マノアの滝さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全77件
  1. 評価:5.000 5.0

    読了!

    静かに淡々と進む物語で、ものすごい起伏やドキドキハラハラはないけど、ひやっとしたり、「は?」とムカッとする展開や場面もあり、それなりに心揺さぶられる素敵な世界でした。
    ルクルの礼儀正しい清らかな性格がこの世界を静かな美しいものにしている感じがします。
    そして、竜というユリウスの存在は力強さを象徴しつつ、幼き頃の辛さや孤独が等身大の人間らしさを表現しているように感じました。
    要所要所で登場する一見すると悪役たちも、それぞれ今に至る過去を持っていること、そして、ルクルがその傷に寄り添うと、凍っていた過去が溶けていく様を眺めていると、こちらも優しい気持ちになりました。
    ルクルにも劣等感や傷があって、それに振り回されることもあったけど、それを癒してくれるのがユリウスであり、彼に寄り添うルクルの存在が、ユリウスの救いになるという、相互の愛情と労りが’ひかり’となっている。
    優しい物語でした♪

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    本編まで♪

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    交通事故に遭って異世界に飛ばされた愛夢。
    初めはとても冷酷で非情だった吸血鬼公爵ミロードが、生きるために必死に、メイドとして彼の気まぐれな難題に尽くしていく姿に心を動かされていく様子はなかなか良かった。
    ただ、途中から何故彼が愛夢にそこまで執着し、出会った頃の自分の態度を後悔するようになったのかが分かりづらかった。
    それでも、そうやってまるでごく普通の恋愛模様のように嫉妬したり勝手な思いこみでお互いがすれ違ってみたりするところは微笑ましくもあった。
    愛夢を吸血鬼にしてしまおうと思い詰めるミロードの姿は壮絶で悲しくもあり、それに対する愛夢の反応もなかなか読み応えあった。
    最後はほっこりする感じに終わってくれて、大変読後感が良かった。
    なかなか好きな世界観でした。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    66話まで

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    最初は、ヒロインの怠惰あ感じに、何度も読み続ける気を失いそうになっていたので、スローペースで進んでいまいた。
    しかし、どこか惹かれるもの、光るもの、妙な説得力と魅力が脱落を防ぎ、のろのろと読み進めているうちに、アサンカ王子の登場辺りから、次第にセナと陛下の人物の魅力にわくわくが始まりました。
    そもそも、最初、セナが無気力になり、期待に応えられない状態に至った理由も原因も現代社会の闇であり、そこから一朝一夕に回復出来るようであれば、ゲンダイにうつ病など存在する筈がないのです。
    そういう描写の丁寧な描き方が、後で生きてくることが、読み進めると分かります。
    そして、戦争。
    愛する陛下と友人アサンカ王子のため、それまで無気力だったセナは精力的に活動を開始し、大きな貢献を果たします。
    そこに至る彼女の苦悩と決意とが、読んでいるこちらも誇らしく感じるほどでした。
    これは、静かに進む物語で、興奮するような急展開ではないですが、じわじわとくる魅力が最大の強みかと思います♪

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    30話まで

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    だいぶ凄惨な前世を経て、幸せな一家の妹マリアベルとして生まれ変わったヒロイン。
    復讐ではなく家族を愛して家族とともに幸せに生きようとする中、前世の因縁が消えずに数々の事件に巻き込まれていく。
    何度もフラッシュバックする前世の記憶が、マリアベルを苦しめ、委縮させる。
    だけど、今度の家族も周囲の人々も彼女を支え守り、愛してくれる。
    それに後押しされて、マリアベルは過去の因縁、過去の家族と対決することを決意する。
    アランとの関係も少しずつ深まり、彼の腹違いの弟の存在も良いスパイスとなっている気がする。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    58話まで

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    設定、背景、展開。
    好みの問題もあるだろうが、ありきたりでなくて最高に面白い。
    最初のドルーア目線では、ノクターンは悪役でヤバイやつだったし、ドルーアの好意に対して何故そんな仕打ちを…と無言になってしまうくらい酷い態度だった。プレゼントを投げ捨てたりせっかく淹れてあげたお茶を使用人に飲ませたり。
    しかし、ノクターンの語りに移った途端、彼の真意と背景のすさまじさ、孤独、死への恐怖、そして唯一の希望がドルーアの存在だったことが明らかになり、「勘違いだった」原因が、ノクターンの実の母親によるイムぺるペクチオという薬品のせいだったと判明する。
    誤解を解き、ノクターンがドルーアの心を揺り動かすことが出来るのか。
    実はお互いに特別な感情を抱いていたことを伝え合えるのか。
    切ないし、ハラハラするし、アーロンとアリスの和解が成るのかどうかも含めて楽しみな作品です。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    80話まで

     ジェイナがなかなか良いキャラで、物語が進む度に復讐の手口の鮮やかさにドキドキします。
     アンジェラや侍女だったロナにも、ジェイナを憎み貶める理由があったのだろうという予測はついてくるが、それはまだここまででは明かされず匂わす程度。
     操れていると自信満々だったアンジェラが、思い通りにいかないことに歯噛みする姿は正直小気味いいのだが、気の毒だと思えないほど、アンジェラの闇は深くて不快。
     前世では出会わなかった少年との交流は、今後どのような展開に至るのか。
     丁寧に描かれているし、回帰ものとしては、だいぶレベルが高いと思いました。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    シスコン

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    シスコン物語かと思ったら、意外にもスケールが大きく、胎児の頃の約束を履行しようとする皇帝と、妹の生まれ変わりであるルダンとの軋轢に悩ましい日々が始まり。

    悪魔との闘いあり、結界形成あり。

    仁美として生きて死んだ教皇シャルルは、瑞樹として姉に心臓を提供して死んでしまった妹の真実を知って、妹に会いたいと切望した。そして、今度こそ、彼女を守ろうと。
    転生した妹は弟となっていたが、仁美としての愛は変わらなかった。
    そして、胎児の頃からの婚約者である皇帝が教皇シャルルを偏愛する。

    前世での妹の真実や、仁美として生きた時間にまだまだ何かありそうなのだが、こうご期待!
    というところで無料分は終わってしまった。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    13話まで

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    アレクサンドラの24時間は清々しいほど。
    裏切るはずのメイドを先に買収し、裏切る予定の使用人を追い出し、断罪イベントに向けて根回しを確実に進めていく。
    その策士たるや、男顏負け。
    対して、アルフォンソ皇太子は、なんだか女々しい。
    お互いが前世を持っているらしいヒロインと悪役令嬢の闘い。恒例の断罪イベントに向けて周囲のすべての人々を巻き込んでいく。
    だけど、ここまでで未だ明かされていない手紙の送り主。
    この清々しい悪役令嬢の闘いっぷりは最後まで読み進めたい。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    無料分まで

    ヒルアの最初の設定はだいぶ悲惨で、確かにちょっと読むのがつらくなるほどでした。
    母親の一挙手一投足、言葉一つに怯えて、自分がすべて悪いと思い込んでいる子どもの心理は、現代社会の虐待を受けている子ども達のそれで、心が痛くなりました。
    だから、母親が入れ替わって優しくなった姿に最初は疑いを抱き、しばらく慣れなかったヒルアが次第に笑顔を取り戻し、愛される喜びを知っていく過程は胸が温まりました。
    そして、ヒルアのゴッドファーザーとなる男性を訪ね、いずれ彼に息子を託す支度を始めたヒロイン。
    そこには嬉しい誤算が生じていく。
    なかなか素敵な展開でした。
    今後、いつわりだった夫婦の関係など楽しみな作品です。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    どんどん引き込まれていく

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    ルシアの淡々とした王女らしからぬ性格がそもそも好きだったけど、夢で見た最悪の未来を回避すべく、模索し、行動し、タラン公爵へアプローチする辺りが実は一番好きだった。
    結婚後の公爵との様々なすれ違いや葛藤、そして、息子の登場、お茶会の事件など、目が離せない展開にもちょっとドキドキハラハラ。
    最初の死亡フラグへのアプローチの後も、事件がしっかり組み込まれている点が魅力。
    今後どう流れて終結へ向かうのか気になる!

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