5.0
王道少女漫画
姉が持っていた砂の城を盗み読みした子供の頃。
まだまだ、心の機微などは分からない年ながら一巻目。ナタリーとパパ・フランシスのエピソードから号泣したのを覚えています。
それから何度も何度も年取ることに泣きたくなれば読む物語です。
残されたフランシスのその後の話が読みたい。といまだに思います。
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姉が持っていた砂の城を盗み読みした子供の頃。
まだまだ、心の機微などは分からない年ながら一巻目。ナタリーとパパ・フランシスのエピソードから号泣したのを覚えています。
それから何度も何度も年取ることに泣きたくなれば読む物語です。
残されたフランシスのその後の話が読みたい。といまだに思います。
一条ゆかり先生のファンです。ナタリーとフランシスは小さい頃から一緒に育ち運命の赤い糸で結ばれていた2人だったのに…心中でフランシスが記憶喪失にならなければ…生きていると信じて探した最愛の人に妻子がいて事故で亡くなり自殺した妻と一緒に埋葬されるシーンがナタリーの気持ちを思うと胸が引き裂かれそうで泣いてしまいました。
ものすごい早さでいろいろなことが起きる序盤で心を鷲掴みにされてしまいました。
いやもう最後まで読むしかない。
あそこでフランシスがあの子と出掛けなければ…。
ナタリーも幸せだったかもしれないな、なんて今でも漠然と思ったりします。
これが「りぼん」に載っていたということに、まず驚き。「コーラス」レベルの作品です。全然覚えていないのは、難しすぎて読んでなかったのかもしれません。親世代を狙った作品だったのでしょうか?しかし、名作です。一条先生は、苛つく女を描かせたら日本一ではないでしょうか。天才!
泣ける・・・。何なんですか。このフランス映画のようなノリは・・・。想い合っているのに、結ばれない。側にいるのに、満たされない。『りぼん』にこんな大人っぽい漫画が連載されていたなんて、驚き!数え切れないくらい「ナタリー!!」の叫び声が作中に響きます(笑)。
純愛悲恋ものです。
親世代の少女マンガの王道のように見えて
子ども向けでここまで悲劇って珍しいのでは?と思うほど悲しい話ですが、
余計なことを考えない子どもの多感な時期にこれを読むからこそ揺さぶられるのかなぁーと思ったり。
小学生の時に読んでから、この作品は今でもずっと私の中では名作です。運命に振り回されながらも、一途な想いを貫く主人公の姿が、とても痛々しく、そして切なく伝わってきます。この作品を読んで、主人公が最終的に幸せだったのかどうか、個人の受けとめ方で分かれるかもしれませんが、私個人としては、主人公の生き方が、とても羨ましく思えました。
リアルに『りぼん』で読みました。毎月発売日に本屋さんへ走ったことを思い出しました。
今考えると年の差カップルのナタリーとフランツ。あの時代、一条先生はよくこんな作品をりぼんに書いたもんだ、と。私より30過ぎの母がはまりまくっていたわけです。時代を感じます。
当時、子供でリアルタイムで読んでいたので、とても懐かしいです。今読むと、随分と強引なストーリーですけど笑
でも、一条ゆかり先生の描く美の世界、たまらないですね。麗しすぎて。ナタリー、フランシス、本当に美男美女。結末はやはり悲しくて切なかったです。
読んでいてただ切なく悲しい気持ちになります。どうしてこうすれ違うんだろう、なぜ好きな人と一緒に居る事が出来ないのか…、物語に引き込まれて胸の奥が痛いくらいです。自分自身がナタリーになったような、そんな錯覚まで起こしてしまうくらい入り込んで読んでしまいました。最後まで飲んでみたいです。