マノアの滝さんの投稿一覧

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71 - 74件目/全74件
  1. 評価:5.000 5.0

    僕は生まれてから一度も…

    「…お母さま
    どうして僕を産んだんですか?
    僕は生まれてから一度も幸せだと思ったことがありません」

    これはものすごくキツくて、痛くて、言葉を失いました。

    産まれてから一度も…

    この言葉を最後に自ら命を絶った我が子を抱いて、母はどれほど絶望し、後悔し、のたうち回っただろうか。
    子どものためという名分で自らの復讐に費やされた人生は、子どもの命を奪うほど悲惨な経路だった。

    やり直したいとほんとうに願うのはこういうケースだよな、と納得してしまうほどの悲劇。

    最大の復讐は自分が幸せになること。
    何がほんとうの幸せなのか。それを掴めばすべてが流れていく。
    第二后妃様、二度目の人生をどうか悔いなく、我が子を愛して、ただひたすら愛して、守って、まっとうして欲しい。

    最後まで読了出来ていませんが、とても素敵な物語です。

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  2. 評価:5.000 5.0

    夫ではなく、義家族というのが良い!

    回帰して、人生をやり直す定番の中で、自分を殺した婚約者から逃れて契約結婚する…という展開は多いようですが、こちらは、そこまでは同じでも、他にたくさんの魅力的な相手方のご家族がいて、その人物たちを見ているだけでも面白い。
    それぞれに重い過去があって、ヒロインが彼女の持ち前の正義感や優しさ、そういうもので消極的にでも周囲と関わっていくことですべてが一つの流れのように良い方向へ動いていく。
    現実的にもありそうな展開で、ヒトはたった一つを決意してゆるがないだけで、あとは自動モード、その人としてのエッセンスだけで淡々と生きていくだけで、流れを作るものなのではないかとハッとさせられる。
    生きること。
    諦めないこと。
    そして、愛すること。
    人生ってそれだけで良いのかも知れない。
    そんな風に感じられる物語でした。
    (いや、まだ無料分しか読んでないけど)

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    そもそも人格者ではないところが良い!

    ヒロインが、そもそも清廉潔白、人格者、麗しく正しく愛されるべき人物像ではなく、「オタク」やん!
    と微笑ましいところが逆に親近感がわくのかも知れない。
    そして、他の誰を欺こうが騙そうが、偏に「押し」のため。
    彼一筋。
    その「押し」の反応に一喜一憂、褒められれば舞い上がり、失望されればどん底。
    思春期の恋愛を見ているようでこちらもドキドキしてしまう。
    命を賭けてまで誰かを愛するって素敵なことだと思える。
    純粋で強い「愛」を貫くことだけにすべてを捧げている姿勢は、周囲の人たちを巻き込み、邪さを抱いている人物を浮き上がらせていく。
    愛する相手の幸せを見たいだけのヒロインが行動するだけで、どんどん彼女が正義になっていく様はなかなか見ごたえがある。
    絵が美しいのも素晴らしい。
    一途なヒロインの想いが届くことを祈らずにいられない。

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  4. 評価:5.000 5.0

    ベスト5に入る♡

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    実は回帰転生があると他の方のレビューで知りましたが、無料分では最悪の事態…という展開まででした。
    ロアンとエルインの出会いの場面から始まって、予想外の魔法で関係性が出来て、その後、生きていて初めて幸せだったというエルインの言葉に心が震え…
    ロアンもセイもどちらも好きでしたが、多重人格者が統合していくように、二つの人格がエルインへの「愛」に寄って結ばれていく過程がわくわくしました。
    そして、皇太子やクレアなど、エルインとロアンを脅かす人物たちの登場で緊迫してく。
    その危機を二人でどのように乗り越えていくのか、とにかく皇太子の悪役っぷりが見事過ぎて悶える日々。
    最後に大切な人たちを失ったエルインが最初に戻りたいと祈った場面が、ああ、回帰の伏線であったかと今は思います。
    ほんとうなら、あのまま、ボロボロになっても二人で未来を切り開いていく展開を見たかった。
    だけど、回帰したなら、今度こそ危機を避けて二人が望む未来を手に入れる様をこの目で見たいと切に祈ってます。
    人物たちが可愛くて、魅力的で、大好きな物語です。
    他にベスト5に入るのは個人的には「狼領主のお嬢様」「緑陰の冠」「義家族に執着されています」「見捨てられた押しのために」etc(実はまたある!)(ベスト5じゃないじゃん。ベスト10くらいまで?)

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