5.0
67話まで
予想以上にセザールが純粋で女慣れしてなくて、物語が進むにつれてほのぼの感が膨らんでいく。
カナリア妃の感性が現代女性なので、物語の流れも展開も思考もものすごく分かり易い。
王室の中って権力争いや生存競争でどこも過酷だけど、幼い子ども達がそれに巻き込まれて、人格が歪んだり崩壊したりするのは常套なんだろうと思われる。
カナリア妃が自らの生存をかけてセザールに優しく接してあげたことが、彼の人間性を育てたんだろう。
革命も私怨から。
自分の命を救うことが大前提でも、それはそもそも自分の命を愛することだから、愛に寄って裏打ちされた言動は強い。そして、相手の心にダイレクトに響くのだ。
そんな感慨を抱きつつ、二人のhappy endを心より祈る。
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よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る