5.0
そもそも人格者ではないところが良い!
ヒロインが、そもそも清廉潔白、人格者、麗しく正しく愛されるべき人物像ではなく、「オタク」やん!
と微笑ましいところが逆に親近感がわくのかも知れない。
そして、他の誰を欺こうが騙そうが、偏に「押し」のため。
彼一筋。
その「押し」の反応に一喜一憂、褒められれば舞い上がり、失望されればどん底。
思春期の恋愛を見ているようでこちらもドキドキしてしまう。
命を賭けてまで誰かを愛するって素敵なことだと思える。
純粋で強い「愛」を貫くことだけにすべてを捧げている姿勢は、周囲の人たちを巻き込み、邪さを抱いている人物を浮き上がらせていく。
愛する相手の幸せを見たいだけのヒロインが行動するだけで、どんどん彼女が正義になっていく様はなかなか見ごたえがある。
絵が美しいのも素晴らしい。
一途なヒロインの想いが届くことを祈らずにいられない。
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見捨てられた推しのために【タテヨミ】