マノアの滝さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全82件
  1. 評価:5.000 5.0

    良かったです!

    人物たち一人一人が皆、芯があって、人生に対する覚悟が据わってて、気持ち良かったです。
    男尊女卑の時代背景、世間体、上り坂の日本の気運の中で一生懸命生きている人々の輝きが華麗に描き尽くされていて、ドキドキしたり、イライラしたり、じんとして涙が出たりと満喫させていただきました。

    ヒロインが噂に惑わされることなく、相手の本質に触れることが出来るたのは、ヒロインにそういう広い視野と、苦しんだ歴史があるから。
    ヒトとヒトとの関りは、労りよりも尊厳を抱くこと。
    出合った頃は未熟な男女だった二人が、夫婦として、親として成長していく様を見るのは小気味いいものでした。
    良い余韻が残る素晴らしい作品でした。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    超! 好き!!

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    羊ちゃんの人柄と春馬くんの執着。
    モロ好みでした。そして、周囲の常識的な、だけどやはりちょっと傷を抱いた友人たち。病んだ知り合い。
    狂気に呑まれて闇を抱く展開に一時、ぞくぞくしつつも、やはり息詰まった感が否めなかったけど、そこに風穴を開けて世界の闇を一瞬で払ってくれた友人の存在に、ヒロインの人柄が呼んだ関係性だよな、とホッとした。
    そして、春馬くんの想い。
    ”僕は昔からずっと君に救われてばかりで、忘れられた後だって 君がいたからここまで生きてこれたんだ”
    それは深い愛だな、と。
    あれれ、春馬くん、闇が消えちゃってちょっと残念と思ったら、最後の最後のエピローグで♡
    ”やっぱり邪魔者は地道につぶす方が手っ取り早いな”
    ”離れないから覚悟してね?”
    お幸せに~っ
    途中、死を覚悟したりとハラハラもしたけど、なかなか良いラストで大好きでした。

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  3. 評価:4.000 4.0

    美しい物語でした

    ルピアとイーディスの出会いからお互いに愛情を抱くまでの過程や、謎の存在だったアユニの過去に関する設定はなかなか良かったです。
    ただ、ヒーローとヒロイン以外の主要人物たち、ルピアのお友達の二人は個性があって素敵でしたが、他の重要人物たちの感情の起伏が薄すぎて、もう一歩踏み込んで物語を深くしてもらえればもっと読み応えがあって嬉しかったと思いました。
    魔界と天界の差も、異世界としての描き方はそれで良いのかも知れないですが、魔界をもっと禍々しく、天界をもっと晴れやかな場所として描くのも深みとしては一つの手だったのかも、とか勝手に思いましたが、全体の流れる空気が清々しくて、後味の良い世界観だったと思います。

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  4. 評価:5.000 5.0

    良い余韻が残りました

    これは、だいぶ深い内容で、丁寧に掘り下げられていて、感嘆いたしました。
    最初はよくある感じかな…という、ご近所の幼馴染との決別の傷で始まった。ある日突然の拒絶というのは、距離を置かざるを得なかった側の問題である。
    継母との確執。
    再会した快くんのいびつさ。
    大好きなおばあちゃんの突然の死。
    目まぐるしく展開していく時間の流れの中、千暁は悩み、苦しみながらもたくましく清らかに生きていこうとする姿に素直に共感した。
    次第に明かされる過去の真実。おばあちゃんと継母と、父と義弟との関係。
    それから、大好きな快くんの持つ闇。
    それが同時進行で流れ、千暁は、快くんとの関係を深めていく過程で、彼から力を得て、自らのほんとうの闇、継母との関係に向き合う覚悟を据える。
    ヒトは誰でも親との関係が根底にあって、それを土台として人間関係を始めていくものなのだと思い知らされる。
    だからこそ、その根底と向き合って、自らの傷を知ったとき、心からの感謝や労りの心も生まれるのだと。
    感謝して手放す。
    そこからが第一歩。
    そうやって再び始められた快くんとの関係は、意見の相違やいさかいがあったとしても、土台さえ揺るがなければ大丈夫という確固たるものに至った。
    周囲からの温かい手、助けは、二人が築いた関係性の証である。
    最後まで変わらない継母の姿も、それはそれで現実的だし、それを背負っていくのは本人である。
    後味も良かったし、変に和解することなく現実味のある素晴らしい作品でした。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    Happy Endに大満足

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    娘大好きな父親からの突然の見合いのセッティング。
    バタバタな感じで始まり、孝文の態度や気持ちがいまいちつかめない状態で進む辺りはなかなか切ない乙女心で、揺れるあさ美。
    実は憧れの先輩が元カノだったり、その先輩がライバルとして孝文を奪い返そうと画策してきたりと、女のドロドロな面も描かれて。
    更に、あさ美の側にも横恋慕男も登場してみたり。
    あさ美のお父さんはなかなか素敵な男性で、出てくるとその場がホッとして、良いキャラでした。
    出来れば出産まで見たかったなぁという良い余韻で終われました。
    描くべきエピソードはしっかり盛り込まれていたし、それでも二人の絆は揺るがないという展開は後味良かったです。

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  6. 評価:5.000 5.0

    完読しました♪

    「嘘」が聞こえる。
    超能力(異能というのか?)というテーマに迫る、だけどハードボイルドではなくSFでもなく、程よくほのぼのとした朗らかな物語になっているのは、登場人物たちのお人柄であろうと思います。
    特別なことが出来ること、お金持ちであること、そういう一見すると羨ましい才能や能力も、本人にとっては招かざる力であることが多々ある。
    「幸せ」であることは、特別な力があることや恵まれた境遇であることではなく、「幸せ」を感じられるかどうか。
    だけど、授かったもの、得たものは、せっかくだから自分の楽しいこと、嬉しいこと、喜びを感じられることに活かせるといい。
    誤解や不安は、解いていけばいい。一人で抱え込まずに頼って良い。
    そんな素敵な世界でした。

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  7. 評価:5.000 5.0

    読了!

    静かに淡々と進む物語で、ものすごい起伏やドキドキハラハラはないけど、ひやっとしたり、「は?」とムカッとする展開や場面もあり、それなりに心揺さぶられる素敵な世界でした。
    ルクルの礼儀正しい清らかな性格がこの世界を静かな美しいものにしている感じがします。
    そして、竜というユリウスの存在は力強さを象徴しつつ、幼き頃の辛さや孤独が等身大の人間らしさを表現しているように感じました。
    要所要所で登場する一見すると悪役たちも、それぞれ今に至る過去を持っていること、そして、ルクルがその傷に寄り添うと、凍っていた過去が溶けていく様を眺めていると、こちらも優しい気持ちになりました。
    ルクルにも劣等感や傷があって、それに振り回されることもあったけど、それを癒してくれるのがユリウスであり、彼に寄り添うルクルの存在が、ユリウスの救いになるという、相互の愛情と労りが’ひかり’となっている。
    優しい物語でした♪

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  8. 評価:5.000 5.0

    本編まで♪

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    交通事故に遭って異世界に飛ばされた愛夢。
    初めはとても冷酷で非情だった吸血鬼公爵ミロードが、生きるために必死に、メイドとして彼の気まぐれな難題に尽くしていく姿に心を動かされていく様子はなかなか良かった。
    ただ、途中から何故彼が愛夢にそこまで執着し、出会った頃の自分の態度を後悔するようになったのかが分かりづらかった。
    それでも、そうやってまるでごく普通の恋愛模様のように嫉妬したり勝手な思いこみでお互いがすれ違ってみたりするところは微笑ましくもあった。
    愛夢を吸血鬼にしてしまおうと思い詰めるミロードの姿は壮絶で悲しくもあり、それに対する愛夢の反応もなかなか読み応えあった。
    最後はほっこりする感じに終わってくれて、大変読後感が良かった。
    なかなか好きな世界観でした。

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  9. 評価:5.000 5.0

    66話まで

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    最初は、ヒロインの怠惰あ感じに、何度も読み続ける気を失いそうになっていたので、スローペースで進んでいまいた。
    しかし、どこか惹かれるもの、光るもの、妙な説得力と魅力が脱落を防ぎ、のろのろと読み進めているうちに、アサンカ王子の登場辺りから、次第にセナと陛下の人物の魅力にわくわくが始まりました。
    そもそも、最初、セナが無気力になり、期待に応えられない状態に至った理由も原因も現代社会の闇であり、そこから一朝一夕に回復出来るようであれば、ゲンダイにうつ病など存在する筈がないのです。
    そういう描写の丁寧な描き方が、後で生きてくることが、読み進めると分かります。
    そして、戦争。
    愛する陛下と友人アサンカ王子のため、それまで無気力だったセナは精力的に活動を開始し、大きな貢献を果たします。
    そこに至る彼女の苦悩と決意とが、読んでいるこちらも誇らしく感じるほどでした。
    これは、静かに進む物語で、興奮するような急展開ではないですが、じわじわとくる魅力が最大の強みかと思います♪

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  10. 評価:4.000 4.0

    30話まで

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    だいぶ凄惨な前世を経て、幸せな一家の妹マリアベルとして生まれ変わったヒロイン。
    復讐ではなく家族を愛して家族とともに幸せに生きようとする中、前世の因縁が消えずに数々の事件に巻き込まれていく。
    何度もフラッシュバックする前世の記憶が、マリアベルを苦しめ、委縮させる。
    だけど、今度の家族も周囲の人々も彼女を支え守り、愛してくれる。
    それに後押しされて、マリアベルは過去の因縁、過去の家族と対決することを決意する。
    アランとの関係も少しずつ深まり、彼の腹違いの弟の存在も良いスパイスとなっている気がする。

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