5.0
深い
ハッピーエンドじゃないところがハッピーエンドなのかもしれないと思った。
もんでんさんの作品を読むと欲のままに人を殺めたり、性行為したり、嘘ついたりって生きるために必然というか生きてる証なのだなと深く考えさせられます。
それも後から後から感じます。
どんなに汚くても、どんなに怖い人でも必死に生きてるんだと考えさせられる。
もんでんさん自身どんな人生を生きてきたんだろう。
- 0
ハッピーエンドじゃないところがハッピーエンドなのかもしれないと思った。
もんでんさんの作品を読むと欲のままに人を殺めたり、性行為したり、嘘ついたりって生きるために必然というか生きてる証なのだなと深く考えさせられます。
それも後から後から感じます。
どんなに汚くても、どんなに怖い人でも必死に生きてるんだと考えさせられる。
もんでんさん自身どんな人生を生きてきたんだろう。
もんでんさんの作品が好きで、作家買い!(笑)
戦後の日本を題材にした一本の映画を観ているようで、一気に読み終えてしまいました。
男性主人公のダブルキャストになるのですが、男性が主人公なのに、男性コミックのような荒削りな部分はありません。
若いうわべの恋愛漫画がお好きな方にはオススメしませんが、じっくりと大人の漫画を読み買い方に是非!
戦争中から戦後が舞台の話ですが、現在、裕福で混乱の無い世の中でも、あんな優しい人は無いでしょうね。自分とは何か、自責の念にかられながら、心根に熱い物を持って生きている人が。
生きて行くためにはの究極の選択です。なんとも切なくて、複雑な心境ですが、温かみが残る、とても良い話しでした。
もんでんさんの絵もストーリーも繊細で深くて、大好きです。
もんでん先生はなんといっても上品でありつつ官能的でどこか儚げな絵の美しさに定評がありますが、これはストーリーも素晴らしい!オムニバスで登場する女性たちも魅力的ですが、訳あり臭プンプンの女衒キリオと冷徹な殺し屋裕也の、利害関係の下にひしめくほのかに男色を思わせる危うい関係もいい。腐女子さんも萌えるのではないでしょうか。
もんでんあきこ先生の作品を片っ端から読んでる最中です
その中でも、この作品は秀逸!
時代背景の設定もしっかり胸に迫るものがあり、男の色気と切なさと愛が、読み終わった後もジワジワと感動が続きます
何回も読み直しても感動するのでおススメです。
もんでん先生が描く男は、なんて色っぽいんだろうか‥
その中でも素晴らしい作品
戦争が無ければそれなりの幸せな生活を出来たはずなのに…。
生きて行く為に手っ取り早い選択肢に進まざるを得なかった女性たち。
それを食いものに跋扈する組織が手下を使って女性たちを絡め取って行く。
その悲惨な時代の一部をキリオを通して語った話し。
この少ない話数にしっかり詰め込まれている。
流石もんでん先生。
大好きな作者さんなので読んでみましたが、こちらもとても引き込まれる内容でした。
浮舟を読んで、涙がこぼれそうに…。
この漫画に出てくる場面はあくまでも一部かもしれませんが、生きていくだけで大変だった時代、人々がどんな毎日を送っていたのかがとてもよく伝わってきて色々と考えさせられる作品でした。
戦後の混乱の中、闇の世界に生きるキリオとマスター。キリオを殺したあとのマスターが、キリオが守ったシロを守って命を落とすシーンを見て、二人の悲しい生きざまと絆を感じました。
1つだけ残念とすれば、シロにもう少し惹き付ける魅力があれば良かった。可愛いけれど、これといって飛び抜けた魅力が感じられなかったので、それだけが勿体ない。
どのお話ももんでんさんなら間違いないのですが、今回はまた変わった魅せ方でした。2話目で主人公が死んでしまうのに、そこからがまた、読み応えあり!でした。時間軸の移り変わり、ジゴロの自暴自棄な生き方、実は優しい部分も垣間見えたり。登場人物もみんな丁寧に描かれているので、それぞれの心情を思いながら読めます。
あきこさんは、人たらしを描くのが上手い。一見、苦手そうな人物であっても、気づいた時にはグッと魅力にひきこまれていた