3.0
ホラーもスプラッタも好きな人向き
最初は実録怪奇オムニバス風に始まりますが、物語の縦軸となるのはグロ・痛い描写を多く含むスプラッタです。
短編ホラーとスプラッタが交互に描かれるので、どちらも好きな方なら楽しめると思います。
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2299位 ?
最初は実録怪奇オムニバス風に始まりますが、物語の縦軸となるのはグロ・痛い描写を多く含むスプラッタです。
短編ホラーとスプラッタが交互に描かれるので、どちらも好きな方なら楽しめると思います。
タイトルの"どすこい"と表紙のレディコミっぽさで読むのを躊躇いますが、内容は堅実な実録系短編怪談集です。無駄にびっくりさせる様な描写や大袈裟なドラマチック表現もなく、淡々と怖い話が読めて良いです。
度々挟まれる自虐ネタがちょっとしつこい気はしますが、一応タイトルにも"どすこい"と付いているし、連載作品なので致し方ないのかなと。
人物描写・設定ともに巧みで、つい入り込んで読み耽ってしまうような作品です。メインの人物達は所謂善人ではありませんが、皆惹きつけるものを持っており、一人一人の過去や胸中が明かされるたび物語への没入感も深まりました。
説明文に"魂抉る"とありますが、それについてはなかなかの全方位爆撃です。社会における疎外感、承認欲求、友人関係、家族間のトラブル等々、様々な角度から読み手の古傷を抉り、丁寧に塩を擦り込んできます。
優しい終わり方をする話も一応ありますが、シ役所という場所の性質上どうしても物悲しさが残ります。
思いの外オカルト寄りの内容でした。
一つ目の話を読んだだけですが、
医学的に不可解な遺体→幽霊が原因→幽霊が祟る理由を解剖で究明→幽霊成仏→事件解決
と言った流れ。
この話を読んだ限りでは主人公の「遺体の声が聞ける」能力も存在意義が薄く、解剖も幽霊も人間ドラマも描写が中途半端なのであまり入り込めませんでした。
これから面白くなるのかも知れませんが、無料分全部読む気にはなれません。
ログイン無しで読める無料分が5話までなのが勿体無く思います。この話は6話があってこそなのに。
結末を予想しながら読んでいますが、どの話も最後は思ってもみないところに着地します。
それでいて読み返すとどこかしら伏線がある。面白いです。
虐げられた過去等も無く、序盤から主人公に味方が多いので安心感があります。
ただ元婚約者サイドの頭が悪過ぎるので、聖女の力の真偽関係なくいずれあの国は衰退したのでは?という気はします。
子供と接する事の多い人にとってためになる知識が沢山得られる作品ですが、漫画としてもストーリーや人物描写・設定がしっかりしていて面白いです。絵もとても綺麗。
ブッキー先生がとてつもなく優秀で、他の大人達も相手の話をちゃんと聞いて理解できる人が多く、あまりストレスを感じずに読み進められます。
学校や自宅、道端など、ありふれた場所での何気ない日常から始まる話が多く、恐怖が身近に感じられて良いです。
怪談の内容も、オーソドックスな幽霊物からサイコスリラー風、SFまで多岐に渡り飽きさせません。
これから明かされていくであろう主人公の背景も気になるところ。
育った環境もあり一見大人しく弱々しい主人公ですが、自分の考えで行動し必要な局面では意見を主張できているところが良いと思います。
毎話どうしてそうなったのか・詳しい症状などをリアル過ぎない絵と淡々とした台詞でわかりやすく説明してくれるので、とても勉強になります。
現代医療でもどうにも出来ないような症例も登場するのですが、自分が当事者になってしまう可能性を知れただけでも良かったと思います。
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闇異本