    もし自分の子どもがいじめをするような事があれば、私は絶対に許せません
    加害児童のお母さん、子どもを気持ち悪いと言いながらも事故後に心配しててとても偉いなと思いました
    私ならきっと、もうそのまま…んでたらよかったのに、と言ってしまうので

    by
    • 5
  6. 評価:4.000 4.0

    醜い大人、美しい覚悟

    ネタバレ レビューを表示する

    漫画として好きになれたわけではなかった。
    だが、いじめを題材にした中で、これほど誠実な作品には出会ったことがなかった。

    いじめが漫画の中で扱われる場合、誤解を恐れずに言えば、それは基本的にエンタメの道具である。
    過酷ないじめからの苛烈な復讐からのカタルシス。
    まあ、それはそれでいい。
    いじめをエンタメだなんて、不謹慎な!というポリコレ派の怒号が聞こえてきそうだが、そんなこと言ったら、ほとんどのミステリは殺_人エンタメだっつーの。

    この漫画は、そういう作品群とは決定的に袂を分かつ。
    本作は作品の中でほとんど何も解決しないし、いじめの被害者と加害者、どちらの味方もしない。
    「いじめられる側の味方」にならなければ、エンタメとしてのいじめ作品は描けない。

    加害者の親、被害者の親、どちらもムカつく、という非難はよくわかる。
    加害者の母親は自身がいじめられた過去から娘への嫌悪感を抑えられず、娘と向き合えない。
    被害者の母親は娘が不登校になったことから加害者への恨みを募らせ、歪んだ復讐心から暴走していく。
    父親たちはどちらも役に立たない。
    教師はもっと役に立たない。
    おいおい大人たち、しっかりしろや、と。
    それは、そうなんだけど。
    いじめを外から眺めている限りにおいて立派なことが言える大人たちも、自分の子どもが被害者に、あるいは加害者になったとき、それほど立派ではいられないのではなかろうか?
    本作が示したかったのは、いじめに直面したときに多くの大人たちが持ち得る弱さであり、醜さなのだと思う。
    その中で、被害者の母親が最後に辿り着く「自分の子どもが絶対に加害者にならないと言い切れるのか?」という気づきは、とても残酷で、でも、素晴らしい。

    犯罪を巡る論議になる度に、必ず見る意見がある。
    「自分の家族が被害者になっても、同じことが言えるのか!」というやつである。
    これ以上ない正論だが、私はその意見が嫌いだ。
    わかりやすいし、破壊力があるが、想像力を停止して反論を封じるだけのずるい意見だと思うからだ。

    悲観的な物言いになるが、いじめがなくなることは多分ない。
    悲しいことに、解決策もないのかもしれない。
    だだ少なくとも、被害者を、そして加害者を、真摯に見つめることによってしか何かが始まることはないのだと、本作から感じたのはそんな覚悟だったし、その覚悟を、私はとても美しいと思った。

    by roka
    • 4
  7. 評価:5.000 5.0

    是非、親御さんには読んでもらいたい

    親御さんからの目線で書かれた作品です。僕自身もいじめられていた時期がありました。また、他人がいじめをしていたのを目撃していた時期もありました。はっきり言って、学校側の現在の体制ではケアすることが限界です。無償かとかそんな話ではなく、第三者の監視体制など政治家には本当の意味で動いてもらいたいです。いつの時代でもいじめはなくなりません。今回のコロナ渦中で非常に強く思いました。よってたかって悪人を見つけた瞬間に全員で悪人を縛り上げるという光景を。一番たちが悪いのは自分が正しいと思ったときに正義を振りかざす人たちです。

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    考えさせられました

    ネタバレ レビューを表示する

    短編の物語ですが、児を持つ親としてとても深く考えさせられました。
    今の時代だからこそ、虐めが子ども同士でとどまらず、SNS等を介して日本中、世界中にあっという間に広まってしまう危うさや、親が子供を守りたいその一心ではやまってしまう危うさ、子供の心そっちのけになってしまう環境…どれも自分たちの日常に起こりうる内容だと思います。
    どれをとっても正解もないし、ハッピーエンドで終われるものではなく、一つのボタンの掛け違いが大きなミゾを作ってしまう怖さの臨場感をこの物語から得られました。
    子ども同士のちょっとしたイタズラが二つの家族だけでなく学校全体を巻き込んで、はたまたネットにまで広がってしまった情報により、余計な事件までて招いてしまう恐ろしさ… 決して「我が家は関係ないな」とは言えない物語でした⁠(⁠ ̄⁠ヘ⁠ ̄⁠)⁠

    • 3
  9. 評価:5.000 5.0

    まさに私も今娘がいじめられ、悩んでいました。
    同じ部活の子が複数人で娘1人を仲間外れにして、娘は部活にいけなくなりました。
    学校にも行きにくくなり、数ヶ月経ちましたが解決しないまま。
    学校側にはもちろん話しましたが、仲間外れはいけない事だけど双方悪い部分はあったと思うからお互い歩み寄りましょうとのこと。
    結局加害者側からの謝罪は一切なく、いまだに娘の悪口を言っているそうです。
    その子達は別の友人にも、ある事ない事娘の悪い噂を広げ、それを信じた子達からの無視や陰口に悩まされています。

    この漫画でもあるように、主になっている子だけでなく周りで一緒になってやっている子達も加害者です。
    誰か1人でも疑問に思う子、おかしいと思える子がいたら違っていたと思います。

    親も、子供同士の事だから…。で済ませて良い事とそうじゃない事がある事を知るべきだと思います。
    自殺や事件になってから騒いだり反省するような事だけは無くなってほしいと思います。

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    どちらも

    ネタバレ レビューを表示する

    いいお題だと思います。でも、ちゃんと子どもがしたことを悩み苦しみながら、叱ったり褒めたりできるご両親なら、そんなにイジメっ子にはならないかもな、と思いました。私が知る限りイジメっ子の家庭は崩壊気味で、離婚したところばかり。イジメっ子も苦しいのかもしれません。誰かを攻撃しなければ生きていけないのかもしれません。だとしたら保護しカウンセリングを受けさせるべき。人を傷つけて平気でいられる段階で、人として正しくない。どちらも救ってあげたいと私は思います。

    • 2
全ての内容:全ての評価 21 - 30件目/全646件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー