「執拗だった」という言い方はありますが「執拗的だった」というのはちょっと抵抗があります。
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「執拗だった」という言い方はありますが「執拗的だった」というのはちょっと抵抗があります。
栄さんが食べものの美味しさを思い出したこの回がわたしは一番好きです。
もちろん年齢の割に(失礼ながら)初心でいて鷹揚、時に肝の据わったところを見せるいち日さんとこれまた年齢の割には冷静で一見クールに見えるしかしけっこう男気のある周さんとのほのぼのとした夫婦模様もだいすきなのですが。
以前いち日さんの心尽くしのお持たせを悪びれるこ
となくあっさり放してしまった栄さんが衝撃でした。食べ物を美味しくいただけない人は気持ちも荒
んでいるのかなぁと頌子さんに対する態度から感じ
たものです。
それでも頌子さんという無垢で純真な伴侶を得たこ
とは栄さんにとって人生の宝を手にしたに等しいで
しょう。頌子さんの一途な愛情がパサパサに渇いて
いた栄さんの心を潤したのだと思います。
食べ物の美味しさを感じられるようになったのはそ
の象徴ではないでしょうか?
頌子さんの人柄がわたしはとても好きです。良い家
柄に生まれ両親からの愛情を一身に受けて育ちながらも決して我儘お嬢様ではなく、人の好意を素直に
感じられるところ。しかし好いた人の子どもを生み
たいと決意したら身体が弱くても自分の生命を懸け
ても生みたいという強い気持ちを持っているとこ
ろなど。
ちょっとこじらせ系だった栄さんの心を鷲づかみにした理由はその辺にあったのではないかしら?
こちらのカップルも今後どう成長して行くのかとても楽しみです。
なおお料理講座ですが大変勉強になります。レシピはもちろんですが、下拵えのやり方、例えばマドレーヌ型にはバターを二度塗りするとか太葱は鍋などに入れる前に熱湯を掛けておく、などこれまで気がつきそうでつかなかった事々を教えていただいた思いです。
いち日さんと周さんの赤ちゃん、道哉くんの(できれば)妹を早く見たいなと思いながらこれからも楽しみに拝見させていただきます。
「結婚商売」という何とも怪し気で打算の臭いのするタイトルにまどわされ読み始めるまでに少し時間が掛かりましたが、いざ読み始めたらすぐに物語の魅力に引き込まれました。
ツンデレでおよそヒロインらしからぬ「への字」口の伯爵夫人ビアンカと「鉄血」と恐れられながら妻には純朴な愛情を抱いている伯爵ザカリー、二人がとても可愛らしく好印象を持ちました。また語り手でもあるイボンヌの柔らかな語り口も昔ばなしを聞いているような安らぎを覚えます。
二人がお互いの気持ちに早く気づいて恋が成就すると良いな、とトーナメントの段はドキドキしながら読み、第二王子の邪な誘惑の時はハラハラしながら読み、そして戦争が始まってからは伯爵が無事にビアンカのもとに戻れるよう泣きそうな気持ちで読みました。領地を守るビアンカや領民たちの健気さにもぐっと来ました。(しかもこの時点ではまだ夫ザカリーは亡くなったと思っているのに)
戦争が無事終結し第二王子も己に相応しい死に方を遂げたあとビアンカの出産、死、そして蘇りがあります。ザカリーが一度は亡くなったかのように思わされたので、きっとビアンカも大丈夫だろうと考えていましたが、まるで聖書のラザロの蘇りの一節を見ているようした。
可愛らしいお嬢さんも授かった二人がかねてから約束し合っていたようにアルノーの四季を堪能するこの先のお話を楽しみにしています。
love affairを「艶ごと」と名付けるあたり、作品名からも奥ゆかしさが感じられます。
もう現代のお嬢さん方にはちょっと望めないような上品な所作、言葉遣い、心遣い がかろりさんからは漂って来ます。
それは好きな人が現れても同じ。どんな手を使っても我が物にしようとするのではなく、「好きな人が幸せになる道」を選ぶのです。
その一方で「好きな人にふさわしい自分」になる努力は惜しみません。
本当に「息子のお嫁さんにこんな人が来てくれたら」と心から願ってしまいますが、でもどうかかろりさん、あなた自身の我儘を、本心をこの際最優先にしてもバチなど当たらないと思いますよ。
亡くなったご両親もきっとかろりさんの幸せを祈っていて下さるのに違いないので思い切って他の女性への配慮は置いておいてご自分の気持ちを青井くんに打ち明けたら?と思います。
だっていじらしいほどの乙女心なんですもの。観ているこちらが切なくなってしまうくらい。
報われるといいですね。
こうでなくっちゃ!
伯爵が本当に戦死していたら作者を恨むところだった!
わたしは最初にあらすじを読むので「両手に口」の段階で見送ってしまうこと3回はありました。
でも「呪術廻戦」のように意外性の先を行くシチュエーションでも美しい作品はあるしなぁと考えて見始めたら!
先ず画の美しさに見惚れました。これまで無かったことですが画を見たくて何度も見返しています。
いじらしいほど純情な葉鳥さんもまだ抱えている闇があるようだし、変異種研究機関の所長さんと副所長さんとの関係も気になるし取引先の沼田社長も「偽の変異」というワードをつぶやいていたし、この話は奥が深そうでワクワクします。
そんな中、悩み多き顔に見えながら案外直球な(ある意味健全な)性格の藍くんが浄化作用を担っているように感じます。
二人の背負う宿命は実社会を生きる我々にも通ずるところがあると思うので、ぜひ幸せになってもらいたいなぁと切に祈ります。
34、35話を見ていたら涙が湧いて来ました。
お母さん、ナイス早とちり!という感じです。
駒子ちゃんはいろいろな物が視えてしまい困ることが多かったけれど、今回ばかりは視る力があって良かったと思ったのではないでしょうか。
玄ちゃんももしかしたら自分のせいで両親が亡くなったのではないかという負い目をずっと背負って来たけれど、駒子ちゃんの「いつまでもそんなカオしてたらダメだよ。お父さんとお母さんが悲しいって。」という言葉に慰められ、後には火事は自分のせいではなかったことがわかり心が救われます。
駒子ちゃんは普段から依ってこられる憑き物を玄ちゃんに祓ってもらっているので玄ちゃんを利用しているように感じてプロポーズを躊躇ってしまいますが、でもそれって最高な関係ではないかしら?
つまり「あなたがいてくれないとわたしダメなの」っていうことですもの。
お互いを大事に想いつつもどこかそれが恋だと気づかずにいた不器用な二人がやっと互いの存在の大切さに目覚めた、ほのぼのと胸の内が温かくなるようなお話の回でした。
…粕谷さん、
それは己のテクの未熟さを自ら暴露しているようなものですよ?
わたしは全編通じてもこの34話が一番好きです。41話も女神のような結ちゃんが描かれていますが。
結ちゃんは周囲から愛され素直にすくすく育った女の子です。何より初恋の男性でもある宗一くんから溺愛される幸せな状況。
だからこの回のように襲われてもこんな風に立ち向かえる勇敢な一面があることに驚きました。「別れるかスキャンダルを暴くか」なんていう悪意に晒されても「どっちも嫌」と言える勇気を持っていることにも感心しました。
護られるだけのお嬢様ではない結ちゃんの面目躍如です。そう言えば進藤さんに厳しいひと言を言われた時も認めるべきは認め反論すべきところはちゃんと意見を言っていましたよね。
そうして結果進藤さんと仲良くなってしまうところが結ちゃんの素晴らしい素質だと思います。酷いことをされた羽瀬川検事の気持ちも救ってあげたし、誰よりも大切な宗ちゃんには真心で辛抱強く接し闇の中に閉じ込められていた彼の心を光の下に導き出して上げたのですから。
神パパの言う通り「愛され方だけでなく愛し方も知っている女性」なのです。
唯一心残りだった佑志郎くんにも素敵なお相手が見つかり大団円のラストにも大満足です。
桐野灯さん推し
そもそも桐野さんと出会っていなければ成川さんはあんなに深く傷つくこともなかったでしょう。そうしたら恋に臆することにもならず、茅野ちゃんと出会う前に他の女性(もしかしたら白井さん辺り!)の手に落ちていたかも知れません。
創作活動は作品中の漫画家の先生方に表れているように命を削り、自分の全てを晒け出すことを求められることがあるのだと思います。
その才能の枯渇の恐れ、加えて女としての魅力を失いつつある時期なのかも知れないという怖れを持ち始めた頃に桐野さんは若き成川さんと出会ったのでしょう。成川さんはそんな桐野さんの一時の慰めでありミューズでもあったであろうのは想像に難くありません。
茅野ちゃんが好きだと言った「初恋の切なさは…」はそこから生まれた言葉かも知れません。
茅野ちゃんを陰になり日向になりして見守ってくれた夜桜先生がわたしには桐野さんと重って見えます。茅野ちゃんが迷う度にいつも適格なアドヴァイスを授けてくれたり成川さんに「泣かせたらマジ●すよ」と言っておきながら二人の関係が定まった頃になって「あんたが茅野ちゃんに本気だとは思ってなかった」などと曰う。
それは期せずして関わることになり期待以上に素敵な男性に成長した成川さんを送り出す側の複雑な胸の内からの言葉かも知れないなと感じました。
成川さんは現在のところ桐野さんとの時間を黒歴史として封印したいようです。「さっきあなたとすれ違ったのに気づかなかったわね」と掛かって来た電話、成川さんは着拒にしてしまいましたが、桐野さんももう掛けるつもりは無いと思いますよ。何だかオペラ「ばらの騎士」の元帥夫人を彷彿しました。
かつての自分の葛藤は諦念に沈め今はもう幸せな二人を遠くからそっと祝福する気持ち。その二人も充分悩み苦しんで導き出した答えなのですから。
今度は桐野さん側からの視点でのストーリーを描いていただけると嬉しいです。
PS:茅野ちゃんの履き物のデザインがとても可愛らしい
奴隷公爵の愛は、優しくて執拗的だった
001話
第 1 話