5.0
不朽の名作
子供の頃読みました。今読み返しても全く色褪せない。絵柄は古いと感じる人はいるかもしれない。しかし描かれているものは耽美的で、もはや文学と言っても良い。描かれているものが普遍的であるがゆえに、絵柄が古くなろうとも、永遠に読み継がれる価値のある作品。
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子供の頃読みました。今読み返しても全く色褪せない。絵柄は古いと感じる人はいるかもしれない。しかし描かれているものは耽美的で、もはや文学と言っても良い。描かれているものが普遍的であるがゆえに、絵柄が古くなろうとも、永遠に読み継がれる価値のある作品。
ユーリがもう少し自分自身に寛容であったなら、トーマも命を落とさなくてもよかったのではないだろうか。
ユーリのように精神を高めようとすることは尊いことだけれども、人は神ではないのだから、自分自身の弱い心を受け入れることで、皆が楽になれる。
昔から大ファンの話です。今でも色あせない話し。怖いけれど、面白い。昔の外国を感じさせる寄宿舎の話。blの部類に入るような、入らないような、神秘的な雰囲気ががただ寄っている所が素敵。
エドガーとアランが見逃せない話しです。
思春期の少年たちの、繊細すぎる愛の世界が描かれています。
単なる青春ものとしてはヘビーすぎるかもしれませんが、子どもたちがいつか考えないとはいけない人生とか愛とか、そういうものについて考えるきっかけになるようにも思えます。
昔、少しだけよんだことがあったくらいでした。今回初めてじっくり読んでみました。まるで、トーマス・マンの小説を読んでいるかのような読み応えです。当時これが少女マンガのジャンルの中で連載されていたとは本当に驚きです。作者の力量に改めて敬服します
リアルタイムで読んだ時より、大人になってからの方が感慨深い作品です。伏線のストーリーも、のちに他の短編に発展する完成度の高さ。大人でもなく、かといって既に子供ではない時期のヒリヒリした感情が伝わり、こちらにも切なさが移ってきます。
少年愛も知らない子供時代に読んでいたので、かなり難しかったけど、惹かれる作品でした。連載が厳しくて、応援の手紙を出したら、お礼の直筆ハガキが届いて、感激したのを今でも覚えています。
最初の頃、ユーリが理解できなかった。どうして、こんなにかたくななのか、けれど、すべての過去がわかったとき、彼を理解できました。キリスト教にも興味を持てる内容です。青春の頃、この物語に出会えて幸運でした。
絵はさすがに古く感じますが、少女漫画ファンなら読んでおきたい名作です。「少年愛」というと抵抗のある人もいるでしょうが、男女で描かないことで透明感、無償の愛が表現されているように思います。
この名作が電子化…。時代の流れですね。世の中に品格のあるマンガは最近減ったかな、と心配でしたが、電子化のお陰でこうした「古典」も新作も同時に読者の目に触れる時代なんですね。安心しました。