5.0
ネタばらしは控え目に。
72話まで読みました。漫画事情には本当に疎いのだけど、30年前くらいのヤンジャンを回想するとその進化ぶりに隔世の感があります。
ともあれ、鉄板の設定に、特に異世界学園モノに異を唱え続けてきた(かなり小さい声で。要約すれば、実力に雲泥の差のある平民の生徒を貴族だらけの学園へ放り込むことで起こる摩擦は実力差に比例してつまらないものに陥る)ボクにとってこの作品は本来なら敬遠すべき一つとなりうるはずでした。
結論を下すにはまだ早い、そう思いながらズルズルと、なんて言ったら嫌々読んでるように取られかねないけど、本当に正直、続話が入荷される度に若干の迷いと共に結局購入を繰り返してきました。
ボクの主張するパワーバランス的には既に壊滅状態と言えるのだけど、ここまで読み進めてみるともはや学園の枠なんて大きく逸脱しており、ルウとレナがいなかったらいつ中退してもおかしくない状況です。それほど住む世界が違いすぎる。
なんとか仮面生徒を演じながら『ネームレス』の死運鳥としての任務もこなし、ルウとレナには依存性の強い魔力錬成訓練(ちょっと羨ましい…)を施し、暗黒都市にはびこり始めてるクスリを追ううちに別の組織との闘争が顕著になったり、となんだかんだ言っても面白いんですよね。よっぽど途中で失望させられない限りこのままズルズルと読み続けていく予感しか今のところしません。
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