5.0
壮絶
親友が目の前で飛び降り自殺をした日。
千夏は助けを求める彼女からの電話に出られなかった。しかも、理不尽な理由で。
親友の復讐を請け負ってくれる悪魔と契約したら、その悪魔はニンゲン界で有名人だった。
悪魔の協力のもと、親友の自殺の原因を追究していく千夏。
その過程で天使という悪魔と関わり、父親と悪魔との契約の存在を知ることになる…
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親友が目の前で飛び降り自殺をした日。
千夏は助けを求める彼女からの電話に出られなかった。しかも、理不尽な理由で。
親友の復讐を請け負ってくれる悪魔と契約したら、その悪魔はニンゲン界で有名人だった。
悪魔の協力のもと、親友の自殺の原因を追究していく千夏。
その過程で天使という悪魔と関わり、父親と悪魔との契約の存在を知ることになる…
雪風くんと燕ちゃんの普通に切ないラブストーリィ…になるんじゃないかなぁ、という期待。
死神さん、ごめんなさい、わたしまだ死にたくない。
死が迫った刹那、それまで我慢していた夢、希望、望み。それが一気に彼女を支配した。そして、火事場のバカ力のように身体が動き、窓から飛び出した。
ああ、まだ若い命の叫びだったんだね。
一度離れかけた魂が一時的衣再定着して、燕ちゃんは一か月の猶予を与えられた。
20年生きてきて、望んで止まなかった夢を一つ一つ死神雪風の協力のもと叶えていく。
あっても良いよね、と思う。そういう奇跡。
心が通じ合うと必ず彼は死んでしまう。
そんな壮絶な過去世を幾度も繰り返し、今回は決して相手を愛さないと決めた。
社交界にも顔を出さず、相手の目に留まらないよう…
それなのに、何故、縁談が?
婚約破棄を目論んで芝居をしかけるが、結局は知られてしまう。
私を決して愛してはいけない。
悲しい覚悟をしたとき、現れた闇は…??
親に虐待されて育った(らしい)アリステアは、幼い頃にララに引き取られ、愛情をいっぱい受けて成長する。
そして、アリステアはララを異性として見るようになり、年上の師匠ララに求婚する。
竜討伐で追い詰められたララは、石化して命だけは守り、石造となってアリステアに発見される。
石化が解けるまでの長い時間、ララを思って、彼女の解呪を待ち続けたアリス。
その永遠とも思える孤独で苦悩の時間を経て、遂にララと再会したアリスは、病んだ領主になっていたのであった!!!
その気が遠くなるような時間を後にララも体験し、彼の気持ちを理解する。
、
うっかり助けてしまった死神アベルに連れ去られ、彼の専属治癒士として生きる羽目になるヒロイン。
その後の展開もなかなかスリリングで、あちこちに連れまわされるのだが、まず感じたのは治療の対価。
治癒の過程で相手の痛みを受けるというのは、なんだか「ああ、なるほど」という気がしてしまう。
治す、治療するというのは、相手と深く関わることで、そもそもは意味があって受けた傷、それを他人が勝手に関わってはいけないもの。本人にとっては魂の学びのチャンスかも知れないから。
だから、痛みを一緒に引き受けるというのは、相手の学びに一緒に関わるようなものなのかも知れないと。
展開が進むにつれて、好意を寄せあう二人。
聖女ルシアの出現で、聖女に妬まれ、嫌われるヒロイン。
波瀾に満ちた展開で楽しませてくれます。
婚約破棄から始まる公爵(悪役)令嬢物語。
領地を任されて、改革に突き進んでいくその政策は、いちいち素晴らしいと頷ける。
領民のことを考え、商売を始め、現代文化を参考にしながらスイーツを開発し…。
ダリル教の絡む陰謀に寄って窮地に陥った令嬢は、たくさんの人たちから助けられるが、その中には第一王子の姿も…
なるほど。
だから、こんなに一つ一つのエピソードが丁寧なんだね。
騎士団のみんなと仲良くなり、パーティに出かけて友達を作ろうと頑張ってみたり。
イケメンだと舞い上がってデートした相手がろくでもない男だったり。
復讐と同時進行にラブストーリィが展開していき、なかなか楽しい。
愛した相手に裏切られて(?)父親を処刑され、信じていた人たちも裏切って去って行った。
塔から身を投げて、すべてを終わりにした筈結婚式当日に回帰していた。
復讐劇の始まり。
まずは、夫が権力を持たないように皇太子の死を阻止する。
そして、父が騙された相手に復讐開始。
流れとしては理解できるが、壮絶で悲しい。
私たち、まだ愛し合ってますか?
その問いも悲しい。
だけど、絵が綺麗で物語の展開は軽やかで、心理描写も的を得ていてぐっとくる。
吸血鬼というお題目がそもそも大好きで、想像していた吸血鬼一族像が恐ろしいほどマッチしている。
そして、ロミオとジュリエットみたいな関係性の二人が、種族の違い、種族の争い、嫌悪を越えて新しい世界を作っていけるのか。
命題です。
そして、友情や同士の絆。
命がけで戦うことと命をかけて愛することは同義なんだなぁ、と考えさせられました。一度は戦い合った二人が、再び心を一つにするところは感動します。
奇妙な病がなんなのか、ずっと気になってます。
そして、父親にコロされるという数奇な運命を覆そうと、ヒロインは奮闘します。
最終的に婚約者となる黒の騎士が、最初からヒロインを気にかけくれ、だけどヒロインはなかなか彼の手を取らない。
いろんな要素が絡み合って進んでいくため、退屈しません。
カレナとして生きたアデル、最終的にどちらの名前で終わるのか。
全体的に流れているどこか幻想的ともいえる空気感がとても好きです。
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Devil’s Luck ~悪魔と私の復讐劇~