ヘレナが善良なのは今話でもよくわかったけれど、これまでの発言や態度を見てもエリスとは決定的に分かり合えない感じがする。
それはどちらかが悪いわけではなく今話の食事内容からも察せられるようにクラス(倉橋由美子さん的に)が元々違っているのだと思う。
分かろうとはせずにエリスのようにそういうものなのだと認めてしまうしかないのかも。
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ヘレナが善良なのは今話でもよくわかったけれど、これまでの発言や態度を見てもエリスとは決定的に分かり合えない感じがする。
それはどちらかが悪いわけではなく今話の食事内容からも察せられるようにクラス(倉橋由美子さん的に)が元々違っているのだと思う。
分かろうとはせずにエリスのようにそういうものなのだと認めてしまうしかないのかも。
この回の紫乃さん、特に好きです。
社長令嬢じゃなくても人は社会と接していれば必ずあれこれ言われます。ただ境遇や才能に恵まれた人ほど良きにつけ悪しきにつけ人の言葉に曝される率は高いと思われます。
紫乃さんにしてみれば自分で望んでその境遇に生まれたわけではなかったでしょう。でも紫乃さんはそれを甘んじて受け入れているのです。逃げるわけでもなく反発するわけでもなく。
それは持っている者、恵まれた立場にある者が負うている義務や責任を覚悟している姿だと思います。
こう言うと悲壮感が出てしまいますが、紫乃さんはもっと軽やかにしなやかにこなしている感があります。それでもいっぱいいっぱいになってしまうことはあります。
同じ境遇を持つ橘さんならわかって上げられる部分がたくさんあると思うので、紫乃さんをこれからも励ましてあげて欲しいと思います。
9話の時に書きましたが、この婚約は紫乃嬢のお父上である社長が紫乃嬢の恋心を利用して、社長が考える本命が現れるまで橘氏に婚約者(という名目のお目付け役)を命じたのだとわたしは考えています。
橘氏の方もその時に提示された出世コースの条件を呑み「手は出さないでナイトとして紫乃嬢の婚約者を務める」ことにしたのではないでしょうか。
彼の言う「昔した自己中全開なこと」はそれを指しているのかも知れません。
密会場所となっていた資料室が婚約と同時に閉鎖されたのも社長のお考えだと思います。
「手を出さない」というのが社長命なので、軽いキスをしても紫乃嬢に「社長にはどうか秘密で」というし、まして8話のような状況になったことを花澤さんに察されたら口止めしないわけにはいかない。
でも一方で3年間もじっと純粋に待っていた紫乃嬢もさすがに行動に出始めます。
紫乃嬢の「ご期待に添」わなくては、と行動を起こした結果「絶対に抱かないつもりだったのにのにな」とか「困ったことにものすごくイイ」ことになって橘氏の心にも変化が出始めのではないでしょうか。
あるいは橘氏も紫乃嬢に元から惹かれるところがあってそれを「自己中」な打算で抑えていたのかも知れません。資料室(今は大会議室)でのキスが「昔の願望を叶えるため」と言うのはそれを指しているのかなと考えました。
とまれ橘氏の自己中な出世欲を音を立てて崩しかかっている紫乃嬢の乙女心、橘氏もそれを察しているからこそ「面倒な婚約者だよ。」と表現したのでしょう。
花澤さんは「打算まみれのわたしの恋心」と反省していましたが、花澤さんの存在がなかったらこの二人の恋は進展しながったかも知れません。少なくとも紫乃嬢の後押しをしてあげたのですから。
この先まだまだ山あり谷ありな予感がする二人の恋から目が離せません!
とんぼ=勝ち虫だと思っていました。
節のある無しでとんぼか勝ち虫かが決まるというのは勉強になりました。ありがとうございました。
それにしても現代の女の子はわたしの娘も含めてめっきり着物を着なくなりましたね。「タトゥー紙」には笑ってしまいましたが。
着物の方も例えば紬の振り袖なんていうのも現れている始末です。
夏のお着物を着る時は下着を無地にすることをお勧めします。あるお茶会でお運びさんの絽の着物から水玉模様の下着が透けて見えていたことがあります。
これは紫乃お嬢様が橘氏に好意を持っていることをお父上である加治屋社長が利用しているのではないでしょうか?
つまり社長は社長のお眼鏡に叶うお婿さん候補の本命が現れるまで橘氏にナイトとしての役目を命じているような気がします。
だから橘氏は積極的なキスも紫乃お嬢様から希望しない限りすることはなかったし「抱くつまりは無かった」。
けれど橘氏もお嬢様に本心では恋心を持っているからか、社長の命令でも絶対服従するつもりは無いからかお嬢様の求めにはお応えしてしまう。
となると花澤さんを追って行った理由は「口止め」ですよね!
紫乃お嬢様は自分を脇役だと考えているようですがどう見ても主人公です。社長令嬢が悪役ではないパターンのピュアな恋愛が叶うよう応援したいです。
作品の完結を受けてもう一度最初から読み直そうと思い立ちました。
けっこう忘れていたところや「え!こんな場面があったんだ!」と驚くところもあり新鮮な気持ちで読んでいます。
わたしはずっとザカリーさんにシンパシーを感じていたのですが、その理由がやっとわかりました。彼はとても夫に似ているのです。
ハンサムでもの静かで不器用だけれど優しいところやわたしに怒られてもじっと堪えるところ、そしてこの回で一緒に歩くと早すぎて小走りにならないとついていけないことを思い出しました。たびたび登場する大きくて骨張って綺麗な手もそっくりです。
我が身の悪妻ぶりも知らされたような気分ですが夫の素敵な部分をあらためて知ることができとても幸せな気持ちになりました。
このような気持ちを思い出させていただいて本当にありがとうございました。
「オレなんかどうなったかてええんじゃ!あのひとになにかあったらオレはオレは、生きていかれへん」
ここまで真っ直ぐに、強く愛してくれる人に巡り会える女性がどれだけいることでしょう!
正直かろりさんに釣り合うのは浅村教授のような大人の男性なのではないかと思っていました。教授からの告白を受けてもびくともしないで青井くんに一途なかろりさんが見事だと感じながらも、青井くんの未熟さ不安に思っていたのです。
それは青井くんのおばあちゃまがいみじくも仰っていた「柊はいまんとこ人間的にかろりちゃんにおっついてないやろ。これからいっぱいしんどいおもいをしてよそさまに成長させていただかな。その道の途中であの娘を手放してしまうことになったかてそこはそれ、あとはご縁の問題や。」という言葉に尽きると思います。
でもかろりさんがおばあちゃまに話した「生きていたら迷惑もかけたりかけられたり、嫌われもするでしょう。その時はふたりでいろいろ考えて乗りこえていこうと、いえ乗りこえていけそうな気がします。」という確かな気持ちがあれば大丈夫だと思わせてくれます。
確かに今現在の総合力で言ったら浅村教授の方が一歩も二歩もリードしているかも知れませんが、あの情熱あのひと言は最早大人には言えない若者の特権だと思います。
そしてその「ひと言」で青井くんは浅村教授から決定的にかろりさんを勝ち取ったのだとわたしは感じました。
むしろかろりさんがこれから青井くんを大人の男の人に育てて行ってもいいじゃないかと思います。(かろりさんの)
この回で栄さんが作っていた「お好み焼き」の中に入れていた「牛すじ肉の煮込み」を作って見ました。
大変美味しかったですが、次に大根に変えて牛蒡で作ってみたらずいぶん脂っこい感じに仕上がりました。大根はばら肉やぶりなど脂っこいものと合わせることが多いので脂を上手く吸ってくれるのでしょうか? レシピが図入りでとてもわかり易いので実際に作る気を起こさせてくれます。
そちらも楽しみです。ぜひたくさんのお料理を教えて下さい。
「執拗だった」という言い方はありますが「執拗的だった」というのはちょっと抵抗があります。
栄さんが食べものの美味しさを思い出したこの回がわたしは一番好きです。
もちろん年齢の割に(失礼ながら)初心でいて鷹揚、時に肝の据わったところを見せるいち日さんとこれまた年齢の割には冷静で一見クールに見えるしかしけっこう男気のある周さんとのほのぼのとした夫婦模様もだいすきなのですが。
以前いち日さんの心尽くしのお持たせを悪びれるこ
となくあっさり放してしまった栄さんが衝撃でした。食べ物を美味しくいただけない人は気持ちも荒
んでいるのかなぁと頌子さんに対する態度から感じ
たものです。
それでも頌子さんという無垢で純真な伴侶を得たこ
とは栄さんにとって人生の宝を手にしたに等しいで
しょう。頌子さんの一途な愛情がパサパサに渇いて
いた栄さんの心を潤したのだと思います。
食べ物の美味しさを感じられるようになったのはそ
の象徴ではないでしょうか?
頌子さんの人柄がわたしはとても好きです。良い家
柄に生まれ両親からの愛情を一身に受けて育ちながらも決して我儘お嬢様ではなく、人の好意を素直に
感じられるところ。しかし好いた人の子どもを生み
たいと決意したら身体が弱くても自分の生命を懸け
ても生みたいという強い気持ちを持っているとこ
ろなど。
ちょっとこじらせ系だった栄さんの心を鷲づかみにした理由はその辺にあったのではないかしら?
こちらのカップルも今後どう成長して行くのかとても楽しみです。
なおお料理講座ですが大変勉強になります。レシピはもちろんですが、下拵えのやり方、例えばマドレーヌ型にはバターを二度塗りするとか太葱は鍋などに入れる前に熱湯を掛けておく、などこれまで気がつきそうでつかなかった事々を教えていただいた思いです。
いち日さんと周さんの赤ちゃん、道哉くんの(できれば)妹を早く見たいなと思いながらこれからも楽しみに拝見させていただきます。
悪女を殺して
071話
第71話