みんなのレビューと感想「てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~」(ネタバレ非表示)

  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:5.000 5.0

    極上の会話で送る、全く新しい寓話

    日本昔話は異常犯罪の記録であり、昔話に出てくる鬼などの怪物が現代社会でも犯罪を行っている、という設定のもとに、子どもの頃に父親を殺された新米刑事と、怪しい民俗学者が事件を捜査する、というストーリー。

    奇抜な設定だが、単なる「思いつき」とは全く異なり、相当に練られていて、面白かった。
    「瓜子姫」や「鶴の恩返し」など、著名な昔話を題材に、斬新な発想とアプローチで作品として再構築する手腕には舌を巻く。
    作品の屋台骨は、民俗学のリサーチの深さというよりは、解釈の発想力の豊かさに支えられていて、絶対に真似できない。
    「犯人」を捜したり追いつめたりするにも、原典にある「人ならざる存在」の特徴を上手く活かすあたり(例えば天邪鬼は命令に従えない、という性質を利用するとか)、思わず唸った。

    そして、この漫画の何がいいって、会話である。
    作中、主要な登場人物たちはひっきりなしに喋っているが、この会話の軽妙なテンポと、言葉の選択のセンスが絶妙で、素晴らしい。
    殺_人だとか誘_拐だとか、話の筋自体は緊迫したものが主だが、そこを流れる会話はあくまでリズミカルでユーモラスで、本筋を食ってしまうほどの勢いで躍動しながら、しかも全く作品の邪魔をしていない。
    これはちょっと、すごいと思う。

    そうしてさんざんふざけておいて、不意にグッとくる会話がくる。
    「おれにはもう一度会いたい人間も帰りたい場所も時も何一つない。幸せだなおまえは」
    「おまえにもいつかかかならず失いたくないものができる。だから今は誰かの大切な人を救うために全力で力を貸せ」
    何だよこれ。
    ずるいだろこんなの。

    本筋もばっちり面白い上に、極上の会話がそれを彩る、何とも贅沢な漫画。
    これほど会話の魅力を感じさせてくれた漫画というのは、他に「セトウツミ」くらいしか思いつけない。

    by roka
    • 17
  2. 評価:5.000 5.0

    諸星大二郎先生ファンには、ツボだと思う!

    ネタバレ レビューを表示する

    普段はBLばかり読む自分ですが、本作は昔話と事件捜査が融合するミステリーでありまして。
    2021年7月現在、39話まで配信中でまだ続きますが、各章ごとに事件が解決し、切りよく読みやすいかと。(「てっぺんぐらりん」とは昔話の結句だとか。)

    子どもの頃、伝説、お伽噺、わらべ歌…が異界と結び付く、諸星大二郎先生(オススメは『諸怪志異』『妖怪ハンター』)にどっぷり嵌まった身としては、堪らない作品でした!
    同様な諸星先生愛読者の方には、当にツボではないでしょうか。

    しかし、ギャグ漫画でも影を感じる諸星先生の作品(それが特色で魅力の一部でしたが)と大きく違うのは、美形揃いの登場人物たちと、陰惨な事件を扱いながらも基底に流れるユーモラスな明るさで。

    強面堅物な警察官・桃生(表紙右)、金田一みたいな和服の変人大学准教授・太郎(表紙左)がイケメンなだけでなく、何気に仲間の犬井は可愛い童顔ワンコ、猿渡は美人姐御、雉沼はイケオジで…と、それぞれ美形な上に個性的で、会話のやり取りもめっちゃ面白く。

    それもそのはず、作者のキリエ先生は『4分間のマリーゴールド』『江戸モアゼル』も手掛けた、幅の広い画力と描写力をお持ちの方でした。
    (ただし、少しグロテスクな描写もあるので、苦手な方はご注意を。)

    しかし、事件が起こって桃生たちが捜査を開始すると、それ以降は無駄に人が亡くなることはなく、作者さんの優しさや命への思い遣りを感じ、安心して読めると思います。


    試し読みにもあるように、主人公の桃生は少年の時に父親の殺害現場で、犯人が鬼(人ならざる者)であるのを目撃し。
    警察官になり、残虐な事件が鬼の仕業では…と思う桃生は、昔話から鬼種の存在を研究する学者の太郎とタッグを組んで、犯人の鬼種たちを追い詰めていく。

    捜査のヒントや解明に、昔話が生きてくるのが面白く。また、桃生や仲間たちの造形が確りしているので、キャラが生き生きとしていて、思わず引き込まれました。

    桃生の一族は、人に紛れた鬼を見抜く力があり(非常時のみ)、鬼たちが「あの方」と呼ぶ者が父親を弑させた主犯であり、桃生のことも狙っているらしく。
    また、太郎にも鬼を追う理由があるらしく、謎はまだまだ続きます。

    諸星先生の作品の重厚さと比べると、本作はややライトに感じますが、そこが読みやすい良さでもあると思います。
    続きが楽しみです!

    • 8
  3. 評価:5.000 5.0

    昔々あるところに。

    ネタバレ レビューを表示する

    大好きな昔話、おとぎ話が始まる合図の冒頭の一節。
    どんな昔か、舞台設定は何処なんて細かい(?笑)事はうっちゃって貪るように集中して聞いたり読んだり、したなぁ…

    この漫画では、それら昔話に登場する鬼などが、実際に人のフリをした人ならざるものとして存在し、事件をおこしていく。

    取り締まっていくのは、人の皮を被った本来の姿を視る事が出来るという特殊能力を持つ警部と、民俗学に精通し、人ならざるものの存在が在るのを知る一介の教授。

    楽しく読ませて貰いつつ、昔話の本をもキチンと読みたくなってきてしまった。

    捕まった鬼(犯罪者)たちは、刑期を終えたら、また世に放たれてしまうのかな、そうしたら、また同じ事を繰り返す?

    無料分だけでは到底知り得ない、
    続きをユックリ読んでいきたいと思います。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    楽しい🎵

    昔話と掲示物が漫画の題材になるなんて、想像もつきませんでしたが、試し読みで面白そうだったので、購入しました。

    昔話といえば、「ももたろう」とか「一寸法師」とかそういったものしか知らなかったのですが、そういう昔話があるのねぇ、、、と思わせる内容です。

    まだまだ、物語が始まったばかりですので、期待値をこめて、5にしました(笑)。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    興味深いストーリー

    『昔ばなし』を猟奇事件に絡ませた異色のストーリー。

    子供の頃に凄惨な場面を目撃した主人公が警察官となり、現在も続く猟奇的な事件の謎を追う...。
    昔ばなしの鬼の仕業と言う教授との今後の動きが気になります。

    絵柄も見やすくストーリーのテンポも良いので、何となく表紙の雰囲気が苦手で避けていた作品でしたが一気に興味がわきました。

    by mikan52
    • 1
  6. 評価:3.000 3.0

    ネタバレ レビューを表示する

    レディコミの本当にあった童話系をだいたい制覇したのでこちらを読んでみました
    童話の犯罪とゆうのが何なのか想像つかなかったのと、レビューが高いからです
    1作しか読んでいませんが、怖い!とにかく怖かったです
    一人でトイレやお風呂に行けない位…
    グロは大丈夫なのですが、オカルトやホラーが大の苦手なのでもうこれ以上読めません
    1作を全部読んだ理由は、オチが気になって逆に作品について考えてしまう事や、最後は以外と軽いとか?とポジティブに考えたからです
    主人公達の会話はノリツッコミしたり笑わせる分、鬼の登場シーンは上手に恐ろしく描かれてます
    直視せずに読み進めたコマもありました
    オカルトやホラーのジャンルにしてもいいんじゃない?そうしたら絶対読まなかったのに…
    と1作しか読んでないくせして個人的に思っています

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    早く続きが見たい〜

    まだ13話までしかなかった〜
    これからって時に…
    一気読みしたかったです。

    面白いけど、これからもっと面白くなりそうな予感!
    日本昔話は確かに残虐な事件を元にしてるのかな?今までの事件も似たようなものありますもんね〜

    これからも桃太郎の仲間が増えてくるのかな〜☆
    更新楽しみにしています!!

    by 匿名希望
    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    すごく面白い

    ネタバレ レビューを表示する

    昔話が実際にあった異常な犯罪録っていう設定に先ずビックリしました。ミステリーや民俗学が好きな人にはたまりません。

    てっぺんぐらりん、がめでたしめでたしの意味なのが分かってスッキリしました。

    by 匿名希望
    • 4
  9. 評価:4.000 4.0

    なかなかに面白い!現代犯罪と昔話

    誰にとっても馴染みのある昔話の鬼や登場キャラが、むごい現代犯罪の犯罪者とは、読んでいてその角度が面白い!
    どこか、なるほどと納得できる要素もあるので、不思議。
    まだ数話しか読んでないですが、行けるとこまで読んでみたい。
    話の終結は、想像できないけれど。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    大好きなだけに最後が残念

    ストーリーも面白いし、何よりキャラクターが皆魅力的で大好きになりました。だからこそずっと続いて欲しかった気持ちもあるし、最後の急にバタバタ畳んだ感じがとても残念です。キリエ先生の作品は「4分間のマリーゴールド」も、心の深い所でキュンとします。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全69件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー