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自己中を探せ!
ざっくりまとめると、身元を隠して(そんなこと、できるんかーい)、親の会社とは違う会社に就職した社長令嬢と御曹司の、テッパンあるある物語です。物語もあるあるだけれど、登場人物もあるある、そして、ほぼほぼ全員ワガママ、なのに続きが気になって、結局最後まで読まされてしまう…そんな印象の作品です。そこで、あるあるわがまま人物を数え上げてみたのですが…
①ヒーローの父親の会社、森ホールディングスの白瀬常務…ヒロイン千速を、娘の立場を脅かす存在と勝手に敵認定、千速をあばずれ呼ばわりしたイタやつ(それも2回も!)同じ相手に、同じ失敗を2回もやっちゃうなんて、学ばないおじさんです。こんなんが常務で、大丈夫か?森ホールディングス。
②白瀬常務の娘美月‥思考回路が父親そっくりのマウント女
③総務の笹川望…千速と瑞穂が勤める桜井コーポレーションの専務の姪。勝手に千速を敵認定の公私混同娘。
④笹川専務…公私混同娘の伯父で、やっぱり公私混同モラルレスおじさん。専務がこうぢゃ、この会社も危険?
⑤数多のセクハラ男、やっかみモブ女子たち…メンタル強めの千速と瑞穂にとっては、もはや烏合の衆…。
⑥千速と瑞穂…あんたたちも我儘じゃろ!特に瑞穂、どーせ自分んとこの会社を継ぐのなら、初めっから自分のとこに入社せい!社員一人を一人前にするのに、一体どれだけ投資が必要か、分かってんのかい?
ということで、主役でさえ自己中に感じてしまうこのお話、だからこそ、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」の如く、悪い奴らをバッサバッサと薙ぎ倒していく千速と瑞穂のゴールデンコンビの活躍は痛快です。ちょっと出来過ぎの感もありますが、そこは11話完結ということで、ご容赦を。
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