最後の二人の晴れやかな笑顔をみることができて至福
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最後の二人の晴れやかな笑顔をみることができて至福
「俺と同じ夢を見てくれるなら… その執着心置きなく道連れにしてやろう」
八重辰も寅次の想いに負けないくらい寅次のことを大事に想っていたことがわかつて嬉しかったです。
これまで身を削るように育てて来た大店の主人であり愛して止まない娘もいる、そんな大切な存在を全て失う覚悟で店の皆に寅次の存在を認めて受け入れて欲しいと話したのですね。
もとより店の皆は寅次の人となりを知っていてむしろ応援してくれましたが。
この巻は本当に文章の美しさが際立ちます。
「俺ばかりが恋に八つ裂きにされたわけではなかった」「恋とはこうも身を焼くものか」「こうして生きて行くことの仕合わせを…」など詞だけでも堪能できます。
何はともあれ二人がそしてお天ちゃんが幸せになりそうでこちらも報われた気持ちになりました。
水も滴る色男二人の道行、言葉に尽せぬ艶やかさ。
「寅次の手は人をぶつより多くのことができるはずだ」という言葉ひとつを寄す処にして足を擦り切らし生霊のようになって七年もの間ひたすら探し続けた寅次。
好いたまま傍に居させてもらうことを至上の幸せと思う、思おうとしているのが何とも健気でいじらしいです。
「すーちゃん帰りましょう」という言葉に誘われてすみれさんは恋人のもとに旅立って行くのね。
フェデリカは少しずつ自信と自己肯定感が強くなっていますね。
「私なんか」という自身を卑下するクセがもはや習い性となっているフェデリカにとって、一つ間違えればお手打ちになる恐れもある高位の身分相手に立ち向かうということがどれだけ勇気の要ることか…。
でもアルマンドに見出されてから自分を取り巻く人々の好意や温かさに気付き、次第にそれを素直に信じられて行くようになっています。
何よりアルマンドの愛情を信じ、受け入れられるようになって来ているのは大きな進歩だと思います。
根深い自己否定を払拭できるようになるまであともう少し。お腹の中の赤ちゃんが生まれる頃までにはお母さんとしての覚悟と自信が備わっているといいなあ。
BLには全く興味が無がったのですが、何故か関連作品として(?)出現したので表紙絵の美しさに惹かれて見始めたらどっぷりはまってしまいました。
作品の中に漂う静謐な空気が好きです。
上品で穏やかな相手を思い遣るあたたかい雰囲気を感じます。
つまるところ人を想う気持ちに相手が同性か異性かなんて関係ないということだと思いました。
あとになって「授か離婚」の作者さんの作品だと知って腑に落ちました。
「授か離…」も主人公が理不尽な境遇を嘆くことも憤ることもしないで周りの人たちにも助けられながら淡々と、でも諦めることなく少しでも良くなるように努力を続ける印象があります。
異性同士の恋愛はひとつハードルが高いのかも、と感じたのは異性同士の恋愛がスタンダードだと考えられている現状で好きな同性が現れた場合果たして相手も同じ考えを持っているのかどうかを先ず考慮しなければならないことかな、と思いました。
種類は異なるかも知れませんが「授か離…」の主人公もハンディを抱えているのでドルードの面々と相通じるところを覚えた次第です。
どこか儚さも感じられるだから美しいのかなと思いますが、時々哀しくなりながらも目を離せない作品たちになりそうです。
ダリアン・ロンターニさん、ヴァイオリンの弓を逆さまに持っていますよ!
よくそれで演奏ができますね。
渡辺くん「彼女って何してもいいんじゃないの」とはわたしもクズ発言と思うよ。
せっかく千里ちゃんとの仲を応援しようと思っていたのになぁ。
即座に全力で否定した神城くんはさすが!さえちゃんを本当に大事に想っているのが伝わって来る。
朔英ちゃんが何とも健気。
神城くんが好きな人に誤解されないように自分の恋心を抑えて神城くんから遠ざかろうとするなんて。
こういういじらしい乙女心に涙が出そうです。
ノっぴきならぬ
035話
拾弐 5/描き下ろし/電子共通特典描き下ろし