5.0
胸が痛くなりました。
無料分までまず一気に読みました。
最初の主人公は何故毒母の言いなりなんだろう。
大学進学も先生が残念がるくらい成績優秀で奨学金制度も教えて貰えたのに。
地方ゆえに車がなければ近場の非正規でしか仕事はなく、満足な給料しか貰えないのに、それすら母親に取り上げられ二万円の小遣いだけ与えられ
職場の飲み会にも行かれない。
せっかく良い友達が出来て自分の生活がおかしい、と気づいて母に反論する勇気までは持てたのに、そもそも勤務先に給与振込の銀行変えて貰えば良いだけなのに?とも思いました。
でも、彼女がそんな発想の転換すら出来ないのはこの毒母の全支配が生活の全てだったからなんですね。
娘が風俗の仕事をはじめたと知り止めるどころかならばもっとお金を家にいれろ、の言葉と友人の後おしでようやく主人公は母から逃げる決断をします。
ラストはちょっと現実離れしたメルヘンのようですが、洗脳が解けた今、そして良き友と一緒にいくらでも未来を切り拓く事が出来ると思いました。
二つ目の主人公は弟である長男だけが優遇され、初回の主人公とは違い奨学金制度を使ってなんとか大学には進学できますが、奨学金の一部を家にとられそれは弟への贅沢品に化けます。
こちらは風俗ではなく水商売ですが、幸い人に恵まれ、大学でも良い友人に恵まれ、家を飛びだし自立への道を歩みます。
両親に長男だからの理由で溺愛されていた弟が、姉の理不尽な扱いによって自分が優遇されていた事を知り両親に半坡するまともな中学生であることが救いでした。
将来この弟が果たしてこんな両親に感謝しながら成人するだろうかと正直両親が弟に見放される未来を想像してしまいました。
タイトルは貧困女子ですが、この二話は毒親たちにより貧困にさせられている女子たちですね。
漫画なのでどちらも明るい未来へ向かうラストになっていますが、現実にもこんな女子たちがいるのかもと思うと胸が痛いです。
- 4