れれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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31 - 40件目/全92件
  1. 評価:5.000 5.0

    大人だって褒められたい

    子供の頃は褒められ事があったが、大人になるときちんとできて当たり前、失敗すれば大目玉を喰らい、褒められる事は滅多に無い。だから樹里の黒崎さんに褒められたい気持ちは凄くよくわかる。同期入社の黒崎さんは雲の上の存在で憧れの的だから遠くから見ているだけだったのが、同じ秘書課に移動になり指導を受けることに。持前の明るさで一生懸命がんばるがうまくいかない。お酒の席での失態で黒崎さんに迷惑をかけたりドジの連続でもへこたれない。黒崎さんのさりげない一言にドキンとしたりしながら次第に惹かれていく。非の打ち所や隙のないどこかミステリアスな黒崎さんだが、実は樹里は覚えていないが接点があり、黒崎さんは樹里をちゃんと見守っていたようだ。そんな互いに一方通行のような二人のこれからが回りを巻き込んで面白くなるはずだから楽しみは作品。

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  2. 評価:5.000 5.0

    世の中に訴えたいこと!

    妻の突然の死で4歳と0歳のシングルファーザーになった奮闘物語です。不慣れな育児と仕事の板挟みに苦しむ父親に対して、今まで何もしてこなかった報いだ、ざまあみろと言う気にはなれません。妻の苦労がわかってどれほど生きたかっただろうと胸が痛みます。この物語を通して、乳幼児の病気のケアや病気でも通える託児所の設置や、小児科医の育成を心から願いたい。修学旅行費用の助成より、子供の医療費の15歳まで無料化ができたら理想的ですが....片親家庭に対する私たちの意識改革も必要だと思います。近所、学校、親の仕事場等でのサポートの在り方も話し合うことはたくさんあると思います。生きる為に生まれてきたのですから、最低限、子供の心身の健康だけは守ってやれる社会でなければ私たちに明日はありません。

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  3. 評価:5.000 5.0

    偽物の中の真実

    孤児のニナは人買いから逃れる為、瞳の色を隠し、生き延びるために性別も偽り男の子として生きているが、仲間に裏切られ売られてしまう。買い手の王子アズールはニナを姫の替え玉となるべく偽物に仕立て上げる。替え玉になった二ナは自己と闘いながらもアズールとの信頼を築く。しかしアズールもまた二ナ同様、亡くなった王子の替え玉の偽物として10年間王室で戦ってきた同類だった。皮肉な巡りあわせで出会った二人が替え玉としての責務と本当の自分との間で葛藤する姿が痛ましい。偽物として生きなければならない中で、本当の自分を見つけ、真実にたどり着くことができるだろうか?

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  4. 評価:5.000 5.0

    母と娘の葛藤は熾烈

    幼少期、寺に預けられ育った黄理子は母を母と認めない。当時の事情はわからないが、母は才能ある女優で弟だけは手元に置いた。母の女優としての資質は認めても、母親に対する嫌悪感は消えない。それらの事情を知る人との関わりを通しても母親を受け入れる気持ちにはならない。どんなに作品が素晴らしくても、その作り手である作家の人間性に疑いを持つように、黄理子は大人になってもそのスタンスを変えない。愛する事と憎む事が表裏一体であるように、黄理子と母の関係は混沌とした流動物のように浮遊する。二人ともこの関係を改善しようとはしない。むしろ憎み合うでもなく淡々としている。二人にしかわからない事があるだろうし、二人にもわからない事もあるだろう。母と娘という宿命を背負う二人の女の生き様が興味をそそる。

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  5. 評価:5.000 5.0

    主人公パレサは信念を貫く人

    一見とらえどころのない主人公パレサは、悪女というより我儘な皇后に冷遇されながら懸命に仕える。ひょんなことから皇太子に出会い、彼に正体を見抜かれ、彼女が外国からの逃亡者で権能者であることがわかり、皇帝にも気づかれる。この国では王族だけが権能者である為、彼女のこれからの処遇が未知数だが、これからのストーリーがパレサの本領を発揮するような気がしてならない。最初は権能者であることを隠す為のぎこちなさがあったが、パレサは自身の内に秘める信念に従い、これからの生き方を選択していくような気がする。パレサはつかみどころが無いように見えたが、実は凛とした姿勢で人生を切り開いて、納得できる未来へ進んで行くに違いない。パレサのこれからに期待する。

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  6. 評価:5.000 5.0

    同僚のひとりから最愛の人へ

    同期入社の二人は忌憚なく話せる同志であり友人だった。しかし彼にとって彼女は最初から特別だったのかもしれない。彼女はそんな彼の気持ちの変化に気づかず、突然の告白とプロポーズをされて初めて彼を男として意識する。彼は一年後に結婚するから絶対俺に惚れさせると断言する。彼女は想定外のことに嬉しさ半分ドギマギするが、過去の苦い体験が彼女を不安にさせる。職場恋愛を成就させるのは苦労もあるが、この二人なら幾多の問題も解決し、彼らが描く未来へと進んで行けるはずだ。どんな邪魔が入ろうと、傷つくことがあっても、この二人はお互いを高めあっていけるから応援したい。だからタイトルがちょっと物語とそぐわない感じがして.....

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  7. 評価:5.000 5.0

    渡りに船的なきっかけが......

    清子の解体寸前で退去しなければならないアパートのオーナーが会社の部長で、水道管破裂で住めなくなって、そのまま部長の所に同居って普通ありえない。でも唐突な出来事がきっかけの同居は二人に変化をもたらす。無駄を省き合理的に生きてきた部長は清子との生活に安らぎを覚え、彼女の誠実さに触れ、手放したくない一心で新居探しは邪魔するし可愛いったらない。清子も部長の頼もしさや優しさに触れ気持ちが揺れ動いていく。これから幾多の障害が彼らを襲っても、大人の二人が選ぶことを応援したい。最初のきっかけは渡りに船的ではあったが、二人の相手に対する誠実な姿勢が光るので彼らに幸あれと祈る。

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  8. 評価:4.000 4.0

    どんなに好きでも溺れてはダメ

    付き合うきっかけは嘘から始まった関係でも、瓢箪から駒が出て両想いになる物語です。しかし実のところ部長はずっと前から知紗が好きだったのですが、彼女は同僚と付き合っていたから静観しながら3年も見守ってチャンスをうかがっていました。相手の男の社内での浮気発覚を機に二人は接近し、知紗は自身の気持ちに気づき部長の気持ちを受け入れます。けれど部長を取り巻く環境は二人を幸せに浸らせてはくれない。仕事とプライベートの問題に翻弄されながら、部長をひたすら信じたいと願う知紗は健気だが溺れてはいけない。溺れたら息ができなくなるから。流されて翻弄されてはいけない。もっと凛としていずまいを正していないと足をすくわれるよ!

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  9. 評価:5.000 5.0

    多くの気づきを与えてくれる作品

    それぞれの問題解決にあたり、マリアさんの説明やアドバイスを読むと、気づくことがたくさんあります。それは新しい発見ではなく、既に知っていることでも、忘れていたことや、置き去りに放置してしまったことを思い出させてくれることです。わかっていても、つい日々の忙しさに追われてなおざりにしてしまってることや、めんどくさいから後回しにしていることに思い当たることがあり反省する次第です。霊は科学的ではありませんが、彼女の説明はそれ以前に私たちの営みの正しい在り方を導いてくれる優しさと深さがあります。

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  10. 評価:5.000 5.0

    弱者の心の叫び

    登場人物のそれぞれが彼らの弱さの中に何らかの痛みを持っている。その痛みを隠しながら日常生活を送り、本音とは違う我慢をしながら生きている様子が現実的に描かれている。心の声が本音ならば、それに従えばと思うのは常だが、現実はそれを許さない。彼らはその弱さの中で必死にもがいているが、積極的な解決方法を見出していない。ほとんどの場合は我慢で乗り越え、気にしないことでやり過ごし日々を送っている。父の失踪、吃音、恋人への不信は彼らに重くのしかかり、心の叫びは増大する。現実社会の中での生きづらさが丁寧に描かれている。

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