幕開け、壱と二三の境遇があまりに悲惨だったのでtragedy怖がりなわたしはなかなか先を読み進めませんでした。
けど定吉さんお奈緒さん夫婦との出会いの頃から「これは大丈夫かな」と思い始め、それでも暴力シーンなどがあるので恐々読み進めて行きました。
異形のものとして生まれついても本人の心の持ち様と理解してくれる周りの人々の手助けがあれば何時からでも変われる、というのは尊いことです。べながピュアな気持ちを思い出し取り返すことができたのは好いた人に好いてもらうという一見単純、しかしいつの世にも通ずる真理からなのだと思います。
また過去のトラウマからなかなか抜けだせないでいた壱が最後には自信を得ることができたのも同じ理由からではないでしょうか。
それらを気付かせてくれた若水や朝太郎らとの出会いもこれから続く友情に発展して行くことでしょう。
手習い仲間の子どもたちもべなの成長にひと役買ってくれていましたがこれからはお紋ちゃんもそれに加わりそうな予感です。
最後に二三があまりにも哀れ、と思っていましたが壱も常に心の奥に抱いているしダンゾウの想いが予想以上に大きかったので慰められました。まるで生まれ変わりのような姿の文助が現れてダンゾウにとっても生きていく縁が生まれて良かったです。
わたしの中に大きなインパクトを遺した作品でした。
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べな
067話
描き下ろし/電子書籍限定描き下ろし