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悪女が転生して反省し、3年を優しく過ごす
彼女は前世、やりたい放題・わがまま放題の悪女だった。皇太子の婚約者としての地位から、平民や位の低いものを馬鹿にし、皇太子にも疎まれ始めていたのだ。そして、皇太子から婚約破棄を言い渡され、修道院へ行かされる中、暴漢達にやられてしまう。
目を覚ますと3年前、しかも自分が一番魔力が高かったので余計に高飛車になっていたのだが、昔に戻った途端魔力をすべて失っていた。彼女は何にも魔力を使えない自分が皇太子妃になることは、国のためにもならないと考え、皇太子に婚約破棄を願い出る。
しかし、優しさやちょっとした侍女たちに感謝の念を抱くようになった彼女を見て、皇太子は彼女を婚約者のままでいさせる。彼女の変わり様にも驚いていた皇太子だったが、彼女に裏表なく話をしている日常に幸せを覚えてしまう。
彼女はこのあと、聖女様が現れ皇太子が結ばれることを前世で知っているが…。
自分を必要としてくれる皇太子と、自分の周りにはこんな素晴らしい愛が溢れていたことに気づいている。その切なさが素晴らしい。
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